400万の借金を返済するために必要な情報と具体的な方法とは?

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
400万の借金を返済するために必要な情報と具体的な方法とは?
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借金を400万円を抱えてしまい、返済できず苦しい思いや「やばい」と悩んでいませんか?

返済しても一向に借金がなくならないのは、利息のせいかもしれません。借金が400万円で利息が15%の場合、年間で約60万円の利息が加算されていきます。

できるだけ早い段階で債務整理をして、利息をカットしてもらうだけで、年間約60万円の返済がなくなるため、完済までの期間は格段に早まります

この記事では、実際に借金400万円を返済できた経験談や借金400万円を返済する際のポイントを紹介します。

最短で借金生活から解放されたい人へ

無理に返済を続ける生活と、自無理のない範囲で返済を続ける生活では、精神的な苦しさが大きく異なります

借金が400万円以上ある場合、債務整理により100万円以上減額できる可能性があります。

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この記事に記載の情報は2023年11月10日時点のものです

借金400万円を返済した人の体験談

実際に借金400万円の減額や返済に成功した事例を紹介します。

借金430万円を同居する家族にバレず任意整理できた体験談

借金原因 営業する際の費用
債務整理の手続き内容 任意整理
債務整理前:借金総額/毎月の返済額 430万円/11.5万円

債務整理後:借金総額/毎月の返済額

430万円/5.7万円

営業する際の接待費などでお金を使い込んでしまったケースです。

奨学金の保証人に父親がなっていましたが、同居する家族にバレたり迷惑をかけたりしたくないと希望がありました。

自己破産や個人再生をしてしまうと、保証人である父親に一括請求がきてしまうことから、早急に任意整理を進めました。
弁護士の交渉により、同居している家族にバレたり迷惑をかけたりすることなく利息をカットし、毎月の返済の減額に成功

浮いたお金で貯金もできるように。

ギャンブルによりできた借金400万円をゼロにして人生を再スタートできた体験談

借金原因 パチンコ・スロット
債務整理の手続き内容 自己破産
債務整理前:借金総額 400万円

債務整理後:借金総額

0万円

ギャンブルにハマり、気づいたら6社から合計400万円の借金をしていたケースです。

破産以外の方法を考えていましたが、返済が継続できる状況ではなかったことと、不動産などを持っていないことから自己破産によるメリットが大きいと弁護士が判断。

借金の原因がギャンブルの場合、自己破産が認められない可能性もあります。しかし、本人が深く反省していることや生活再建に自己破産は不可欠であると丁寧に説明したことにより、借金をゼロにできました。

借金400万円を最短で返済する3つのポイント

借金400万円をできるだけ早く返済したい人は、まず以下のポイントを踏まえることが重要です。

①収支と返済残高を把握しておく

収支や返済残高を把握しておくことは、できるだけ早く完済するためにはとても重要です。

借金額が大きくなればなるほど、管理がずさんになったり、ストレスを解消するために不必要な出費をしてしまう可能性があります。

収支を把握し、自分でコントロールすることは節約にもつながりますし、計画的な返済を考えられるため精神的な余裕にもつながるでしょう。

②返済額を整理し返済の優先順位をつける

借金の額が400万円にもなると、完済に到達するには「計画をつくり、優先順位をつけて返済する」ことが重要です。

例えば、以下の表のように3社から借入をしていた場合、

  残高 毎月の返済額
A社 200万円 8万円
B社 150万円 8万1,000円
C社 50万円 5万2,000円

それぞれの返済回数は以下のようになります。

  • A社:30ヶ月
  • B社:20か月
  • C社:10ヶ月

債務整理をしない場合、返済先がそれぞれになるため、年間の利息合計が一番高い金融機関を最優先で返済しましょう。

そうすることで、できるだけ利息を抑えられるので最終的な返済額を減らせます。

債務整理をする場合、返済窓口は依頼した弁護士や司法書士が指定する口座になり、利息もカットされるため優先順位をつける必要はありません。

③収入を増やし浪費を減らす

400万円の借金を返済するには、生活を大幅に変える必要があります。収入が増え、支出が減る生活に変えましょう。

もし、勤務先が副業を許しているのなら、夜間や早朝バイトをしてみてはいかがでしょうか。コンビニ、宅配便、飲食店、建設業などは、時給1,200円を超えることもあります。

また、最近では、インターネットを活用すれば、いつでもどこでも仕事をもらうことも可能です。

SNS経由で仕事を受注する人もいるので、本人の努力と工夫次第でいくらでも収入を増やす方法があります。

通常の勤務に加えて働くことは、支出を減らすことにもつながります。余計な支出」は物欲と時間によって増えていくからです。

物欲をダイレクトに減らすことは難しいかもしれませんが、遊ぶ時間が減れば物欲を間接的に減らすことができます。

もしギャンブルや買い物など何かに依存して借金をつくってしまった場合、借金を整理すると同時にカウンセリングや自助グループへの参加、依存症専門病院での治療を受けましょう。

