脱サラ(事業)失敗で借金地獄|返済を楽にして立ち直る方法を解説

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
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脱サラして夢を掴みたい!と考え実際に行動に出ることは、とてもバイタリティがあって素晴らしいことです。

しかし、いざ起業したほとんどの人が、数年以内に失敗に終わっています。それはどうしてでしょうか?また、脱サラ失敗の定義とは何でしょうか?

本記事では脱サラに失敗してしまった原因などについて詳しく解説していきます。これから起業する予定の人も、脱サラに失敗して悩んでいる人も参考にして下さい。

借金問題を弁護士や司法書士に依頼するメリット

  • 「生活が苦しく借金を減らしたい」
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そんな時は、弁護士や司法書士など借金問題の専門家に依頼することをオススメします。また専門家への依頼には、以下のようなメリットがあります。

  1. 貸金業者からの督促・取り立てを最短即日で止められるので不安な日々から脱却できる
  2. 借金を減額・整理するための適切な方法を提示してくれるので借金問題を効果的に解決できる
  3. 手続き上の書類作成などを代行してもらえてラク
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脱サラの最大の『失敗』は借金が返済できなくなること

「脱サラに失敗した…」という話は聞きますが、そもそも失敗の定義は何でしょうか?

人それぞれの目標は異なるので、これと決めつけることは難しいですが、起業して借金を抱え、それを返済するメドが立たなくなってしまったら、紛れもなく失敗と言えるのではないでしょうか。

脱サラの成功率は6%

企業が生き残るパーセンテージのことを企業生存率といいます。以下を見てみましょう。

≪企業生存率≫

1年 40%
5年 15%
10年 6%
20年 0.3%
30年 0.02%

起業して1年も経過すると、生存しているのはわずか40%となり、さらに5年後は85%の企業がお店を畳んだり、倒産したりしていることになります。

起業して1年も経過すると、生存しているのはわずか40%となり、起業から5年後には85%の企業がお店を畳んだり、倒産したりしていることになります。

一時的にブレイクさせることが出来たとしても、それを長年継続させることはとても難しいので、創業何十年といった老舗の会社やお店がいかにすごいかがわかります。

「失敗」から「借金」へ

起業するには、資本金が数百万から数千万円はかかります。この資本金を作るのに借金をしたという人もいるでしょう。

また、起業してからも人件費や家賃や仕入れなどの出費は必ずつきものです。もし事業がうまくいかなければ、入るお金よりも出ていくお金のほうが上回ることになります。それをどうにかしようと、中には“起業後に借金をした”という人もいるでしょう。

借金をすぐに返せるくらい事業が軌道に乗れば良いですが、半年以上も借金を返済できる見込みが立たないようであれば、その事業は「失敗した」といえるでしょう。「借金が返せない状況」と「経営が難しい状況」は全く別物と考えて下さい。

実際に借金を抱えた人の生活とは?

前述した通り、せっかく脱サラしてビジネスをスタートしても、狙いがヒットしなければ、利益が上がらず借金を作るハメになってしまいます。

大金を払って起業したからには、そのビジネスによる収入がなくても、ビジネスを続けるためのお金を何より優先して作ろうとするケースが一般的です。

自分の衣食住を犠牲にする

衣食住を犠牲にしてまでも、ビジネスを“儲かるまで”継続することが収入に繋がるといった思考に陥るようになってしまう人もいます。

勿論、そうしてがむしゃらに頑張ることによって収入が増えて借金返済に至ることが出来れば良いですが、上手くいかなかった場合は、どうなるでしょうか。

諸経費に圧迫される

買い物を極限まで抑え、食費も節制し、家賃の低いところに引っ越し、それでも働かなくてはならず、精神的にどんどん負荷がかかります。

会社に雇われるのとは異なり、脱サラしたら経理や材料の調達などは、全て自分の責任で行わねばならないので、時間にも余裕がありません。

それでも借金返済のメドが全く立たない場合、多くの人はキャッシングをして、何とか家計と経営を保とうとします。(参考:「キャッシングとは|キャッシングで失敗しないための全知識」)

