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アコムへの過払い請求手順と過払い請求を成功させるポイント

アシロ 社内弁護士
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一時期のピークは過ぎましたが、過去( 2010年以前)に消費者金融から高い金利(グレーゾーン金利)で借り入れをしていた方は、過払い金が発生している可能性が考えられます。

今回は消費者金融の中でも大手の「アコム」に絞って過払い請求の方法を解説していきます。大まかな流れに関しては他の消費者金融と変わりありませんので、他の消費者金融からの借入の場合でも、こちらのコラムが十分に参考になるでしょう。

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アコムへの過払い請求の傾向と注意点

知名度も高く大手銀行グループであるアコムは、過払い金請求に対する返還率は比較的高水準とされています。こちらでは、アコムの過払い金請求に対する傾向とアコムならではの過払い金請求の注意点を解説していきます。

アコムの過払い返還率は80%前後

複数の弁護士事務所の情報を踏まえても、アコムの過払い金返還率は80%前後と言われており、他の消費者金融業者と比べて高い水準です。上記でもお伝えしたように、アコムは消費者金融の大手で、銀行系の金融機関でもあることから、他の消費者金融に比べ過払い請求に関して真摯に対応してくれます。

ただし、費用を抑えたいからと個人で過払い請求を行った場合、最低限の過払い金しか提示されない可能性もあります。

また、後述しますが過払い金そのものの時効もありますので、具体的なことは弁護士に直接問い合わせてみることをおすすめします。

アコムでの和解までの期間は比較的長い

アコムでの過払い請求から和解までの期間は比較的長いとされています。短期間での回収を望んでいる方は、過払い金の返還額にはある程度の妥協が必要です。期間をさほど気にしていない方は、より高い過払い金の回収が見込める訴訟の方法を取ってみるのも良いでしょう。

現在は訴訟までもつれ込まず、和解による解決がほとんどになってきましたが、それでも解決まで3~4カ月となるケースが多く、和解交渉での解決にしては若干長めになります。交渉が難航し、訴訟までもつれると半年~1年程度と期間も長引きます。

アコムの金利見直しは2007年6月

法律が大幅に改正され、グレーゾーン金利が違法とされたのは2010年に入ってのことです。しかし、アコムに限って言えば、2007年6月18日に上限金利を27.35%から18%に変更しました。つまり、2007年6月18日以降にアコムから借り入れを始めた方は、過払い請求は難しいでしょう。

実際にアコムから過払い金が発生しているかどうかの判断基準は、後述でもう少し詳しく解説しますので、そのまま読み進めていただければと思います。

アコムから過払い金請求を行う前は関連会社からの借り入れを完済させておく

原則的に過払い請求が原因で信用情報(ブラックリスト)に載ってしまうことはありませんが、借り入れ(借金)が完済しないまま過払い請求を行なうことでブラックリストに載ってしまう可能性もあります。

アコムからの借り入れがまだ残っている方は、過払い請求を実行する前にそのリスクについても専門家に確認しましょう。また、アコムは三菱UFJファイナンシャルグループに属する企業であるため、関連グループの「DCキャッシュワン」や「じぶん銀行ローン」「バンクイック」などからの借り入れが残っている場合も注意が必要です。

アコム以外からの借り入れもある方は、手続きも面倒になりますし、このようにブラックリストに載ってしまうリスクも考えられますので、一度弁護士・司法書士などの専門家に相談するようにしてみて下さい。

借り入れだけでなくショッピングリボにも注意

アコムマスターカードのショッピング枠でリボ払いをしている場合は、リボ部分のすべての支払いを終えてから手続きすることをおすすめします。借り入れはなくてもリボが残っていることで過払い金請求に影響を及ぼす可能性があるのでご注意ください。

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アコムへの過払い金の請求可能な対象者のポイント

上記のような特徴のある、アコムへの過払い金請求ですが、そもそもを言えば、アコムへの過払い金がなければ、過払い金の請求をすることはできません。こちらでは、アコムへ過払い金が発生しているかどうかを見分けるポイントをお伝えします。

