借金100万円は大したことない?返済シミュレーションや完済するためのコツを解説

- 「いつのまにか借金が100万円まで膨らんでいた…」
- 「100万円の借金があるが返済できるのだろうか…」
100万円の借金と聞くと非常に大きな負債額に思えて、完済できるのか不安に感じている方もいるでしょう。
収入や家計の状況などによって異なりますが、100万円の借金は自力で返済できる可能性が十分にあります。
また、万が一返済できない場合には任意整理や自己破産という救済措置によって借金を整理することも可能です。
本記事では、100万円の借金を抱えてしまっている方に向けて、以下の内容について説明します。
- 借金100万円の月々の返済額シミュレーション
- 借金100万円を自力で返済できるかどうかの判断ポイント
- 返済資金を工面したり金利を下げたりするなどの返済のコツ
- 借金の完済が難しいときにとれる任意整理と自己破産の基本 など
本記事で100万円という多額な借金を完済する方法を知って、ぜひ借金をなくせるようにしましょう。
借金100万円の月々の返済額は?金利と返済回数でシミュレーション!
100万円の借金の返済シミュレーション結果については、以下のとおりです。
金利 |
返済回数(返済期間) |
月々の返済額 |
返済総額 |
12% |
36回(3年) |
3万3,215円 |
119万5,689円 |
12% |
48回(4年) |
2万6,334円 |
126万3,994円 |
12% |
60回(5年) |
2万2,245円 |
133万4,610円 |
15% |
36回(3年) |
3万4,666円 |
124万7,924円 |
15% |
48回(4年) |
2万7,831円 |
133万5,838円 |
15% |
60回(5年) |
2万3,790円 |
142万7,354円 |
借金には利息制限法が適用され、借入金額が100万円以上の場合は上限金利が15%までとなります。
返済総額には金利と返済回数が影響し、金利15%で返済回数60回の場合は142万7,354円となるでしょう。
なお、自分自身の返済額について知りたい場合には、以下のようなシミュレーターを使うことをおすすめします。
借金100万円を自力で返済できるかどうかの4つの判断ポイント
借金100万円が自力で返済できるかどうかは、以下を目安に判断することをおすすめします。
- 毎月2万4,000円以上返済できること
- 年収が300万円以上あること
- 新しく借金をしていないこと
- 滞納せずに返済できていること
ここでは、100万円の借金を返済することができるかどうかの判断基準について説明します。
1.毎月2万4,000円以上返済できること
借金100万円を完済するには、少なくとも毎月2万4,000円以上返済する必要があります。
この理由は、一般的に貸金業者が最大返済回数を60回に設定していることが多いからです。
【主な貸金業者ごとの最大返済回数】
貸金業者 |
最大返済回数 |
プロミス |
60回 |
SMBCモビット |
60回 |
レイク |
60回 |
アイフル |
53回 |
アコム |
51回 |
前述したシミュレーションでも金利15%、返済回数60回の場合で、月々の返済額は2万3,790円となっています。
金利や最大返済回数などで条件は変わりますが、毎月の返済額が2万4,000円以上あるかはひとつの目安となります。
2.年収が300万円以上あるかどうこと
一般的に借金総額が年収の3分の1を超えると、自力での返済が難しくなると考えられています。
そのため、借金100万円を自力で返済できるのは、300万円以上の年収がある人ということになります。
借入時には十分収入があったけれど、転職やリストラなどで収入が減ってしまっている場合には注意すべきです。
3.新しく借金をしていないこと
借金を返済するために新しく借り入れをしていないこともポイントになります。
いわゆる「自転車操業」の状態が続いていると、滞納などは防げますが元金が減ることはありません。
現在の収入だけでは生活費と返済額を補えていない場合に、自転車操業になる可能性が高いでしょう。
4.滞納せずに返済できていること
すでに借金を滞納している場合、完済を目指すのは難しくなるでしょう。
借金を滞納すると、通常の金利とは別に返済期日の翌日から年率14.6~20%程度の遅延損害金が発生します。
そのため、ますます借金の負担が重くなってしまい、将来的に返済を続けるのが困難になると考えられます。
単純な支払い忘れによる遅延なら大きな問題となりにくいですが、滞納状態が続いている場合には注意が必要です。
借金100万円を自力で返済する5つのコツ|返済額を増やす&利息を減らす
100万円の借金を自力で返済するためのコツは、以下のとおりです。
- 家計を見直して無駄遣いを減らす
- アルバイトなどで収入を増やす
- 繰り上げ返済を有効活用する
- おまとめローンを利用する
- 家族や友人に援助を求める
ここでは、100万円の借金を返済するためのコツについて説明します。
1.家計を見直して無駄遣いを減らす
借金の返済額を増やすためには、家計を見直して無駄遣いを減らすことがポイントになります。
- 給与明細などで手取りを確認する
- 通帳やレシートで支出を確認する
- 収入と支出を家計収支表にまとめる
- 通信費や食費などを見直すようにする
借金で困っている人は、自分自身の収支の状況を把握できていない傾向があります。
そのため、まずは収支をしっかりと整理してから、通信費や食費などの支出を見直すとよいでしょう。
具体的には、格安スマホに変える、サブスクリプションを解約する、外食を減らすといったことがおすすめです。
もし自分ひとりで見直すのが難しい場合には、専門窓口で生活再建支援サポートを受けるのもひとつの方法です。
2.アルバイトなどをして収入を増やす
借金の返済額を増やすためには、以下のようにして収入を改善することもポイントになります。