融資先が闇金だった場合は借金地獄

もし、借り入れ先が正規の業者ではなく闇金のような違法な業者であれば、執拗な取り立てに遭うことになります。

【関連記事】
闇金とは|闇金の手口と絶対にお金を借りてはいけない理由
ソフト闇金とは|ソフト闇金の実態と巧妙な手口

脱サラは、大きな獲物をゲットできる可能性が広がると同時に、多額の借金を背負う可能性も広がってしまいます。そういったリスクもあることを、脱サラ前に肝に銘じておくべきでしょう。

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脱サラが失敗する理由まとめ

以下で、脱サラに失敗する主な理由をまとめました。

アイデアの時点では命取り

「必ず流行る!」「絶対に売れる!」と思って展開したビジネスでは、起業直後は物珍しさでお客さんに興味を持ってもらうことが出来ても、長続きしないことがよくあります。

起業を行う上ですきま産業に目を向けるのは当然ですが、目新しいものであれば成功するわけではありません。ブームは必ず去りますし、時代が変われば需要も変わります。

街を見渡しても、物珍しいお店よりも、定番のお店のほうが安定して長らくそこに居続けることがあります。その背景には、目新しいものは廃れるのも早いという傾向があるでしょう。

この傾向をきちんと把握し、まだ世に馴染みがないものを長らく愛されるようにするにはどうすればいいのか。それをじっくり考慮した上でビジネスを展開していかねばなりません。

その場で思いついたアイデアだけで脱サラする人は少ないとは思いますが、そいうやり方では失敗する可能性のほうが限りなく高いのです。

ハイコストノーリターン

ビジネスには必ずコストがかかります。コストとは、物を生産する上でかかるお金やエネルギーのことです。還元されるお金よりもコストのほうが高ければ、収入になりません。

「海外では流行っているけれど日本ではまだ馴染みのない珍しい食べ物を売ろう!」と思っても、原材料を海外から調達するのであればそれだけのコストがかかります。

コストがかかる分高額で売ろうとすると客足が伸びない原因にもなり、客足を伸ばそうとすると今度は広告費にコストがかかってしまいます。

このコストとリターンをよく考慮した上で価格設定をしないと、儲けが出なくなり、借金を作ってしまうという結果に繋がりかねません。

人柄と勉強不足

人がお金を使用する理由は、何も「それがどうしてもほしい」というだけではありません。例えば食事や飲みに行く時、そのお店の料理がおいしいからという理由以外にも、店主や店員の人柄に惹かれて出向くケースもあります。

また、そのお店の雰囲気に好感が持てる、個室やカラオケ付きなど、ニーズに合っているから出向くケースもあります。

人から好かれ、人が求めるものを理解した上で行われるサービスは長期的に安定しますが、そうでないものは早くに廃れてしまいます。

既に失敗して借金を抱えてしまった人が検討すべき3つのコト

これから脱サラしたいのではなく、もう既に脱サラに失敗して借金を抱えてしまっている人はどうしたら良いでしょうか?以下で解説します。

事業を継続するか畳むかを検討する

入ってくるお金よりも出ていくお金の方が多いのであれば、畳むことを検討しましょう。

どうしても畳む選択肢だけは取りたくないという人は、画期的なサービスを取り入れたり、価格設定やPRの仕方を変更したりするなどの策を取りましょう。

すべきことは現状維持ではなく、借金返済のためのアクションなのです。

債務整理を検討する

借金が高額な人は、債務整理を検討しましょう。債務整理とは、法的に借金を減額、またはゼロにするための制度です。

任意整理

裁判所を通さずに、お金を貸した側、借りた側が法律に基づいて話し合いをして、和解を進めていく方法です。この任意整理を専門家に依頼することで、本人の代わりに交渉、借金の減額手続きを全て行ってもらえます。(参考:「任意整理のデメリットとメリットの正しい知識まとめ」)

