個人再生が家族に与える影響|家族に内緒にしたいなら


個人再生を含む債務整理は、家族に内緒で申し立てることができます。しかし、状況によっては大きな財産(車や家など)を処分する必要もでてきますので、家族関係を考えたら、内緒で行うべきではありません。
この記事では、個人再生が家族に与える影響や家族に知られるケースなどについてご紹介します。家族に隠し後々バレるより、家族協力の元、個人再生することを強くおすすめします。
【関連記事】個人再生に失敗したらどうなる?|失敗パターンと成功のための対策
個人再生をご検討の方へ |
個人再生は、自己破産より影響やデメリットが少なく借金を減額できる債務整理です。個人再生をご検討している方はまず、弁護士や司法書士などの債務整理の専門家に判断してもらうことをおすすめします。 専門家への依頼では、以下のようなことが望めます。
借金原因は問いません。ひとりで悩まず、まずは専門家に相談してみましょう |


無料相談できる弁護士一覧
基本的に個人再生は家族に影響を与えない
個人再生は自己破産と比較して、家族への影響を大幅に減らせる手続きです。
個人再生は自己破産と異なり、必ずしも持ち家や財産を処分する必要はありません。また、住宅ローン特則という制度を利用することにより、住宅ローンが残っていても持ち家を所有し続けることができる場合があります。
そのため、持ち家がある人でも、個人再生後に大きく環境が変わることはあまりありません。ただし、再生計画を履行するうえで財産処分を余儀なくされる可能性はありますのでご注意ください。
家族に影響が出てしまうケース
以下のケースでは個人再生の影響が家族に出る可能性があります。
- 家族が保証人・連帯保証人になっているケース
- マイカーのローンが残っているケース
- 申立人のクレジットカードが使えなくなるケース
では、具体的に見ていきましょう。
1:家族が保証人・連帯保証人になっているケース|減額分を請求される
家族が連帯保証人になっている場合は、保証人となっている家族に未払債務について一括請求されます。
自分が個人再生手続で返済額を小さくしたとしても、保証人の保証債務には影響しません。家族が保証人・連帯保証人になっている場合は、個人再生をすることを打ち明け、よく話し合いましょう。
2:マイカーのローンが残っているケース|車を手放すことになる
車を手放すことになると、家族に負担がかかると言えるでしょう。マイカーローンを完済した場合は、車を所有し続けることができますが、マイカーローンが残っている場合は、車を処分するケースと残せるケースの2通りに分かれます。
処分するケースは、ローン会社が車の所有権を持っており、担保にしている場合です。一方で残せるケースは、申立人が銀行などからマイカーローンを借り入れており、車の所有権を持っている場合です。
この場合は、車が担保になっていないことが多いため、車は財産の一部とみなされるので、手元に残すことができます。ただし、この場合でも返済計画を進めるために売却が必要となることもありますので、注意しましょう。
3:申立人のカードが使えなくなる
個人再生の申立後はクレジットカードの利用ができなくなるので、家族で買い物をするときなどにクレジットカードでの支払いを求められると困るかもしれません。
また、同居している家族や扶養している家族が新規のクレジットカードを作ろうとしたときに審査が通らない恐れがあります。
これは、クレジットカード会社が、債務整理をした人の情報がブラックリストに登録されているためです。カードを作成しようとしている人の家族に債務整理をした人がいると、支払いができなくなるリスクがあるため、審査で落とされる可能性が高いです。
個人再生が家族にバレるケース
家族へ内緒にしたいという気持ちはわかりますが、何も知らせないまま個人再生を行うのは望ましくありません。
本来は、家族に借金について伝え、理解してもらった上で返済に協力してもらうのが理想的です。また、個人再生をしたことを秘密にしていると、財産を処分する際やあとで知られたときにトラブルに発展することも考えられます。
複雑な事情により家族に秘密にしたい方もいるかと思いますが、できれば正直に話してみてください。
次のような場面では隠すことは困難だと考えられます。
個人再生関係の書類を家で見られたとき
個人再生の手続きの必要書類は、30枚以上になることがあります。膨大な必要書類を家族に知られないように作成・管理するのは難しいでしょう。特に、申立書や債権者一覧などは、一目で手続きに必要な書類だとわかってしまいます。
大きい財産を処分したとき
車などの大きい財産を処分する場合は、家族に知られてしまうのは必然です。嘘をついたりごまかしたりするのは難しいでしょう。仮に押し通せたとしても、家族に負担がかかりますし、トラブルに発展する可能性があります。
家計簿を作成するとき
個人再生を申し立てる際は家計簿を提出することになっており、同居する家族の収支も書くのが原則なので、作成時は家族に収入を聞いたり、買い物のたびにレシートをチェックしたりしなくてはいけません。
そうなると家族に怪しまれてしまい、個人再生を行うことが知られてしまう可能性があります。
債権者や裁判所から連絡をもらうとき
個人再生の手続き中は、債権者や裁判所から申立人宛てに書類などが来るので、同居している家族に知られる可能性が高いです。特に、裁判所からの申立開始の通知書などを見られたら、内緒にしておくことはできないでしょう。
ただし、弁護士や司法書士に依頼しておけば、これらの書類や連絡は弁護士・司法書士に行きますので、内緒にできる可能性は高まります。
個人再生のデメリットはあるか?どう手続きを進めるのか?確認しよう
まずは、お近くの弁護士・司法書士事務所に次の4点を無料相談して、個人再生すべきか確認しましょう。
・具体的にどんなデメリットがあるか?
・どうやって手続きを進めるのか?
・費用はいくらぐらいかかるのか?
・そもそも個人再生できるか?あなたに合っているか?
当サイト債務整理ナビでは、個人再生や借金問題の解決が得意なお近くの事務所を簡単に探すことができます。借金問題が得意な事務所のみを掲載しているので、どの事務所に相談してもOKです。
まずは、以下からお住まいの都道府県を選んで、無料相談しましょう。今すぐにお話できない方はメールがおすすめです。
もちろんあなたの都合やプライバシーを配慮しますので、安心して相談してください。
家族に知られずに借金問題を解決したいなら弁護士に相談
家族に内緒で個人再生の手続きをすることは非常に難しいと言えます。できる限り家族に個人再生をしたい旨を正直に伝え、協力してもらいましょう。
ただし、弁護士に依頼すれば、債権者や裁判所からの連絡は弁護士宛てに届きますし、マイカーローンがあっても借金を減らせるように手続きをしてもらえたりするので、知られるリスクを低くすることができます。
どうしても家族に内緒で個人再生を申し立てたい方は、弁護士にその旨を相談してみてください。


