浪費癖でできた借金を解決する方法|家族の浪費癖でお困りの方へ
社会人になって、今までにないまとまったお金を受け取れるようになったことで浪費癖がついてしまい、収入があっても貯金がない人や毎月の家計が苦しい人は珍しくありません。
2019年に自治体へ寄せられた浪費(ギャンブルや遊興費)による借金の相談件数は1,349件に上ります。
浪費癖で借金をつくり返済できないような状況であれば、早い段階で弁護士や司法書士への相談が重要です。
借金原因があなたの浪費癖であっても、相談時に弁護士や司法書士が怒ったりすることはありませんので安心してください。
この記事では浪費癖をなおす方法や借金を負ってしまった場合の対処法を紹介します。
浪費癖の特徴とは?浪費度の診断シート
浪費癖は「無駄遣いが多い」とも言い換えられます。無駄遣いが多い人の最大の特徴は、必要ない時もお店に行くなど、常に浪費する準備をしていることです。
自分に浪費癖があるか、簡単な診断シートを作成したのでまずチェックしてみましょう。
チェックが多い人ほど、浪費癖の特徴を持っていると言えます。
借金があっても浪費癖をやめられない心理
浪費癖は病気ではないため、少しずつ管理したり、我慢したりすることでなおせる可能性があります。
しかし、なかには借金をしているのに浪費癖をなおせない人もいます。
ここでは、借金があっても浪費癖をやめられない心理を紹介します。
ストレス解消の一環になっているから
「いい」と思ったものを我慢せずに購入することや、「お金をつかい何かを得る」ことは一時的なストレス軽減につながります。
これは浪費により自分の欲求を満たし、充足感や幸福感を得ることでたまっていたストレスを軽減できるからです。
浪費がストレス解消方法になっている場合、ストレスがなくならない限り、やめようと思ってもなかなかやめることができません。
浪費癖をなおし、我慢しようと思えば思うほどかえってストレスがたまってしまい、浪費したい欲求が高まってしまいます。
プライドが高い・自己顕示欲が高いから
周囲からよく見られたい、周囲と差をつけたいなど、プライドが高く見栄っ張りの人や自分をもっと見てほしいなど、自己顕示欲の高い人は、浪費癖をなおそうとしても性格的になかなかやめられません。
最近ではSNSなどに投稿し「いいね」などの評価が欲しいたいために、生活に合わない高級品を買ってしまう人も多くいます。
ただし、このような浪費を続けてしまうと最終的に、「お金を使わない自分をまわりはどう思うんだろう」「自分を見てもらえなくなる」と浪費しない自分への評価を低くく考えるようになり、過剰に浪費をしたり、浪費しないことに不安を持ってしまうリスクもあるため注意が必要です。
将来より今楽しければいいと思っているから
計画性が一切なく、「今楽しければいい」と思っている人もお金の大切さを気づくまで浪費癖をなおせない可能性が高いでしょう。
また、本人の中でお金の価値が低かったり、お金がなくても何とかできた経験があると「いままで何とかなったから大丈夫」と心のどこかで思ってしまい、浪費癖の改善の妨げになっているケースがあります。
浪費癖を治したい人ができる対処法4つ
借金問題を解決しても浪費癖が治らなければ、また同じことを繰り返してしまう可能性があります。そのようなことにならないためにも、浪費癖を治すことも検討しなければなりません。
ここでは、浪費癖を治す方法についてご紹介します。
①専門家のカウンセリングを受ける
借金をしても浪費が止まらない人は、精神的な部分に浪費癖の原因があるかもしれません。精神科・精神内科などでのカウンセリングを受け、自分自身と向き合うことをおすすめします。
いきなり病院に行くことに抵抗がある・どこの病院がいいのかわからない人は、保健所などの公的機関で行っているカウンセリングをおすすめします。無料相談できる窓口も多いので、金銭的な不安がある人には最適です。
②カードを持たないようにする
最近は、電子通貨が発達しキャッシュレス化が進んでいます。カードはとても便利ですが、利用総額が目に見えないのでつい使いすぎてしまい、借金の原因にもなり得ます。
カードを持つ場合でも、デビットカードなど銀行にあるお金だけしか使えないようなものに変えましょう。
③お金の管理を他人に任せる
お金の管理ができないのであれば、家族や配偶者などに管理してもらうようにしましょう。家計簿をつけるなど、自分の手元にあるお金だけで計画的にやり繰りができるように訓練することが重要です。
アプリなどでも管理することができるので、自分に合う管理方法を身に付けましょう。
④お金の収支を可視化させる
前述の家計簿はお金の収支を可視化させる点でも重要です。お金の管理ができない人は、そもそも「何にいくら使ったか」「あといくら使っていいのか」に対する意識が薄いですが、家計簿をつけることにより、それらを可視化することが出来ます。
最近ではアプリで家計簿をつける人も増えてきました。紙の家計簿では面倒な計算も瞬時に行えますし、アプリならではの便利な機能を備えたものも多いので、初心者の方はまずアプリで家計簿をつける習慣を身に付けてみましょう。
浪費癖による借金の解消方法
浪費癖でできた借金も債務整理することで解決できます。ただし、原因が【浪費】の場合注意すべき点がいくつかあります。債務整理の具体的な手続きと一緒にご紹介します。
借金を解決できる3つの債務整理
債務整理をすることで、借金を減額・免除できるだけではなく、債権者である貸金業者や金融機関からの催促を止めることも可能です。
借金を解決できる債務整理は「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つで主に、下図のような違いがあります。
どの債務整理を行っても、基本的に会社にバレることはありません。任意整理の場合、減額される金額が少ない分周囲への影響もほとんどないため、同居する家族にもバレにくくなります。
個人再生や自己破産をする場合、状況によって財産を処分しなくてはならないこともあるので、家族に相談・協力の元債務整理を行うことをおすすめします。
浪費による借金に最適な債務整理はどれ?
