リボ払いを任意整理で解決!任意整理のメリット・デメリット・相談先
リボ払いで作った借金は、任意整理で減らすことができます。高い利息がついてしまい、なかなか完済できないリボ払いを任意整理で解決しませんか?
この記事では、
- リボ払いの返済が終わらない理由
- 任意整理のメリット・デメリット
- 任意整理後にクレジットカードやローンが作れるか
- 任意整理に関して相談できる機関
- 任意整理の条件
- 任意整理を弁護士/司法書士に依頼するべき理由
などをご説明しています。
【関連記事】任意整理とは?
リボ払いも債務整理をすることで、もっと簡単に完済できるかもしれません。
そのためにも、債務整理の専門家に無料相談することがベストです。まずは、実際にどのような流れで無料相談が進んでいくのか確認しましょう。
リボ払いの返済が終わらない理由
リボ払いの返済がなかなか終わらないのには理由があります。まず、リボ払いには15%の年利(1年間で支払う利息の割合)が付いています。これは法律で認められている利息の上限です。年利では、利息が分割払いの回数に比例して高くなり、12回の分割払いで利息の割合が上限に達します。したがって、返済期間が長くなればなるほど、高い利息を支払うことになります。
支払いが長引くほど高額な利息がつく
年利では、返済期間が長くなるほど利息が高くなり、反対に返済期間が短くなればなるほど利息が低くなります。以下の表は、年利が15%の場合に分割払いの回数に応じた利息の一覧です。年利が15%の場合の利息は、15÷(12ヶ月/返済月数)で求めることができます。
例えば、返済月数が6ヶ月だとすると、15÷(12ヶ月/6ヶ月)=7.5%の利息が付きます。
返済月数 |
利息 |
1ヶ月 |
1.25% |
2ヶ月 |
2.5% |
3ヶ月 |
3.75% |
4ヶ月 |
5% |
5ヶ月 |
6.25% |
6ヶ月 |
7.5% |
7ヶ月 |
8.74% |
8ヶ月 |
10% |
9ヶ月 |
11.25% |
10ヶ月 |
12.5% |
11ヶ月 |
13.75% |
12ヶ月 |
15.0% |
例えば、年利が15%のリボ払いでは、1万円のキャッシングを1ヶ月で完済しようとすると、1.25%の利息がつき、利息分125円が上乗せされ、返済額が1万125円になります。しかし、1万円のキャッシングを1年で完済しようとすると、15.0%の利息がつき、利息分1,500円が上乗せされ、返済額が1万1,500円になります。
このように年利に基づいているリボ払いでは、分割回数に比例して利息が高くなります。
通常のクレジットカードとリボ払いの違い
分割払いは、支払い額を支払回数で割り、均等な額を毎月返済していく支払方法です。利息は、商品の元金に応じて個別に発生します。
一方でリボ払いは、利用可能額の範囲内で買い物をすれば、いくら買い物をしても月々の支払額は一定となります。利息は、分割回数に比例して高くなります。変動する利息の割合は、上記「支払いが長引くほど高額な利息がつく」で既述した通りです。
リボ払いでは、返済期間が長くなるほど分割回数が増え利息が高くなるので、商品の代金を完済しても利息分を完済できないというケースが多々あります。
リボ払い地獄は債務整理で解決できる?
「リボ払いで高い利息を作ってしまい、月々の返済が終わらない。」、「リボ払いの支払いが家計を圧迫させている。」などの問題は、債務整理で解決できます。そこで、下記では債務整理についてご説明します。
債務整理のメリット・デメリット
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産など、いくつかの種類があります。なかでも、任意整理は比較的迅速な処理が見込めるハードルの低い債務整理行為であるため、しばしばリボ払いの借金を返済するために利用されます。そのため、この記事では任意整理について詳しく解説します。
任意整理で削減できる借金
任意整理は、通常、借金の元金を残し、現在および将来にわたって支払う『将来利息』と呼ばれる利息のみをカットする債務整理です。そのため、任意整理をすると、高額になってしまったリボ払いの利息を払う必要がなくなります。
任意整理で削減した債務は、3~5年かけて返済していきます。
ブラックリストに登録される
任意整理をすると、5年間ほど信用情報機関にご自身が債務整理をしたことが記録されます。いわゆるブラックリストへの登録です。信用情報機関への登録により、さまざまな制約を受けます。
注意点ですが、登録されるのは、債権者と和解した後です。そのため、和解まで時間がかかると、信用情報機関に情報が登録されるのが遅れるので、その分長く制約を受けます。
クレジットカードの作成や利用ができなくなる
信用情報機関に情報が登録されている約5年間は、カード会社の審査が通らないので、新しいクレジットカードを作成したり、既存のクレジットカードを利用したりすることができなくなります。
ローンの作成ができなくなる
信用情報機関に情報が登録されている約5年間は、カード会社の審査が通らないので、ローンの組み立てができません。ローンを組みたいならば、情報が削除される5年後に向けて、貯金をするなどの準備をしましょう。
携帯や保険の契約はできる?
