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名義貸しにはリスクしかない|名義貸しが危ない理由と対処法
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名義貸しにはリスクしかない|名義貸しが危ない理由と対処法

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二
監修記事
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名義貸し(めいぎがし)とは、ローンを組めなくなった方の代わりに名義人となったり、クレジットカードが作れない方の代わりに名義を貸すような行為のことを言いますが、名義貸し行為は犯罪であり「6月以下の懲役又は100万円以下の罰金」に課せられるものになります。

 

名義貸しは、身内や知人からお願いされることも多く、「名義くらいならいいか・・・」と、名義貸しを行っている方も少なくないかもしれません。今回は名義貸しを行うリスクと、名義貸しを回避し解決するための方法を解説していきます。
 

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名義貸しが考えられるパターン

名義貸しでは大きく分けると、2つのパターンがあります。1つは身内からの名義貸しの頼みと、もう1つは詐欺での名義貸しです。

まず最初に名義貸しが考えられるケースをいくつか挙げていきます。

 

身内からの名義貸し

身内からの名義貸しは、冒頭でご説明したように名義を貸す相手が信用情報に載ってしまったり、借金限度額を超えた借り入れをしていて本人の名義で借り入れることができなくなった際に起きます。

 

「迷惑はかけないから」と、言われると「名義くらいなら・・・」と、人助けのつもりで名義貸しを行ってしまうかもしれませんが、もし、名義貸しの相手の返済が滞ると、名義人である人物に請求が行ってしまいます。

 

クレジットカードやローン、消費者金融からの借入などでの名義貸しが考えられるでしょう。

 

詐欺による名義貸し

詐欺による名義貸しは、知人以外の人物から口座開設や、名義貸しの依頼をされることです。知らない人から単刀直入に「名義を貸してくれ」と言われても素直に従う人はいないでしょうから、名義の売買や新規開設によるキャッシュバックや謝礼金など、上手い話をちらつかせながら近づいてきます。

 

名義貸しの詐欺方法として以下の方法などが考えられ、おいしい話と思って加担していたら、被害にあった、犯罪に加担していたという事態にもなりかねません。

 

クレジットカードでの名義貸し

クレジット会社に加入させ、「上限いっぱいまで自社製品を購入すれば請求もされませんし、謝礼として10%を支払います。」などと、上手い話を持ち掛けられ、「20万円使えば2万円儲けられる」と、安易な考えで被害者が載ってしまいます。

 

もちろん、クレジットカードを使った分は請求されますし、謝礼金もありません。このようないかにも分かりやすい名義貸しの詐欺でも被害者は出てしまっています。

 

消費者金融での名義貸し

同じように「借りるだけで数万円の謝礼金が出る。あなたが借りた分は私が返しておく」という、おいしい話を持ち出し、消費者金融から借り入れをさせ、借入金は相手に返します。謝礼金は出ず、返済額だけが残るという詐欺の手法もあります。

 

携帯電話契約での名義貸し

「ノルマ達成のために携帯契約の名義人になってくれるだけで謝礼金が出る。携帯はすぐに解約するから問題ない。」という、話に乗り、携帯を名義貸しで契約。

 

謝礼金は当然出ずに、携帯は解約されず違法な転売業者に売られます。当の携帯電話は犯罪に使われ、請求だけがされるという手法もあります。

 

銀行口座開設での名義貸し

銀行口座が数万円で売り買いされており、その口座が振り込め詐欺などの犯罪に利用されます。

 

直接的な被害はないものの、口座が犯罪に使われていたことで、事情聴取、場合によっては逮捕されることも十分に考えられます。

 

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名義貸しは違法|6月以下の懲役又は100万円以下の罰金になる

このように名義貸しは直接的な被害を受けてしまうこともありますが、何より、名義を貸すこと自体が違法なのです。これは身内に名義貸しを行う場合も当てはまります。

警察庁のHPにも、名義貸しをした者は6月以下の懲役又は100万円以下の罰金になると明記があります。クレジット会社や消費者金融をだましてお金を借りていることになるので、詐欺にも当てはまります。(刑法第246条)

 

(詐欺)
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
引用元:刑法第246条

また、クレジット契約では、原則的に支払いが完了するまで契約者が商品を持っていなければならないという契約が多いので、そのことにも反しています。

 

名義貸しによって作られた借金の返済義務は名義人にある

さらに名義貸しにより、名義を借りた人物の支払いが滞ったとしましょう、債権者は当然、名義人である名義を貸した人物に請求します。

 

その人が「いや、これは名義貸しで借金は別の人がしているんです。」と言っても、債権者からしてみればそんなの関係ありません。例え詐欺だったとしても、「あなたが同意して契約したんでしょ。とりあえず返してください」と言われるのが関の山です。

 