自分が過払い金の請求が出来るかどうか、手っ取り早く知りたい方は、一度弁護士・司法書士に相談してみてください。相談料無料の事務所がほとんどですし、過払い金の解決が得意な専門家は、おおよその借入額と借入期間を伝えるとおおよその過払い額を教えてくれる事務所もあります。

アコムから20%以上の金利で借り入れをしていた

そもそも過払い金が発生する仕組みとしては、過去に金融機関から違法な金利(グレーゾーン金利)で借り入れを行なっていたことが原因としてあります。具体的にいうと、20%以上の金利で借り入れをしていた方は過払い金が発生している可能性があります。

2006年の最高裁判決を受けて各金融機関でグレーゾーン金利の見直しが始まり、2010年には貸金業法と出資法が改正されて、貸金業者は金利を20%以下に見直しました。上記でもお伝えしましたが、アコムの場合2007年6月18日には金利を変更していますのでまとめると

  • 2007年以前からアコムから借り入れをしていた
  • 20%以上の金利で借り入れをした

上記のどちらにも当てはまる方は、アコムに対して過払い金が発生している可能性があります。また、金利が15~20%の間であっても、借入額によっては過払い金が発生していることも考えられますので、一度専門家に問い合わせてみることをおすすめします。

【関連記事】
グレーゾーン金利とは|過払い金を返還する為の正しい知識まとめ

アコムへの完済から10年が経過していない

昔から借り入れを行っていて、借入期間が長いほど過払い金も大きくなると考えられますが、一点気を付けて欲しいことがあります。過払い金請求には、「権利行使が可能になった時から10年」または「過払いの事実を知った時から5年」という時効があります。これは少なくとも完済から10年が経過すると、時効が成立するということです。

ですので、アコムへの完済からすでに10年が経過している方は、残念ながら時効が成立していて、過払い金請求ができない可能性が考えられます。

【関連記事】
過払い金の消滅時効は10年|時効を止める方法と過ぎた場合の対策

一度完済していて、再度借り入れをしている場合

一方で、一度完済をしていてその後再びアコムからの借り入れをしている方は、すこし状況が複雑になります。取引の分断と言って、交渉次第では完済前の過払い金請求ができてくる場合もあります。

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アコムの現状と過払い金請求先

まず、アコムに対する過払い金請求についてお話しする前に、現在アコムがどのようになっており、過払い金請求に対してどのような対応がみられるのかを簡単にご説明します。

アコムは三菱UFJファイナンシャルグループのグループ企業

アコムは、三菱UFJファイナンシャルグループのグループ企業です。大手銀行グループ系列ですので、高い信用力を有しています 。後述しますが、このこともあり、アコムでは他の金融機関に比べると過払い金の回収率も高いようです。

アコムへの過払い金請求先

アコムへの過払い金請求は、アコム株式会社宛てに行います。連絡先は以下になります。

電話で請求する場合

【0120‐036‐390】
アコムお客様相談センター

上記の電話番号からアコムへと問い合わせが可能です。ただ何の用意も無しに「過払い金が発生していると思うんですけど。」と、問い合わせても話は一向に進みません。下記の手順まで読み進めていただくことをおすすめします。

 