借金400万円の人が債務整理するメリット

借金400万円をしている人の中には、少し頑張れば返済は続けられそうな人もいると思います。

返済を続けても生活に余裕があれば債務整理をする必要はありませんが、無理がある場合は債務整理がおすすめです。

ここでは、借金400万円の人が債務整理するメリットを紹介します。

借金の総額・利息を減額できるので返済への負担が減る

借金が400万円以上ある人は利息をカットするだけで、今後支払う予定だった利息を100万円以上カットできる可能性があります

借入状況によっては、債務整理をすることで過払い金が発覚し一部の返済は取り戻したお金で完済できる可能性もあるでしょう。また、個人再生や自己破産では、借金の根本を大幅に減額することで返済への負担を減らせます。

まず、どのくらい減りそうか知りたい方は以下の計算ツールを参考にしてみてください。

返済先をひとつにまとめられる

借金が400万円ある人は複数の金融機関などから借入ていることが多いでしょう。

返済先が複数あると、どこにいくら返済したのかわからなくなってきますし、残高も把握が難しくなってきます。また、それぞれの窓口から催促をされるため、精神的な負担も借入先の数だけ多くなるでしょう。

債務整理の後は、弁護士や司法書士が指定した口座に返済していくため、残高を簡単に把握できますし複数の催促を受けることはありません。

完済への明確な道筋が見える

弁護士や司法書士に依頼すると、現在の収入や資産、毎月返済にいくら充てられそうかを聞かれます。正しく答えることで、弁護士や司法書士が返済計画を作ってくれるため、完済への明確な道筋が見えます。

いつ返済できるのかを把握できれば、いつまでも返済できない不安などからも解放されるでしょう。

借金400万円におすすめな債務整理とは

債務整理とは、貸主(お金を貸す業者や人)と協議したり裁判所の手続きを利用して、借金の額を減らしたりなくしたりする方法です。

債務整理の3つの種類

債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの方法があります。

任意整理・個人再生・自己破産の違い


任意整理:債

権者(お金を貸している人)と交渉し、返済期限を延長し毎月の返済額を減額してもらったり、減額してもらったりする方法

個人再生:裁判所を通し、最大借金の90%を減額してもらう方法

自己破産:裁

判所を通し免責してもらう方法。職種によっては仕事にも支障が出る可能性がある

上記の通り、一長一短に見えますが、法的手続を履践したことによる不利益は実際はあまりありません。

借金400万円におすすめの債務整理

【任意整理】同居する家族に絶対バレたくない・元本だけなら約5年で返済できる収入がある

任意整理は一般的に5年での完済を目指します。そのため、5年程度で返済できる収入が必要です。

また、任意整理では個人再生や自己破産のように、任意整理後に保証人へ請求がいくようなこともありません。そのため、家族にバレたり、迷惑をかけたりしたくない方へおすすめの手続きです。

弁護士・司法書士に任意整理を依頼

【個人再生】任意整理は難しい・一定の収入や不動産などがある・保証人がいない

任意整理では多くの減額は見込めません。そのため、今の収入では5年前後で返済できない場合、個人再生がおすすめです。

個人再生は、裁判所を通して借金を最大90%減額してもらう方法になります。減額率は高いものの自己破産と違い完済を目指す手続きなので、一定の収入が必要です。

弁護士・司法書士に個人再生を依頼

【自己破産】収入も不動産などの資産もない

自己破産の最大のデメリットは、一定の資産以外はすべて没収されてしまうことですが、このデメリットに該当しない収入も不動産などの資産もない方は、自己破産がおすすめです。

弁護士・司法書士に自己破産を依頼

借金400万円の債務整理は弁護士・司法書士へ相談

債務整理とは、「任意整理」「個人再生」「自己破産」「特定調停」等の総称です。

債務とは借金のことで、整理とは借金を減らしたりなくしたりすることです。

「借金が減ったりなくなったりするような、そんな都合のよいことが可能なのか」と思われるかもしれませんが、法的に可能です。(但し、ブラックリストに乗ることになります)

任意整理は借金が減る額は小さいのですが、処理が簡便です。

自己破産をすると借金が基本的に免責され、手続きもそこまで煩雑でないものの、職種によっては仕事にも支障が出る可能性があります。

個人再生は、借金が大幅に圧縮されますが、手続きが煩雑です。

特定調停は、裁判所を介した任意整理手続きです。

いずれの債務整理手段を選択するにも、借金返済に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士や司法書士といった専門家であれば「あなたの借金400万円問題」の解決に最適な債務整理方法を提案します。

ひと口に「借金400万円」といっても人によって重みが異なります。弁護士は借り主の経済状況や職業、性格などを吟味して、最もダメージが少ない返済計画をつくります。

まとめ

借金400万円は、なんとかなりそうな額であり、なんともならない額でもあります。しかし多くの人は「なんとかなりそうだ」と判断してしまい、返済計画も立てず同じ日常を繰り返し、「なんともならない」状況に陥ってしまいます。

そうなる前に手を打ちましょう。以上で述べた解決手段はもちろん、専門家への相談が解決のカギを握ります。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
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編集部

本記事はベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)に掲載される記事は弁護士・司法書士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。