携帯電話の契約自体はできますが、端末を分割で購入することはできません。分割購入は、借金をするのと同じであるため、審査に通りません。
保険に関しては、分割払いのタイプでも加入できます。保険は借金とはみなされないからです。
就職への影響はある?
任意整理をしたからといって、就職に影響が及ぶことはありません。企業は信用情報機関にご自身の情報があるかどうか調べないからです。
任意整理にはデメリットもありますが、借金の利息を削減できる効果は大きいと言えるでしょう。以下は、任意整理のメリット・デメリットをより詳しく解説した記事です。あわせてお読みください。
任意整理の条件
任意整理による解決が見込めるのは「債務者に借金元本を返済する能力があること」です。任意整理は法的な債務整理手続きと異なり、借金の元金については圧縮されないのが通常であるため、残った債務元本を継続的に返済していく必要があるからです。
任意整理以外の債務整理
以下は、任意整理以外の債務整理です。これらの債務整理でリボ払いの借金を減らせることもあります。ただし、任意整理と同様に、それぞれにメリット・デメリット・条件があります。
どの債務整理を行うかは、下記「債務整理について相談できる機関」でご紹介した機関と熟議したうえで決めましょう。
個人再生
個人再生は、債務を最大で10分の1まで削減できたり、住宅を所有したまま住宅ローンの返済を延期できたりする法的な債務整理制度です。個人再生については、以下の記事で詳しく解説しています。
自己破産
自己破産は、ほぼすべての借金の借金が免責される債務整理です。債務について返済の目処がまったく立たない場合の最終手段です。自己破産については、下記の記事で詳しく解説しているので、こちらをご覧ください。
債務整理について相談できる機関
初めて債務整理をする場合は、ご自身にどの債務整理が適しているかや、債務整理の手続きなどがわからず、途方に暮れてしまうかもしれません。
しかし、以下の機関に相談すれば、適切なアドバイスをもらえるので、お気軽にご相談ください。
当サイト - ベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ) -
当サイトでは、債務整理を得意とする弁護士、司法書士を多数掲載しており、累計相談数が約14,000件を超えました。多くの事務所が無料相談を受け付けています。相談することであなたの借金問題の悩みも解決できるかもしれません。
法テラス
法テラスの正式名称は『日本司法支援センター』で、国が設立した法律支援団体です。一般の方から寄せられる法的トラブルを解決するための情報やサービスを提供していて、債務整理に関する相談も受け付けています。法テラスには、弁護士/司法書士が在籍しており、相談すると法的アドバイスをもらうことが可能です。
[対応]
電話・メール
[受付時間]
電話:平日9~21時、土曜9時~17時
メール:24時間
日本クレジットカウンセリング協会
日本クレジットカウンセリング協会は、クレジットや消費者ローンを利用して、多重債務に陥ってしまった人などを対象にカウンセリングを行っている公益財団法人(行政庁から公益性を認められた財団法人)です。カウンセリング申し込みも受け付けており、申し込むと生活支援相談所から書類が届くので、書類に記入して相談日に持参しましょう。
[対応]
電話
[受付時間]
平日午前10時~12時40分、午後2時~4時40分
債務整理に関して相談できる機関は複数ありますが、なかでも弁護士/司法書士に相談するのがおすすめです。弁護士/司法書士以外に相談すると、債務整理を依頼することになったら依頼先を探さなくてはいけませんが、はじめから弁護士/司法書士に相談すると、そのまま依頼することができます。
弁護士への依頼をおすすめする理由とは?