無料相談できる弁護士一覧
【最短30秒】ユーザーアンケートに回答する |
|

「給料の多くを返済に充てなければならず…生活が厳しい」豊富なノウハウを活かし、自己破産をはじめとした幅広い借金問題に対応◆ご依頼者様の味方としてじっくりとお話を伺い、柔軟にサポートいたします【初回相談0円/出張相談要相談】
事務所詳細を見る
【ご相談は何度でも無料】【分割払可】債務整理のデメリットが不安で、依頼を迷っていませんか?借金でお困りの方は早期にご相談ください!丁寧に説明した上で、依頼者様に最善の方法をご提案します。
事務所詳細を見る
【ご相談は何度でも無料】【分割払可】債務整理のデメリットが不安で、依頼を迷っていませんか?借金でお困りの方は早期にご相談ください!丁寧に説明した上で、依頼者様に最善の方法をご提案します。
事務所詳細を見る当サイトでは、有料登録弁護士を優先的に表示しています。また、以下の条件も加味して並び順を決定しています。
・検索時に指定された都道府県に所在するかや事件対応を行っている事務所かどうか
・当サイト経由の問合せ量の多寡

個人再生に関する新着コラム
-
個人再生後は、基本的に住宅ローンをはじめとするローン商品は利用できません。しかし、5〜10年程度経過すれば、信用情報機関のブラックリストから削除され...
-
不景気といわれている現代でも、住宅ローンを組まれる家庭は多くいらっしゃいます。住宅ローンは、何十年の長い期間で返済する高額なローンのため、少しでも返...
-
借金の返済が重荷になった時の法的債務整理の一つに個人再生があります。実は個人再生後でもスマホや携帯を今まで通り利用する方法がありますのでそれについて...
-
個人再生が失敗するケースは全体の3%程度と少ないですが、万が一に備えて不備なく手続きを済ませるポイントを押さえておきましょう。本記事では、個人再生が...
-
小規模個人再生とはどのような債務整理なのか、特徴や条件、再生計画案が認可される要件などを給与所得者等再生と比較しつつご紹介します。
-
返済に困って個人再生をしたいのに、費用が高すぎて申立てができないという悩みを抱える方はたくさんいます。本記事では、弁護士費用に不安を感じる方のために...
-
個人再生を含む債務整理は、家族に内緒で申し立てることができます。しかし、状況によっては大きな財産(車など)を処分する必要もでてきますので、内緒で行う...
-
任意整理後、あなたの代わりに弁護士・司法書士事務所が代わりに返済を行う返済代行という方法があります。返済代行にはメリットもあればデメリットもあること...
-
今回は個人再生をした後に自己破産を行った方に話を聞きました。個人再生をしてから自己破産に至るまでの経緯や、奥さんにばれずに自己破産をした方法など貴重...
-
個人再生を行うと金融事故情報として公的な書類である官報に掲載されます。これを俗に「ブラックリストに載る」と言われていますが、具体的にどのくらいの期間...
個人再生に関する人気コラム
-
個人再生後は、数年間クレジットカードを発行できなくなります。ただ、カードの種類によっては発行できますし、一定の期間後は、再び発行することができます。...
-
個人再生が失敗するケースは全体の3%程度と少ないですが、万が一に備えて不備なく手続きを済ませるポイントを押さえておきましょう。本記事では、個人再生が...
-
個人再生を行うと金融事故情報として公的な書類である官報に掲載されます。これを俗に「ブラックリストに載る」と言われていますが、具体的にどのくらいの期間...
-
個人再生は裁判所を介して借金の返済計画手続きを申立てることで借金を大幅に減額することができますが、一方で、車を手放すことになるとも言われています。本...
-