- スキマバイトアプリで単発のアルバイトをする
- クラウドソーシングサービスで仕事をする
- フリマアプリを利用して不用品を販売する など
近年はスキマバイトアプリが増えており、単発でのアルバイトがしやすくなっています。
ただし、勤めている会社によっては副業が禁止されていることがあります。
副業ができるかどうかわからないときは、就業規則を確認してみましょう。
3.繰り上げ返済を有効活用する
貸金業者によっては、通常の約定日とは異なる日に借金を返済する「繰り上げ返済」を利用できます。
この繰り上げ返済を上手に活用することで、返済期間は短くなり、返済総額は少なくできるでしょう。
以下のようなタイミングに、繰り上げ返済を利用することを検討することをおすすめします。
- ボーナスが振り込まれたとき
- アルバイトの給料が振り込まれたとき
- 返済が進んで生活が安定してきたとき など
繰り上げ返済のやり方には銀行振込やATM入金などがあり、それぞれの貸金業者で異なります。
自分が契約している貸金業者の公式Webサイトなどを確認してから、繰り上げ返済を利用しましょう。
4.おまとめローンを利用する
借金の金利を下げるために、おまとめローンを利用するのもひとつの方法です。
一例ですが、おまとめローンを利用できた場合には、借金は以下のように整理されます。
おまとめローン利用前 |
おまとめローン利用後 |
・A社からの借金:50万円(金利18%) ・B社からの借金:30万円(金利18%) ・C社からの借金:20万円(金利18%) |
・D社からの借金:100万円(金利15%) |
ただし、形式上は新しく借金をすることになるため、一般的に審査は非常に厳しくなるといわれています。
おまとめローンを提供している金融機関を以下に紹介しておきますので確認してみるとよいでしょう。
5.家族や友人に援助を求める
家族や友人などに相談して、援助を受けることもひとつの方法です。
個人間の借金であれば無利息にすることもできるので、利息の負担を減らせるメリットがあります。
ただし、貸金業法による規制を受けないため、厳しい取立てを受けるなどのリスクも考えられます。
信頼できる相手に依頼すること、借用書などを作成しておくことなどがポイントになるでしょう。
【事例】手取り額が18万円の場合に借金100万円を完済できる?
結論からいうと、手取り額が18万円の場合でも借金100万円の完済は不可能ではありません。
手取り額が18万円ということは、すでに源泉所得税や社会保険料などは控除されています。
そのため、18万円の範囲内に生活費と返済額が収まるなら、完済を目指すことはできます。
ただし、以下のような状況だと、自力で100万円の借金を完済するのは難しいといえそうです。
- 現在も新たに借金をしている場合
- 残高が減らない状態が続いている場合
- すでに借金の滞納が発生している場合
- 複数社から借金をしており管理ができていない場合
もし借金を完済するのが難しいと感じている場合は、次項で紹介する債務整理を検討すべきでしょう。
借金100万円を返済するのが難しい場合の対処法|債務整理の検討を!
借金100万円を自力で返済するのが難しい場合は、以下のような債務整理を検討しましょう。
- 任意整理:遅延損害金と将来利息をカットしてもらう
- 自己破産:ほぼ全ての借金の返済義務を免除してもらう
ここでは任意整理や自己破産など、100万円の借金を減らす際に使える債務整理について説明します。
1.任意整理|遅延損害金と将来利息をカットして3~5年で返済する
安定した収入があり、元金だけなら返済が可能という場合は、任意整理を選択するのがおすすめです。
任意整理とは貸金業者と直接交渉し、遅延損害金や将来利息をカットしてもらう債務整理の手段です。
交渉がまとまった場合には、その後、3~5年程度で借金の完済を目指すことになります。
任意整理の手続きに関する詳細については、以下のページで解説しています。
2.自己破産|裁判所から許可を得てほぼ全ての借金の返済義務を免除してもらう
安定した収入がない場合や、3~5年での返済の見込みがない場合などは、自己破産を選択する方法もあります。
自己破産とは裁判所から許可を得て、ほぼ全ての借金の返済義務を免除してもらう債務整理の手段です。
借金の返済義務がなくなるため、手続きが完了したあとには新しい人生をスタートすることができます。
自己破産の手続きに関する詳細は、以下のページで解説しています。
債務整理で借金問題を解決するなら弁護士に相談・依頼するのがおすすめ
債務整理で借金問題を解決したい場合は、以下のような理由から弁護士へ相談・依頼するのがおすすめです。
- 状況に合った債務整理の手段を知れるから
- 貸金業者からの取立てがストップするから
- 債権者との交渉や裁判所での手続きを一任できるから
弁護士に相談・依頼する際のポイントは、借金問題や債務整理が得意な弁護士を探すことです。
債務整理の対応実績が多い弁護士に相談・依頼をすれば、より納得のいく結果になる可能性が高まるでしょう。
さいごに|工夫次第で借金100万円は完済できる可能性がある!
金利や返済回数によって異なりますが、100万円の借金は毎月2万4,000円の返済を5年続ければ完済できます。
現時点で毎月2万4,000円の返済がおこなえているなら、そのまま完済に向けて返済を続けるようにしましょう。
一方、少し足りない場合や早く完済したい場合には、家計の見直しやアルバイトなどを検討するのもおすすめです。
なお、安定的な収入がない場合や支出を削れない場合は、債務整理を検討するというのもひとつの方法となります。
その際はできる限り早めに借金問題や債務整理が得意な弁護士に相談し、アドバイスをもらうほうがよいでしょう。
ベンナビ債務整理といったポータルサイトを使って弁護士を探し、借金問題を相談してみることをおすすめします。

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