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JCBへ過払い金の全額を返還するための知識と方法のまとめ

代表弁護士 野条 健人
監修記事
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JCBでキャッシングを利用していた場合、過払い金が発生している可能性があります。

ただし、過払い金は交渉や裁判などをおこなって請求する必要があり、十分な知識のない素人では全額回収できずに終わってしまう可能性があります。

過払い金請求で失敗しないためにも、本記事で請求手続きのポイントを押さえて、弁護士などに依頼することも検討しましょう。

本記事では、JCBに過払い金請求できる条件や請求の流れ、過払い金をいくら取り戻せるのかなどを解説します。

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【結論】JCBに過払い金請求することは可能

JCBでキャッシングを利用して過払い金が発生していた場合、適切に手続きをおこなうことで過払い金を取り戻すことができます

過払い金は交渉や裁判などをおこなって請求し、自力でおこなうことも可能です。

ただし、過払い金請求では法律知識や交渉力などが必要であり、自力で請求すると戻ってくる金額が少なくなるおそれがあります

弁護士に依頼すれば代理人として適切に請求手続きを進めてくれるため、自力での対応が不安な場合は一度相談してみることをおすすめします。

JCBに過払い金請求できる条件

JCBでキャッシングを利用していたからといって、全てのケースで過払い金が発生しているというわけではありません。

過払い金請求できる条件としては以下のとおりです。

株式会社JCBが発行したクレジットカードである

JCBに過払い金請求できるのは「カードの発行元が株式会社JCB」というケースです。

JCBブランドのカードは「三菱UFJニコス」や「セディナ」などのほかのクレジットカード会社でも発行していますが、それらについてはJCBには過払い金請求できず、それぞれの発行元のカード会社に対して請求することになります

カード発行会社についてはカードの裏面に記載されているので、まずは確認しましょう。

2007年6月16日以前にキャッシングを一括払いで利用していた

キャッシングの金利に関しては利息制限法や出資法などで上限が決まっており、2010年6月に法改正されるまでは「利息制限法では20.0%、出資法では29.2%」という状態でした。

20.0%を超えて29.2%以下の金利については、「利息制限法には触れているものの出資法には触れていない」という法的に曖昧な状態にあったことからグレーゾーン金利と呼ばれており、過払い金請求の対象となります。

JCBでは、2007年6月16日まで一括払いでのキャッシングの金利を27.8%に設定していたため、2007年6月16日までに利用していた場合は過払い金請求が可能です。

過払い金返還請求権の時効成立前である

過払い金の請求に関しては時効があり、まだ時効成立前であれば請求できます

時効期間については、最後に取引をした時期によって以下のように異なります。

  • 2020年3月31日以前に最後の取引をした場合:最終取引日から10年
  • 2020年4月1日以降に最後の取引をした場合:「最終取引日から10年」または「過払い金請求できることを知ってから5年」のどちらか早いほうが適用される

JCBから取り戻せる過払い金額の目安・期間

JCBに過払い金請求した場合の返還金額や返還までにかかる期間は、どのように請求するかによって異なります。

ここでは、請求方法ごとに解説します。

交渉の場合

JCBの担当者と直接交渉をおこなった場合、返還率としては60%~80%程度、返還までの期間としては2ヵ月~6ヵ月程度が一般的です。

なお、弁護士に依頼した場合は、個人でおこなうよりも多くの回収が望めるほか、より短期間で返金を受けられる可能性があります。

裁判の場合

JCBに対して裁判を起こした場合、過払い金が80%~100%ほど戻ってくる可能性があり、返還までの期間としては4ヵ月~1年半程度が一般的です。

しかし、法律知識などのない素人では裁判手続きを進めるのは困難であるため、弁護士などによるサポートが必要不可欠です。

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JCBカードに過払い金請求する際の流れ

JCBに過払い金請求をおこなう場合、基本的には以下のような流れで進めます

1.弁護士に無料相談する

まずは弁護士事務所を探して、メールや電話などで相談予約をしましょう。

何度でも無料相談できる弁護士事務所などもあるので、費用が心配な方も気軽に相談してみることをおすすめします。

相談予約をしたあとは、スムーズに相談を進められるように関連資料や質問事項などをまとめておきましょう。

2.弁護士に依頼する

弁護士と法律相談をおこなって依頼することが決まったら、委任契約書を作成します。

なお、弁護士費用は事務所によってもバラつきがあるため、依頼する前におおよその見積もりを出してもらって確認しておくことをおすすめします。

弁護士に依頼すれば、依頼者の代理人として請求手続きを進めてくれます。

3.取引履歴を請求する

過払い金請求では、JCBでの利用状況・返済金額・金利などが記載された取引履歴を取り寄せる必要があります

取得方法としては「株式会社ジェーシービー(011-271-6412)」に電話し、取引履歴が必要な旨を伝えて本人確認などが完了すれば、店頭受け取りまたは郵送にて取得できます。