これから個人再生を申し立てる方に向けて、必要な提出書類から書類の準備・作成方法についてまとめました。この記事を見ていただくことで、個人再生申立てに必...
-
時効の援用をすることで、時効が成立し借金の返済義務が消滅します。ただ誰でも利用できるわけではありません。この記事では、時効を狙っている人や時効間近の...
-
個人再生で失敗するリスクを減らすために、やってはいけないことや失敗例、個人再生など債務整理の得意な弁護士の選び方を解説します。
-
個人再生では家計簿を提出します。この記事では、家計簿を提出する理由、いつからいつまで書くのか、家計簿の作成方法・注意点、裁判所のチェックポイント、家...
-
個人再生をするためには、2つの条件を満たす必要があります。この記事では、個人再生できる条件や、収入状況別(バイトや年金など)に個人再生を利用できるか...
-
返済に困って個人再生をしたいのに、費用が高すぎて申立てができないという悩みを抱える方はたくさんいます。本記事では、弁護士費用に不安を感じる方のために...
個人再生の関連コラム
-
これから個人再生を申し立てる方に向けて、必要な提出書類から書類の準備・作成方法についてまとめました。この記事を見ていただくことで、個人再生申立てに必...
-
個人再生のデータをみると、全体の成功率(再生計画認可率)は約88%に上ります。ただし、約12%の人の全員が失敗したわけではありません。どのような結果...
-
個人再生をしても、基本的に会社にバレることはありません。しかし、本記事で紹介する4つのパターンに該当する場合、バレてしまう可能性があります。本記事で...
-
個人再生の申立は、ほとんどの場合認可されますが、稀に不認可になる可能性もあります。この記事では、個人再生が失敗するケース、個人再生の申立を成功させる...
-
借金問題でお悩みの方は、少しでも早くその悩みから解放されたいことが本音ですよね。あなたの借金完済を加速させてくれる債務整理が得意な弁護士を選ぶ際のポ...
-
個人再生で失敗するリスクを減らすために、やってはいけないことや失敗例、個人再生など債務整理の得意な弁護士の選び方を解説します。
-
個人再生後は、数年間クレジットカードを発行できなくなります。ただ、カードの種類によっては発行できますし、一定の期間後は、再び発行することができます。...
-
ギャンブルや浪費でできた借金も個人再生で減額できます。しかし、裁判所や債権者への心証がよくないため、慎重に再生計画案を作成しなければなりません。本記...
-
個人再生は司法書士、弁護士どちらに依頼すべきか悩んでいる人も、この記事を読むことで、あなたがどちらの専門家に依頼すべきか判断できるかと思います。司法...
-
今回は個人再生をした後に自己破産を行った方に話を聞きました。個人再生をしてから自己破産に至るまでの経緯や、奥さんにばれずに自己破産をした方法など貴重...
-
個人再生を申し立てる際、通帳の提出を求められますが、何か不利なことがバレてしまうのではないかと不安に思う方も多いでしょう。この記事では、通帳を提出す...
-
個人再生を利用すると不動産(持ち家)は残せる場合と残せない場合があります。この記事では、個人再生がどういった手続きかについて解説したあと、どういった...
弁護士・司法書士があなたの借金返済をサポート
債務整理では、債権者と交渉する任意整理や法的に借金を減額する、個人再生や自己破産などがあります。また、過去の過払い金がある方は、過払い請求を行うことも可能です。
ただ、どれもある程度の法的な知識や交渉力が必要になってきます。債務整理をしたくてもなかなか踏み切れないあなたをベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)の弁護士・司法書士がサポートいたします。

個人再生をもっと知りたいあなたに