郵便で請求する場合

〒105-7315
東京都港区東新橋一丁目9番1号 東京汐留ビルディング
アコム株式会社 お客さま相談センター 御中

郵便で過払い金請求をする場合は、上記のアコムの本社へ郵便を送ります。結論から言いますと、やり取りが証拠として残る郵便で過払い金請求をすることをおすすめします

アコムへの過払い請求の流れ

それでは、アコムの過払い請求の流れをご説明します。他の金融機関からの過払い請求も同じようになりますので複数社からの過払い請求をする際の参考にしてください。

取引履歴を取り寄せる

まずは相手の貸金業者に取引履歴を開示してもらうように請求します。取引履歴とはその名の通り、過去の借り入れや返済などを記録したものです。アコムの場合、

  • 窓口
  • 普通郵便や書留郵便
  • 内容証明郵便
  • FAX
  • 電話

で開示の請求ができます。アコムの店頭で取引履歴を取り寄せた場合、即日で受け取りが完了できることもあります。

郵便やFAXを依頼すると、早くても1週間以上かかる場合がありますので、すぐに取引履歴が必要な場合は店頭で受け取ることをおすすめします。

電話での請求も可能ではありますが、万が一取引履歴の開示に応じなかった場合には損害賠償請求の証拠として使うためにも、書面での証拠が残る形で請求を行ったほうが良いでしょう。

利息制限法による引き直し計算を行う

アコムから取引履歴が届いたら、その取引履歴を元に引き直し計算を行います。引き直し計算とは、実際にグレーゾーン金利で支払っていた金利と、利息制限法で定められている金利の差額を計算していく方法です。

アコム以外の金融機関から借り入れていたり、借り入れ年数が増えるほど計算は厄介になりますが、その分過払い金の額も大きくなってくるので、うれしい悲鳴とも言えるでしょう。過払い金の請求方法には以下のコラムを参考にしてください。

【関連記事】
過払い金計算方法|過払額がすぐに分かる引き直し計算の手順

過払い請求の交渉

実際に過払い金の額が分かったところで、アコムとの過払い請求交渉に入ります。交渉と言っても実際に直接会って話し合うわけではなく、書面で行います。効果的な文面を送るには、やはり専門家に任せたほうがよろしいでしょう。

和解

交渉の書面を送ってから1週間ほどで和解案が送られてくることが多いようです。和解案に応じればそのまま和解となり、入金を待ちますが、お伝えしたようにアコムの場合、過払い金の50~80%の金額が提示されるのが相場のようです。取引履歴の開示から和解まで最短で3週間程度で終了するでしょう。

ただ、アコムの場合、和解までの期間が長いこともあるため、通常よりも少し長めに見ておいたほうが良いでしょう。期間をさほど気にされていない方は、下記の訴訟という手を取っても良いでしょう。

訴訟

アコムと話がうまくまとまらなければ、訴訟を起こすことも可能です。専門家に依頼している場合、訴訟を起こすことで追加費用も掛かってきますので、納得できず訴訟を起こすか、甘んじて受け入れるかを専門家と費用面などを相談しながら判断しましょう。

訴訟も個人で行うことは可能ですが、やはり個人で訴訟を起こすとなると、手続きが面倒になりますし、どのみち訴訟費用が掛かります。専門家に任せることによりアコムも応じる可能性が高いので、専門家に任せるほうが賢明です。

【関連記事】
過払い金は裁判で多く取り戻せる|過払い金返還請求訴訟とは

個人でも可能だが専門家に頼むことが一般的

このように過払い請求は個人で行うことも不可能ではありません。専門家に依頼すると、費用がかかってしまうことから、個人で行った場合は費用を抑えられるという点ではメリットでしょう。

ただ、その分期間と手間がかかってしまい、さらには個人で業者と交渉を行っても、足元を見られて本来返ってくるはずの過払い金を回収できないことも考えられます。

ここで言う専門家は弁護士や司法書士になりますが、過払い請求の報酬は完全成功報酬を取っている事務所が多くあります。つまり、返ってきた過払い金の○%を報酬として専門家に支払い、残りの△%は自分の手元に入る形です。

ですので、現在費用がすぐに準備できない方も、完全成功報酬の場合は基本的にリスクなく依頼することができます。

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アコムへの過払い請求を専門家に頼むメリットと費用

これからアコムから過払い請求を行うと考えている方は、専門家への依頼の必要性について考えている所だと思います。結論から言いますと、過払い請求では専門家に依頼したほうが無難です。

個人で過払い請求を行うメリットは費用が掛からないという点しかありません。デメリットとして、慣れない手続きで手間がかかってしまう上に、場合によっては十分な過払い金が返ってこず、専門家への費用以上の損までしてしまうかもしれません。

