債務整理をしてもクズじゃない!胸を張って再スタートを切るために知っておきたいこと
- 「債務整理はクズがやること」
- 「債務整理で人に迷惑をかけるなんてあり得ない」
債務整理について、このようなネガティブな意見を見かけて悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
しかし、借金の理由は人それぞれのうえ、病気やケガ、失業や事業の失敗など、やむを得ない理由で返済が難しくなってしまった人も多いはずです。
そもそも債務整理は、借金の返済が難しくなった方が人生をやり直すために国が設けている制度です。
一定の条件はあるものの、誰もが利用することができるため「迷惑がかかるから利用してはダメ」というものではありません。
本記事では、債務整理を利用するのがクズではない理由や、債務整理に不安がある方が周りにバレずに手続きをする方法を紹介します。
債務整理を検討している方は、一人で悩まずぜひ本記事を参考に一歩を踏み出してみてください。
債務整理をしても本当は全くクズではない3つの理由
債務整理という制度を利用することは、決して「クズ」な行為ではありません。
むしろ、借金問題から目を背けずに、解決しようと努力する前向きな行動といえるでしょう。
そこで、まずは債務整理をしてもクズではない3つの理由を解説します。
1.債務整理は法律によって認められているから
債務整理は、国が定めた法律に基づく制度です。
借金で困っている人が生活を立て直し、経済的に再起できるようにすることを目的としています。
債務整理の中には、多くの人が知っている自己破産だけでなく、任意整理や個人再生といった手続きも存在し、状況に応じた方法で借金問題を解決することが可能です。
このように、債務整理は正式な手続きであり、まったくもって「クズ」と言われるようなものではありません。
2.返済義務を放棄するわけではないから
「債務整理=借金の返済義務を全て放棄すること」ではありません。
中でも任意整理や個人再生では、減額された借金を決められた期間内に返済することになります。
また、自己破産の場合でも税金や養育費など、免責不許可事由に該当する債務の返済義務は残ります。
以上を踏まえると、債務整理は決して借金を放棄するのではなく、できる範囲で返済するための行動ともとれるため、決してクズな行動とはいえないでしょう。
3.踏み倒したり逃げたりしていないから
「債務整理=借金を踏み倒したり、責任から逃げたりする行為」ではありません。
借金を踏み倒したり、逃げたりしてしまうと遅延損害金が加算され、借金総額が増えてしまううえ、保証人や連帯保証人に請求がいくなど、債務整理した場合より周りの人に迷惑をかけてしまいます。
債務整理は、自分の借金と向き合い、可能な範囲で返済していくための方法です。
債務整理をすることで債権者との関係を整理し、新たなスタートを切れるでしょう。
周囲からクズだと思われたくない!バレずに債務整理をする2つのコツ
債務整理を検討している方の中には、「周囲に知られたくない」「クズだと思われたくない」という方もいるかもしれません。
債務整理は、決して恥ずべきことではありませんが、周りの人に知られたくないと感じるのは当然です。
ここでは、債務整理を周囲にバレにくくするための2つのコツを紹介します。
1.任意整理などバレにくい手段を選択する
債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産という3つの種類があります。
それぞれの簡単な違いは、以下のとおりです。
|
任意整理 |
借入先と交渉して、利息カットや3~5年での返済を認めてもらう手続き |
|---|---|
|
個人再生 |
裁判所を通して借金を1/5~1/10まで減額してもらう手続き |
|
自己破産 |
裁判所を通して借金をゼロにしてもらう手続き |
中でも、任意整理は裁判所を通さずに債権者と直接交渉して借金を整理する方法です。
そのため、他の方法に比べて周囲に知られにくいというメリットがあります。
一方で、個人再生や自己破産の場合、裁判所で手続きをおこなうため、さまざまな書類の提出が必要です。
同居している家族の協力がなければ、手続きを進められないケースもあるでしょう。
そのため、家族にバレにくい手段で借金を減らしたい場合には、任意整理ができないか、弁護士に相談するのがおすすめです。
なお、債務整理をしたからといって、勤務先に対して裁判所や債権者から連絡がくるわけではありません。
そのため、債務整理したことが会社にバレる可能性は低いです。
2.弁護士などの専門家に手続きを依頼する
債務整理の手続きには、複雑で専門的な知識が必要です。
自分一人で手続きを進めるのは難しく、最悪の場合は債務整理自体が失敗に終わってしまうリスクもあります。
その点、債務整理を弁護士や司法書士などの専門家に依頼すれば、手続きをスムーズに進めることができ、周囲に知られるリスクも最小限に抑えられます。
相談時に家族や会社にバレたくないことを伝えると、対策を提案してもらえるでしょう。
なお、「ベンナビ債務整理」では、債務整理を得意とする弁護士を多数掲載しています。
自宅から近い法律事務所や債務整理の解決実績のある弁護士を簡単に探せるので、ぜひご活用ください。
クズと思われないためには債務整理後に借金を繰り返さないことも重要!
債務整理をしたあとに借金を繰り返してしまっては、せっかくの再スタートが台無しになってしまいます。
債務整理後に再び借金に悩まされることがないように、以下の3つのポイントを心がけましょう。
1.家計の見直しをおこなう
まずは、家計簿をつけて収入と支出を把握しましょう。
無駄な支出を減らし、節約を心がけることが大切です。
毎月の収支を把握することで、無理のない返済計画を立てられます。
また、固定費や変動費を見直すことで、家計の改善につながるでしょう。
債務整理をして借金が減額できたとしても、以前と同じように無駄遣いを繰り返すと、また返済できない借金を作ってしまう可能性があります。
そうならないためにも、家計簿をつけて家計の見直しをおこなうようにしましょう。
2.借り入れやクレジットカードを利用しないようにする
債務整理後は、クレジットカードやローンの利用が制限されます。
これは、信用情報に「債務整理をした」という事実が事故情報として登録されるためですが、借金を繰り返さないようにするための措置でもあります。
電子決済が必要な場合は、デビットカードやプリペイドカードを利用するなど、借金に頼らない生活を心がけましょう。
3.借金癖の自力改善が難しければ自助グループなどを頼る
借金癖がある人は、自分一人で改善するのは難しいかもしれません。
そんなときは、自助グループやカウンセリングなどを利用してみるのも良いでしょう。
金融機関のカウンセリングには、以下の2つがあります。
|
生活再建支援カウンセリング |
|
|---|---|
|
提供元 |
日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター |
|
電話番号 |
03-5739-3861 |
|
受付時間 |
9時~17時 (土・日・祝日 年末年始を除く) |
|
カウンセリング内容 |
①行動パターン改善 |
|
多重債務ほっとライン |
|
|---|---|
|
提供元 |
日本クレジットカウンセリング協会 |
|
電話番号 |
0570-031640 |
|
受付時間 |
10時~16時40分(12時40分~14時は休み・ 土・日・祝日 年末年始を除く) |
|
カウンセリング内容 |
①相談内容に応じて助言を行い適切な相談機関を案内・紹介 |
さいごに|債務整理を「クズ」だと思わず弁護士などに相談してみよう
債務整理は、借金問題で苦しむ人がもう一度人生をやり直すために、法律で認められた正当な権利です。
債務整理を考えているということは、自分の借金にしっかり向き合っていることでもあります。
そのため、決してクズな行為ではありません。
借金問題で悩んでいる方は、一人で抱え込まず、弁護士や司法書士などの専門家に相談してみましょう。
専門家のサポートを受けることで、自分に合った債務整理の方法を見つけ、スムーズに手続きを進められます。
債務整理は、新たな人生を始めるための第一歩です。
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