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個人再生が家族に与える影響|家族に内緒にしたいなら

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
個人再生が家族に与える影響|家族に内緒にしたいなら
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個人再生を含む債務整理は、家族に内緒で申し立てることができます。しかし、状況によっては大きな財産(車や家など)を処分する必要もでてきますので、家族関係を考えたら、内緒で行うべきではありません。

この記事では、個人再生が家族に与える影響や家族に知られるケースなどについてご紹介します。家族に隠し後々バレるより、家族協力の元、個人再生することを強くおすすめします。

【関連記事】個人再生に失敗したらどうなる?|失敗パターンと成功のための対策

個人再生をご検討の方へ

個人再生は、自己破産より影響やデメリットが少なく借金を減額できる債務整理です。個人再生をご検討している方はまず、弁護士や司法書士などの債務整理の専門家に判断してもらうことおすすめします。

専門家への依頼では、以下のようなことが望めます。

  1. 個人再生でどのような影響が出るか教えてもらえる
  2. 個人再生でいくら減額できそうか判断してもらえる
  3. 個人再生の手続きを依頼できる
  4. 手続きにかかる期間を短縮できる
  5. 再生計画案の作成に助言がもらえる
  6. 弁護士の場合は、裁判所への出頭が必要ない
  7. 再生計画案が認可されやすくなる

借金原因は問いません。ひとりで悩まず、まずは専門家に相談してみましょう

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基本的に個人再生は家族に影響を与えない

個人再生は自己破産と比較して、家族への影響を大幅に減らせる手続きです。

個人再生は自己破産と異なり、必ずしも持ち家や財産を処分する必要はありません。また、住宅ローン特則という制度を利用することにより、住宅ローンが残っていても持ち家を所有し続けることができる場合があります。

そのため、持ち家がある人でも、個人再生後に大きく環境が変わることはあまりありません。ただし、再生計画を履行するうえで財産処分を余儀なくされる可能性はありますのでご注意ください。

家族に影響が出てしまうケース

以下のケースでは個人再生の影響が家族に出る可能性があります。

  • 家族が保証人・連帯保証人になっているケース
  • マイカーのローンが残っているケース
  • 申立人のクレジットカードが使えなくなるケース

では、具体的に見ていきましょう。

1:家族が保証人・連帯保証人になっているケース|減額分を請求される

家族が連帯保証人になっている場合は、保証人となっている家族に未払債務について一括請求されます

自分が個人再生手続で返済額を小さくしたとしても、保証人の保証債務には影響しません。家族が保証人・連帯保証人になっている場合は、個人再生をすることを打ち明け、よく話し合いましょう。

2:マイカーのローンが残っているケース|車を手放すことになる

車を手放すことになると、家族に負担がかかると言えるでしょう。マイカーローンを完済した場合は、車を所有し続けることができますが、マイカーローンが残っている場合は、車を処分するケースと残せるケースの2通りに分かれます

処分するケースは、ローン会社が車の所有権を持っており、担保にしている場合です。一方で残せるケースは、申立人が銀行などからマイカーローンを借り入れており、車の所有権を持っている場合です。

この場合は、車が担保になっていないことが多いため、車は財産の一部とみなされるので、手元に残すことができます。ただし、この場合でも返済計画を進めるために売却が必要となることもありますので、注意しましょう。

3:申立人のカードが使えなくなる

個人再生の申立後はクレジットカードの利用ができなくなるので、家族で買い物をするときなどにクレジットカードでの支払いを求められると困るかもしれません。

また、同居している家族や扶養している家族が新規のクレジットカードを作ろうとしたときに審査が通らない恐れがあります

これは、クレジットカード会社が、債務整理をした人の情報がブラックリストに登録されているためです。カードを作成しようとしている人の家族に債務整理をした人がいると、支払いができなくなるリスクがあるため、審査で落とされる可能性が高いです。

個人再生が家族にバレるケース

家族へ内緒にしたいという気持ちはわかりますが、何も知らせないまま個人再生を行うのは望ましくありません。

本来は、家族に借金について伝え、理解してもらった上で返済に協力してもらうのが理想的です。また、個人再生をしたことを秘密にしていると、財産を処分する際やあとで知られたときにトラブルに発展することも考えられます。

複雑な事情により家族に秘密にしたい方もいるかと思いますが、できれば正直に話してみてください。

次のような場面では隠すことは困難だと考えられます。

個人再生関係の書類を家で見られたとき

個人再生の手続きの必要書類は、30枚以上になることがあります。膨大な必要書類を家族に知られないように作成・管理するのは難しいでしょう。特に、申立書や債権者一覧などは、一目で手続きに必要な書類だとわかってしまいます。

大きい財産を処分したとき

車などの大きい財産を処分する場合は、家族に知られてしまうのは必然です。嘘をついたりごまかしたりするのは難しいでしょう。仮に押し通せたとしても、家族に負担がかかりますし、トラブルに発展する可能性があります。

家計簿を作成するとき

個人再生を申し立てる際は家計簿を提出することになっており、同居する家族の収支も書くのが原則なので、作成時は家族に収入を聞いたり、買い物のたびにレシートをチェックしたりしなくてはいけません。

そうなると家族に怪しまれてしまい、個人再生を行うことが知られてしまう可能性があります。

債権者や裁判所から連絡をもらうとき

個人再生の手続き中は、債権者や裁判所から申立人宛てに書類などが来るので、同居している家族に知られる可能性が高いです。特に、裁判所からの申立開始の通知書などを見られたら、内緒にしておくことはできないでしょう。

ただし、弁護士や司法書士に依頼しておけば、これらの書類や連絡は弁護士・司法書士に行きますので、内緒にできる可能性は高まります。

個人再生のデメリットはあるか?どう手続きを進めるのか?確認しよう

まずは、お近くの弁護士・司法書士事務所に次の4点を無料相談して、個人再生すべきか確認しましょう。

・具体的にどんなデメリットがあるか?
・どうやって手続きを進めるのか?
・費用はいくらぐらいかかるのか?
・そもそも個人再生できるか?あなたに合っているか?

当サイト債務整理ナビでは、個人再生や借金問題の解決が得意なお近くの事務所を簡単に探すことができます。借金問題が得意な事務所のみを掲載しているので、どの事務所に相談してもOKです。

まずは、以下からお住まいの都道府県を選んで、無料相談しましょう。今すぐにお話できない方はメールがおすすめです。

もちろんあなたの都合やプライバシーを配慮しますので、安心して相談してください。

家族に知られずに借金問題を解決したいなら弁護士に相談

家族に内緒で個人再生の手続きをすることは非常に難しいと言えます。できる限り家族に個人再生をしたい旨を正直に伝え、協力してもらいましょう。

ただし、弁護士に依頼すれば、債権者や裁判所からの連絡は弁護士宛てに届きますし、マイカーローンがあっても借金を減らせるように手続きをしてもらえたりするので、知られるリスクを低くすることができます

どうしても家族に内緒で個人再生を申し立てたい方は、弁護士にその旨を相談してみてください。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
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編集部

本記事はベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)に掲載される記事は弁護士・司法書士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。