個人再生

住宅ローンを除く借金の総額が5,000万円以下の債務者が、借金の20%(最低100万円)を3年で分割返済をすると、残りの80%は免除される、という制度です。この個人再生の手続きは借金を減らすだけでなく、住宅を守ることが出来るという特徴があります。(参考:「個人再生を利用する手順と借金を大幅に減らす完全ガイド」)

自己破産

借金をゼロにしてもらう制度であり、借金返済がどうしても困難なときに利用する最終手段です。

尚、自己破産をした場合には、官報(国が発行している新聞)に氏名が掲載され、数年間はローンの契約やクレジットカードの発行、キャッシングも利用できなくなる等のデメリットがあります。
参考:自己破産とは|自己破産の方法と破産後の生活の完全ガイド

お世話になった人との関わりを深めることを再度検討する

脱サラに失敗しなくても重要なことですが、人とのコミュニケーションは大切にすべきです。

成功している実業家のように、成功者同士で集まりを開いて情報交換をしたり、名刺交換をしたりするなどして、人脈を広げるのも良いでしょう。

人とのつながりが発端となって、ピンチがチャンスへと好転する可能性だってゼロではないのです。

債務整理で借金を大幅に減額できる可能性があります。

債務整理とは、借金返済を続けるのが難しい方のための救済制度です。

弁護士・司法書士に借金減額を依頼

消費者金融や銀行のカードローン、クレジットカードのリボ払いなどの借金を大幅に減額することができます。

実際に借金はいくらぐらい減る?

例えば、金利18%で150万円を借りていて、毎月4万円を返済している場合

【減額前】
月々の返済額:4万円
利息を含む総返済額:217万円
※小額でも追加で借入した場合、総返済額はもっと増えます。

【減額後】
月々の返済額:2.5万円
利息を含む総返済額:150万円

などのように、月々の返済額や、総返済額を減らせる可能性があります。

債務整理にもいくつか種類がある

上の減額例は『任意整理』という手続きを行った例です。

『任意整理』とは、あなたの代わりに弁護士や司法書士が金融機関と交渉して、今後支払う利息をカットし、元本の金額だけを返済できるようにする手続きです。交渉によっては利息だけでなく、元本の金額の一部を減額してもらえる可能性もあります。

『任意整理』の他に、収入が大きく減ったり、働けなくなった方には、借金総額を8割ほど減らせる可能性がある『個人再生』借金をゼロにする『自己破産』等の方法もあります。

弁護士・司法書士と相談して、あなたの状況に応じて、ベストな方法を選びましょう。

費用がいくらかかるかよく確認する

債務整理の手続きを弁護士・司法書士に依頼した場合、依頼費用がかかります。

依頼前に費用がいくらかかるかよく確認し、減額できる借金以上に依頼費用がかかる場合には、依頼を見合わせるなどの判断をしましょう。

今手持ちのお金がなくて費用が払えなくても、分割払いや後払いに対応している事務所が多いため、状況に応じて事務所を選びましょう。

まずはお近くの事務所に無料相談しよう

まずは、お近くの事務所に以下3点を無料相談して、債務整理すべきか確認しましょう。

・借金を減額できるか?いくら減らせるか?
・どの債務整理の方法が一番合うか?
・費用はいくらぐらいかかるか?