弁護士への依頼をおすすめする理由は、債務整理の複雑な手続きを一任できたり、周囲に債務整理を行っていることが知られるリスクが減らせたりするなどのメリットがあるからです。
司法書士に依頼する場合にも同様のことが言えますが、司法書士は、140万円以下の任意整理しか代行できません。ただし、弁護士に比べて依頼費を安く設定しているので、リボ払いの残高が140万円以下であり、法的手続きを利用しないのであれば、依頼を検討してもよいでしょう。
まとめ
リボ払いでは、高くなった利息を払わなくてはいけないことがあります。高い利息が付くことにより、返済がなかなか終わらないのであれば、債務整理を検討しましょう。債務整理のなかでも、任意整理は迅速な処理が可能です。任意整理をすると、高額な利息の返済をしなくて済むようになり、月々の支払いが格段に楽になるかもしれません。
任意整理について相談できる機関にはいくつかありますが、なかでも弁護士/司法書士に相談するのが得策です。まずはお気軽に弁護士/司法書士にご相談ください。
【最短30秒】ユーザーアンケートに回答する |
|
【全国65拠点以上】【法律相談実績90万人以上】【周りに知られずに相談OK】はじめの一歩は弁護士への無料相談!あなたの街のアディーレに、何でもお気軽にご相談ください
事務所詳細を見る【全国65拠点以上】【法律相談実績90万人以上】【周りに知られずに相談OK】はじめの一歩は弁護士への無料相談!あなたの街のアディーレに、何でもお気軽にご相談ください
事務所詳細を見る【全国65拠点以上】【法律相談実績90万人以上】【周りに知られずに相談OK】はじめの一歩は弁護士への無料相談!あなたの街のアディーレに、何でもお気軽にご相談ください
事務所詳細を見る当サイトでは、有料登録弁護士を優先的に表示しています。また、以下の条件も加味して並び順を決定しています。
・検索時に指定された都道府県に所在するかや事件対応を行っている事務所かどうか
・当サイト経由の問合せ量の多寡
いつ起きるかわからない法的トラブル。弁護士費用の準備はできていますか?
答えがNoの方、ベンナビ弁護士保険が役立ちます。
弁護士への依頼費用は数十万~数百万円かかりますが、ベンナビ弁護士保険(月2,950円)に加入しておくことで、弁護士費用の補償が受けられます。
- 保険料は1日あたり約96円
- 通算支払限度額1,000万円
- 追加保険料0円で家族も補償
補償対象となる家族が5人の場合、1人あたりの保険料は月590円(2,950円÷5人)。労働問題、ネット誹謗中傷、近隣トラブルなど様々な法的トラブルに対応しています。
補償内容、付帯サービスをまとめた資料の請求はWEBから。
弁護士保険で法律トラブルに備える
債務整理に関する新着コラム
-
最近よく聞く「国が認めた借金救済制度」について深堀りし、債務整理や過払い金請求のメリットとデメリット、利用流れをわかりやすく解説します。借金問題から...
-
消費者金融から裁判を起こされ、「どうすればよいのかわからない!」という方に向けて、対処法や注意点などを解説します。放置したり無視したりして思わぬ不利...
-
債務整理を検討している方は、その後の生活がどうなるのか不安に思われるのではないでしょうか。 債務整理後に変わること・変わらないことを中心に、生活へ...
-
債務整理や自己破産という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。 どのような場合にどの手段を選ぶべきか、弁護士への相談方法も紹介するので、ぜひ参考...
-
不景気といわれている現代でも、住宅ローンを組まれる家庭は多くいらっしゃいます。住宅ローンは、何十年の長い期間で返済する高額なローンのため、少しでも返...
-
金利(きんり)とは、貸借した金銭などに一定率で支払われる対価のことです。利息(りそく)と同じ意味合いで使われます。お金を貸すもしくは、預ける場合、金...
-
債務整理は多額の借金の減額や免除をおこなうための手段です。債務整理はその種類によって手続きの内容が異なり、必要な弁護士費用も変わります。本記事では、...
-
借金の支払いを延滞し続け、裁判所から通知が来てしまった人に向けて、裁判所からの通知を無視すると起こる重大なリスクについて解説します。また、裁判を和解...
-
カード破産の無料相談先をご紹介します。また、カード破産以外の方法で借金問題を解決する方法や弁護士に依頼した場合の流れも併せて解説します。
-
自己破産を検討している場合、依頼できる専門家には司法書士と弁護士がいます。どちらも法律の専門家ですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。本記...