一方、過払い請求を専門家に依頼すれば、アコムに限らず各業者への取引履歴の請求から引き直し計算、交渉、和解までを行ってくれます。訴訟を起こすとなればもちろん専門家の存在は心強いでしょう。最後に、過払い金請求を専門家に依頼するメリットと気になる費用についてお伝えします。

過払いの有無が実際に分かる

まず依頼する以前の話ですが、過払い金請求が得意な専門家は、相談の段階でおおよその過払い額を教えてくれることが多いです。そして、この相談にかかる費用も無料の事務所がほとんどです。

わざわざアコムに取引履歴を開示してもらって、金利について調べて、計算してみて・・・と言うことをしなくても、電話でおおよその借入額と借入期間を伝えるだけで、過払い金を教えてくれますので、無料相談を利用しない手はありませんね。

面倒な手続きを行なってくれる

過払い金請求は、一朝一夕でできるほど簡単な手続きではありません。過払い金が返ってくるまで面倒な手続きや交渉を続けなくてはなりません。

「お金をかけたくないから!」と、野菜を苗から育てる人も少ないでしょう。ほとんどの方は、プロの農家の方が育てた野菜をスーパーで買ったり飲食店で食事を済ませますよね。それと同じで、過払い金請求もプロに任せてしまったほうがスムーズに物事が進んでいくでしょう。

交渉が上手く行きやすい

弁護士・司法書士が過払い金請求を行う方が交渉も上手くいきやすいと言えるでしょう。通常、過払い金請求は郵便で行いますが、個人名で書面が届くのと弁護士名で書面が届くのでは、アコムの対応にも差が出ると十分に考えられるでしょう。

個人で過払い金請求をすると、アコム側からも足元を見られて、低い和解金で早期解決に持ち込もうとされる可能性があります。専門家に依頼し、適正な金額の返還を受けることで、結果的に個人で対応していた場合と比較して、費用分も十分にまかなえていたということもあるでしょう。

精神的にも安心できる

たとえ予測不能な出来事に直面しても専門家がいることで回避方法を見出してくれます。

1人では不安なことも専門家の存在が心の支えとなるでしょう。

過払い金請求を専門家に依頼した場合の費用

気になる過払い金請求での専門家にかかる費用ですが、結論から言いますと、かなりリスクが低いと言えます。理由としては、過払い金請求では完全成果報酬を取っている事務所が多く、「過払い金の返還が無ければ費用は発生しない」と専門家側がリスクを請け負っているのです。

相談料無料の事務所も多い

更には、度々お伝えしていますが、過払い金請求では相談料が無料の事務所がほとんどです。依頼する・しないは横に置いといて、過払い金請求について専門家から直接アドバイスをもらえることは利用者にとって非常にありがたいことです。

料金体系はきちんと確認すること

しかし、実際に依頼する前はその事務所にきちんと料金体系を確認するようにしましょう。と言うのも、料金体系は事務所によってバラバラで、実際に成果報酬を大々的に謳っていても実費などは発生したり、成功報酬の成功の定義について事務所との相違があったりします。

具体的に専門家へ依頼を考えている方は、以下の記事も参考にしていただければと思います。

【関連記事】
過払い金請求を弁護士に依頼する費用とメリットとデメリット
過払い金請求を司法書士に頼むメリットと依頼時の費用相場
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まとめ

現在もCMで見かける消費者金融のアコムですが、過去に過払いは発生しており、対象となれば過払い請求も可能です。相手も大手ですので比較的和解交渉はスムーズに進みますが、望み通りの過払い金を回収したいのであれば、専門家に依頼・相談するようにしましょう。

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この記事の監修者
アシロ 社内弁護士
この記事は、株式会社アシロの『ベンナビ債務整理編集部』が執筆、社内弁護士が監修しました。
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本記事はベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)に掲載される記事は弁護士・司法書士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。