当サイト債務整理ナビでは、全国の事務所からお近くの事務所を簡単に探すことができます。借金問題の解決が得意な事務所のみを掲載しているので、どの事務所に相談してもOKです。

まずは、以下からお住まいの都道府県を選んで、無料相談しましょう。今すぐにお話できない方はメール相談がおすすめです。

もちろんあなたの都合やプライバシーを配慮しますので、安心して相談してください。

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失敗の経験は次に活かせる

一度失敗したからそこで終わり、というわけではありません。むしろ捉え方次第では、失敗も有意義な経験の一つです。

自己破産後の再起は厳しいが成功例もある

脱サラ後の借金苦で実際に自己破産をし、それでも成功したケースもあります。

【成功例1】安田久さんのケース
1998年に株式会社エイチワイジャパンを設立し社長に就任した安田久さんは波乱万丈の経歴の持ち主です。500万円の借金、そして離婚。さらに借金が7億円にまで膨れ上がり、その後に会社が倒産。

しかし、仲間に支えられながら再起。現在は塾やセミナー講師などをされています。「マネーの虎」という番組に出演されていたこともあり知名度は高いですが、それ以上にバイタリティが凄まじく、上昇意欲も高いです。

終わり良ければすべてよしではないですが、現在とても充実した毎日を送っているのであれば、それは本人にとって紛れもない「成功」と言えるのではないでしょうか。

参考:安田久公式WEB

リスタートにリスクはつきものだがポジティブに捉える

失敗を肯定的に捉えることはとても難しいですが、抱えてしまった借金はどうにかしないといけませんし、借金を返済し終えたら今度は“何で収入を得ていくか”を考えなければなりません。

家族を養えるだけの収入があればそれで満足という人や、自分の味が有名になり世に認められれば満足という人、億万長者になってようやく満足する人もいるでしょう。

まずは自分にとっての成功とは何なのかを今一度考えてみると良いでしょう。

成功する人の特徴5選

「成功する人」の定義は、お金に余裕があることはもちろん、人生を謳歌していることでしょう。

お金だけあっても、ストレスのたまる日々の中で歯を食いしばって耐えながら生きていたのでは、それは成功とはいえません。

また、好きなことをやって生きていても、お金という安心がそこに付随しなければ、それも成功とはいえません。

ここでは、金銭的にも精神的にも潤いのある成功者に共通する特徴5つをまとめました。

過去の分析が出来る人

自身の失敗も成功も含めた過去を見つめることができる人は、その経験と自分自身の個性を活かして成功へと突き進むことができます。

素直で謙虚な人

プライドが異常に高かったり傲慢だったりする人は、敬遠されます。

逆に、素直で謙虚な人は好かれます。必然的に周囲からのアドバイスやサポートを受けることができ、成功までの時間が短縮され、さらにその成功が長続きします。

ビジョンを描ける人

「思想は現実化する」という有名な言葉がありますが、人間は何かを願ったり怒ったりすることでエネルギーが生まれ、放出されます。

そのエネルギーこそが状況を形成していく。これが創造の原理になっています。ゴールが見えないまま走る人よりも、ゴールを見据ながら走る人のほうがコースアウトしないで済みます。

諦めない人

かのトーマス・エジソンはこのような名言を遺しています。

  • 「失敗したわけではない それを誤りだと言ってはいけない 勉強したのだと言いたまえ」
  • 「私は失敗したことがない ただ 1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」
  • 「私たちの最大の弱点は諦めることにある 成功するのに最も確実な方法は 常にもう一回だけ試してみることだ」

失敗は、諦めた時点で失敗となります。端的ですが、諦めなければ成功するのです。事実、失敗をしたことがない成功者はいません。

エンジョイすることが出来る人

例え嫌なことがあっても、逆転の発想でプラスに捉えることで成功するためのエネルギーを作り出すことができ、おのずと結果を反転させることが出来るでしょう。

また、エンジョイすることが上手な人は笑顔になる回数も多く、その笑顔は周囲の人や運を引き寄せます。

まとめ

準備もなく、コストもかからないビジネスであれば、例え失敗しても借金を抱えるリスク、借金返済が困難になるリスクは限りなく軽減することが出来ます。

また、一度失敗してしまった人にも、国の制度として救済措置があるわけですから、これを利用しないという選択肢はありません。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
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