債務整理に関する人気コラム
-
ブラックリストとは、クレジットカードやカードローンの返済遅延・滞納や債務整理などにより、信用情報機関に事故情報が記録されることを指します。本記事では...
-
専門家の助力があったとしても、今すぐブラックリストを削除することは難しいです。信用情報を回復させる方法、ブラックリストが消えるまでの期間、これ以上悪...
-
自己破産を検討されている方にとっては、破産後の生活は気になるところでしょう。この記事では、自己破産後に受ける制限や、生活を良くするために考えておきた...
-
スマホを購入する際に、分割払いに利用する方も多いのではないでしょうか。しかし場合によってはその審査に落ちてしまうことがあるのです。ここの記事では、ど...
-
債務者(さいむしゃ)とは、特定の債権者(さいけんしゃ)に対してお金を借りている、あるいは一定の給付義務を持つ人のことで、ローンの未払いや奨学金の滞納...
-
廃課金とは、廃人と課金を合わせたネットスラングで、一般的に収入に見合わない金額を課金する人を指します。本記事では廃課金の定義や課金してしまう人の特徴...
-
奨学金の返済額をしっかり把握していることで、利用後の返済計画が立てやすくなり、効率よく返済することができます。この記事では、返済額の相場とともに、返...
-
自己破産は、全ての借金の支払い義務を逃れ、所持する高価な財産を処分する法的手続きであり、生活をゼロから再建するための最終手段です。本記事では自己破産...
-
債務不履行とは、故意又は過失によって自分の債務を履行しないことを言い、履行遅滞、履行不能、不完全履行の3種類があります。債務不履行とならないように、...
-
名義貸しはとてもリスクの多い行為です。名義を貸したために、借金ができてしまったり、ブラックリスト入りしたりしてしまうかもしれません。この記事では、名...
債務整理の関連コラム
-
今回の記事では法律上の観点、また判例を元に過払い金請求における悪意の受益者がどういったものなのか、また過払い金請求する上での注意点についてまとめまし...
-
学生ローンとは、学生を対象としたローンのことです。学生は一般的な消費者金融や銀行から借り入れを行うことは難しいですが、この学生ローンであれば借り入れ...
-
脱サラ失敗で借金を抱えた際、自己破産以外の方法があることをご存知ですか?脱サラ予定の方必見!これから脱サラする方、既に脱サラに失敗してしまった方へ、...
-
この記事では、東京や神奈川、福岡など、全国に点在する任意整理の無料相談窓口をご紹介しています。また、任意整理のメリット・デメリット・依頼をおすすめす...
-
この記事では、債務整理を弁護士に依頼したくても費用が払えない場合の対処法や、依頼費の相場、依頼費の延滞や分割払い、依頼以外で債務整理を安く行う方法な...
-
個人再生では、裁判所に出頭したり費用を払ったりする必要があります。この記事では、個人再生の裁判所費用、個人再生の流れ・裁判所に出頭するタイミング、裁...
-
過払い金請求をしても、住宅ローンが借りられなくなることはありません。以前は過払い金請求をするとブラックリストに載ってしまいましたが、そのような対応が...
-
任意売却(にんいばいきゃく)とは、住宅ローンや借入金の返済が困難な時に使われる方法の一つです。競売による不動産売却のように市場価格よりも安くなる事態...
-
水道料金を滞納してしまうと、水を使えなくなるだけではなく、ブラックリスト入りしたり給料の差し押さえなどのリスクがあります。この記事では、滞納から給水...
-
債務整理を弁護士に依頼した際の費用相場と、各債務整理の費用の相場と借金に与える効果、費用対効果の高い弁護士の選び方を紹介していきます。
-
信用情報(しんようじょうほう)とは、クレジットカードや個人の年収、住宅情報、勤務先、ローンなどの信用取引に関する契約内容に加え、返済・支払状況・利用...
-
債務整理とは、借金を減額したり免除したりする手続きで、非法的手続の任意整理と法的手続である個人再生、自己破産などがあります。これらは弁護士に相談して...
弁護士・司法書士があなたの借金返済をサポート
債務整理では、債権者と交渉する任意整理や法的に借金を減額する、個人再生や自己破産などがあります。また、過去の過払い金がある方は、過払い請求を行うことも可能です。
ただ、どれもある程度の法的な知識や交渉力が必要になってきます。債務整理をしたくてもなかなか踏み切れないあなたをベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)の弁護士・司法書士がサポートいたします。