債務整理には利用するにあたり一定の条件があるため、人により最適な債務整理がことなります。基本的な利用されて条件は以下の通りです。
- 任意整理:毎月継続して返済ができ(配偶者や家族の収入で返済するのも可能)、3~5年程度で完済できる人
- 個人再生:自分に継続的な収入があり、借金が5,000万円以下の人
- 自己破産:7年以内に免責を受けておらず、自分に支払い能力がない人(借金額は関係しない)
自己破産は借金をゼロにすることができますが、借金原因が【浪費】の場合、裁判所に認められず、借金がゼロにならないこともあり得ます(ほとんどの場合で認められます)。
また、個人再生の場合、浪費癖をどのように直すか、借金を繰り返さないために何をするのかなどを聞かれることがあります。
債務整理は、利用者の借金額・収入状況・その他の事情によって最適な方法が変わります。最適で損をしない債務整理をするには、弁護士・司法書士に相談し判断してもらうことが重要です。
浪費による借金を債務整理した時の事例
実際に弁護士や司法書士を通し債務整理を行い、借金を減額できた事例を紹介します。
毎月の返済額を16万円減額し利息をストップできた事例【任意整理】
業者と交渉により毎月の支払20万円を4万円まで減額、利息を一切カットすることに成功しました。
600万円の借金を0円に減額できた事例【自己破産】
ショッピングや交際費の支払をカードで行っていましたが、使用額を考えておらず最終的に6社から600万円を借入ることになりました。
自己破産により、借金を免責してもらい人生の再スタートに成功させました。
浪費による借金で債務整理を利用できる人とは
債務整理は学生・社会人・主婦(夫)を問わず利用可能です。ただし、収入のある・ないで利用できる方法が異なります。
また、未成年の場合、弁護士と契約の際に保護者の許可が必要になりますので注意してください。
支払い能力がない無職・生活保護受給者の人も自己破産を行うことで、借金問題を解決できます。
浪費癖のある妻・夫とは離婚できる?
パートナーに浪費癖があり、生活が苦しいと離婚を検討すると思います。ここでは、浪費癖で離婚できるのか、慰謝料を請求できるかについて紹介します。
浪費癖を理由に離婚できる
令和元年の司法統計によると、離婚を申し立てた理由として相手の浪費癖を挙げた人は、夫側で約12.1%(2,001/16,502件)、妻側で約9.7%(4,289/44040件)と多く存在します。
協議離婚(夫婦の話し合いによって離婚を決める方法)の場合、相手が合意さえすればどのような理由でも離婚が可能です。
また、裁判であればパートナーの浪費により、数百万あった貯金がゼロになってしまったり、借金ができてしまったりなど、婚姻生活の継続が難しいと判断された場合、離婚が認められることもあります。
浪費癖で離婚するときの慰謝料請求
相手の浪費が原因で婚姻関係の継続が困難だと判断された場合は、慰謝料を請求できるケースもあります。
具体的には、相手のクレジットカードを無断で濫用した、子供の貯金をたびたび窃取した場合などです。
しかし、浪費癖がありお金を度々盗むような配偶者に支払い能力は期待できません。そのため、浪費額を全て取戻すことが困難な場合もあります。少しでも慰謝料を獲得したい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
家族の浪費癖で借金ができてしまい困っている方へ
家族に借金しても止まらない浪費癖があり困っている人は珍しくありません。そのような対処法についてご紹介します。
前提として、浪費癖のある人からお金を無心されても絶対に貸してはいけません。また、浪費癖の配偶者の借金のしりぬぐいも絶対にやめましょう。
お金を渡している限り、相手は「なんとかなる」と反省しません。
夫・妻に浪費癖がある場合
配偶者に浪費癖があると、自分の生活を圧迫されるだけではなく、子供にも負担を強いることになるでしょう。夫婦間でも個人的な借金であれば、あなたに返済義務はありません(連帯保証人・保証人になっていない場合)。
まず話し合い、債務整理で借金問題を解決するよう勧めすすめ、専門家のカウンセリングを受けるよう促しましょう。状況によっては同行したり、あなたが予約したりすることが必要になります。
ただし、どれだけ説明しても拒否されたり話を聞いてもらえなかったりするかと思います。そのような態度をとられ、一向に改善の兆しが見えないようであれば、離婚も検討しましょう。
親に浪費癖がある場合
親の借金も、連帯保証人や保証人になっていない限りは、あなたに返済義務はありません。配偶者のように債務整理を促したり、カウンセリングに連れて行ったりしましょう。
兄弟姉妹がいる場合は、家族でどうするのか相談し、ひとりで問題を抱え込まないようにしましょう。
子供に浪費癖がある場合
子供が成人しており、浪費癖がある場合、ついお金を貸したいという気持ちになってしまう親は多いでしょう。しかし、子供の浪費癖は早めに治さないと今後の人生が台無しになってしまいます。
子供が1人暮らしをしている場合、余計な出費を減らすためにも実家に呼び戻すこと1つの方法です。そして、債務整理をしつつ浪費癖を治すようにしましょう。
また、子供の浪費癖の原因を家族で把握して、治療できるような環境を作ることが重要です。
まとめ
借金は債務整理で解決できますが、浪費癖は自分自身で原因を認め、治す意思を持たないと治すことは非常に難しいでしょう。
借金があることで精神歴な負担になりますので、まずは借金問題を解決することをおすすめします。
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