「そんなこと言われても、法律でなんとか保護されることはないのか」と、考えている方もいるかもしれませんが、上記でお伝えしたように、名義貸しは貸す行為も違法性があります。違法性が考えられる行為が法律で守られることは当然ないでしょう。

 

このように、名義貸しをしてしまった以上、支払いがされていないと、名義人に請求は行きますし、それを回避することはできないのです。もちろん、このことで支払いが滞ると、あなたがブラックリストに載ってしまう可能性もあるのです。

 

名義貸しの相手に行う「求償権」

1つだけ名義貸しにより借金の返済義務を背負ってしまった際に取れる方法があります。それは「求償権」というものです。求償権とは、他人の債務を弁済した人が、本来払うべき他人に返還を請求することです。主に保証人などがこの求償権を使うことがあります。

 

今回の名義貸しのケースでも、実際のところ名義を貸した人物の支払いを肩代わりしているので、求償権が使えます。しかし、気を付けてほしいことが「弁済している」ことが条件となります。

 

すなわち、クレジット会社や消費者金融にいったん返済を済ませないと、この求償権は使えないのです。さらにこの求償権を行使したからと言って名義を貸した人物から確実に回収できるとは限りません。

 

そもそも、名義を借りないといけないほどお金の管理ができていない人物で、さらには実際に名義を借りて、さらには貸した本人にも迷惑をかけている人です。回収できる財産は期待できないでしょうし、きちんと返す誠意があるとも考えられません。
 

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名義貸し以外の解決方法を見つける

このように、名義貸しには犯罪に加担するリスクや、借金を肩代わりせざるを得ないリスクがあります。

 

ですので、「名義を貸してくれ」と、知人から頼まれていてもきっぱり断るようにして下さい。それでも「何とか協力したい」とお考えの方は、以下の方法を取ってください。

 

現金のみを貸す

「どうしても」という場合は、現金を貸すようにして下さい。上記のように名義貸しは、犯罪に加担するリスク、ブラックリストに載ってしまうリスク、借金ができてしまうリスクがあります。

 

どうしても相手が困っているようでしたら、「お金が返ってこないリスク」だけの現金を貸すようにして下さい。

 

借金返済や借金を作らない計画を一緒に考える

名義貸しを頼んできた人物が、ただの職場の人や昔の友人のようにそこまで関係性の深くない人物であれば、きっぱり断ればいいのですが、問題は家族のように関係性が深い人物の場合です。

 

その場合、簡単に断ることもできないでしょうが、上記のように名義を貸してしまうことは間違った優しさです。一緒に借金返済方法を考えたり、借金の原因となっているものを取り除くことも優しさです。以下のコラムを参考にされて下さい。

 

名義貸しを行った際の対処法は限られている

このように名義貸しはリスクしかありません。もし、名義貸しを行っている人物と連絡が取れず、支払いが滞れば、すべてを肩代わりしなくてはなりません。

 

まだ実害が出ていないうちに名義を貸した人物と話し合い、名義の変更、解約、返済方法の確認など、密に連絡を取るようにしましょう。

 

そして、早い段階で名義貸しでの借り入れ、ローンを無くしてください。こちらが先に肩代わりして、完済した後に現金を返してもらったほうがまだマシです。

 

名義貸しによって借金ができてしまうと非常に不利

名義貸しで借金ができてしまった場合、その借金を払いたくない気持ちは理解できますが、ご説明のように、債権者からは名義人に請求が行きますし、そもそも名義貸しに違法性がありますので、法で保護されていません。

 

つまり、対処のしようが限られているのです。弁護士などに相談されても、難しい案件だと扱われる可能性が高いでしょう。

 

しかし、名義貸しで作ってしまった借金はそのままにしていても減ることはありませんし、返していくしかありません。しかし、突然作られた借金が直ちに返せない方もいるかと思います。そこで、債権者と話し合う「任意整理」や「債務整理」の方法を検討されて下さい。

 

詐欺被害に遭った場合は警察や弁護士へ相談

本当に詐欺とは気づかず被害に遭った場合は、詐欺被害として警察へと相談されて下さい。ただ、この場合も「名義貸ししたあなたも悪い」と、相手にしてもらえなかったり、詐欺に加担していたと疑いを向けられることも考えられます。

 

心配な方は一度詐欺被害の対応を得意とする弁護士への相談をおすすめします。

 

名義を貸したら借金ができてしまい、お悩みの方へ

名義貸しでできてしまった借金も、債務整理をすることで解決できるかもしれません。

まずは【専門家へ無料相談】することをおすすめします。

まとめ

いかがでしょうか。名義貸しは絶対に行わないようにしましょう。貸した本人にとってリスクしかありませんし、その後の対応も限られてきます。一方、すでに名義貸しを行ってしまった場合は、一刻も早く名義貸しでの契約を終わらせるように努めてください。
 

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事は債務整理ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※債務整理ナビに掲載される記事は弁護士・司法書士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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