4.過払い金の引き直し計算をする

次に、取引履歴を確認して過払い金の引き直し計算をおこないます。

引き直し計算では、現行の利息制限法に基づいた金利に直して計算し、過払い金がどれだけあるのか確認します。

5.過払い金返還請求書を送付する

過払い金がどれだけ発生しているのか確認できたら、JCBに過払い金返還請求書を送付します。

過払い金返還請求書には、引き直し計算の結果・請求金額・支払い期日・支払い方法・請求に応じなかった場合の訴訟の意思表明などの事項を記載します。

6.交渉・裁判をおこなう

次に、JCBと交渉や裁判などをおこなって過払い金を請求します。

交渉の場合

基本的な流れとしては、過払い金返還請求書の送付後にJCBの担当者から連絡が来て、過払い金の返還額が提示されます。

提示内容に問題がなければ、合意書を交わして返金を受けることになります

一方、納得のいく金額ではない場合は何度か交渉をおこない、交渉での解決が困難な場合は裁判に移行することになります。

裁判の場合

裁判の場合、訴状・収入印紙・JCBの登記簿謄本などの必要書類を提出したのち、裁判所にて過払い金に関する主張立証をおこないます。

過払い金の元金が140万円未満の場合は簡易裁判所、140万円以上の場合は地方裁判所にておこなわれます。

十分に主張立証が尽くされると裁判官によって判決が下され、判決内容に従って返金がおこなわれます。

なお、裁判を起こして過払い金請求する場合、元々の過払い金に加えて、過払い金に付随する利息(年利5%)も合わせて受け取れるケースもあります

JCBに過払い金請求する際の注意点

JCBに過払い金請求する際は、以下のような点に注意しましょう。

JCBの発行するカードが利用できなくなる

JCBに過払い金請求すると、JCBの発行するカードは全て利用できなくなります

JCBカードで携帯料金や光熱費などの支払いをおこなっている場合は、支払い方法を変更しておく必要があります。

なお、過払い金請求の手続き完了後であれば、改めてカード発行を申し込むことは可能です。

借金がある場合はブラックリストに載る可能性がある

借金がある状態で過払い金請求をおこなうと、借金と過払い金は相殺されます

借金のほうが過払い金よりも多い場合には、いわゆる「ブラックリスト」に載ってしまいます

ブラックリストに載ってしまうと、新規の借り入れやクレジットカードの作成などが一定期間できなくなります。

JCBへの過払い金請求を弁護士に依頼するメリット

JCBへの過払い金請求を弁護士に依頼した場合、以下のようなメリットが望めます

スムーズに過払い金を取り戻せる

個人で過払い金請求をおこなうと、相手に甘く見られてしまって請求を拒否されたり、取引履歴の開示にも応じてくれなかったりすることもあります

弁護士に依頼すれば、法律知識や交渉経験などを活かして適切に対応してくれますし、相手側の主張にも的確に反論してくれたりしてスムーズな回収が望めます

過払い金請求の手続きを一任できる

過払い金請求をおこなう場合、引き直し計算でミスがないように注意する必要がありますし、過払い金返還請求書や合意書なども作成することになります。

裁判に移行する場合は訴状などの準備が必要で、証拠の提出や裁判所での主張などにも対応しなければいけません

弁護士なら過払い金請求で必要な手続きを一任でき、手続きにかかる負担を大幅に軽減できます

過払い金を全額回収できる可能性がある

弁護士無しで過払い金請求の交渉をおこなうと、相手に交渉のペースを握られてしまって本来よりも低い金額で交渉成立となってしまうこともあります

弁護士に依頼すれば全額回収を目指して交渉を進めてくれますし、裁判では過払い金に利息を上乗せして回収できる可能性もあります

まとめ

株式会社JCBが発行したカードであり、2007年6月16日以前にキャッシングを一括払いで利用していて時効成立前であれば、過払い金請求が可能です。

過払い金請求は個人でおこなうことも可能ですが、交渉が難航したり本来よりも低い金額で交渉成立となってしまったりするおそれがあります。

弁護士なら過払い金請求に関するアドバイスが受けられるほか、請求手続きを一任することもでき、全額回収に向けて尽力してくれます

ベンナビ債務整理では、過払い金請求に強い全国の弁護士事務所・司法書士事務所を掲載しているので、JCBへの過払い金請求を考えている方は利用してみましょう。

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この記事の監修者
かがりび綜合法律事務所
代表弁護士 野条 健人 (大阪弁護士会)
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編集部

本記事はベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)に掲載される記事は弁護士・司法書士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。