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借金減額診断とは?3つのメリットや大まかな流れなどの基本のポイントを解説!

弁護士法人アクロピース
佐々木 一夫
監修記事
借金減額診断とは?3つのメリットや大まかな流れなどの基本のポイントを解説!

借金の返済で生活が苦しくなっている方のなかには「借金減額診断」という広告やWebページを目にしたことがある方も多いでしょう。

本当に借金を減らせるのか確認したいけれど、しつこく営業されるのではないか、詐欺ではないのかと不安な方もいるのではないでしょうか。

基本的に、借金減額診断は危険なものではありません。

信頼できる法律事務所が運営しているものなら、むしろ利用するメリットが大きいものです。

本記事では、借金減額診断の仕組み・メリット・利用時の注意点などを解説します。借金に悩んでいるなら、ぜひ参考にしてください。

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目次

借金減額診断とは?借金を減額できるかどうか無料で調べられるサービス

借金減額診断は、債務整理によって借金をどれくらい減額できる可能性があるのかを診断できるツールです。

借金減額シミュレーターとも呼ばれ、無料で利用できるものがほとんどです。

無料診断を利用すると、あとから営業電話などが来て面倒になるかもしれないと考える方もいるでしょう。また、借金が減らせるなんて詐欺ではないかと怪しく感じる方もいるかもしれません。

しかし、弁護士や司法書士が所属する法律事務所が提供している借金減額診断ツールであれば、心配する必要はありません。

法律事務所が運営する借金減額診断は、借金に困っている方が相談しやすくなることを目的に運営されています。

相談や依頼のきっかけとして、法律事務所から連絡が来ることはありますが、しつこく勧誘をしてくることはないので安心してください。

ただし、悪徳業者が運営しているものもないとはいい切れません。

利用前には、信頼できる法律事務所が運営しているものかどうか確認しましょう。

借金を抱えている人が「借金減額診断」を利用する2つのメリット

借金を抱えているなら、ぜひ借金減額診断を利用してみてください。ここでは、借金減額診断を利用するメリットを2つ紹介します。

1.借金減額の可否について調べられる

借金減額診断を利用すれば、借金を減額できるかどうかを調べることができます。

借金減額制度と聞くと、借金が必ず減るように聞こえますが、実は手続きの種類や借入状況によっては、減額効果があまりないケースも存在します。場合によっては債務整理そのものができないケースもあるのです。

そのため、まずは借金減額診断によってどれくらい借金を減額できる可能性があるのか調べるとよいでしょう。

ただし、借金減額診断でわかる金額はあくまでも見込み額であり、目安です。具体的にどれくらい減額できるかは、借入先との交渉や個々の財産状況などによって異なります。

詳しく知りたい方は、法律事務所に相談するのが一番です。

2.過払い金が見つかるケースもある

借金減額診断を利用することによって、過払い金が見つかる可能性があります。

過払い金とは、借入先に対して現在の法律で認められた以上に払いすぎた利息のことです。

過払い金があった場合、返還請求をおこなえば払い過ぎたお金を返してもらうことができます。

借金が残っている場合は、過払い金を返済に充てることもできるので、借金問題の解決につながる可能性があるでしょう。

借金減額診断を利用する際の一般的な流れ|たったの3ステップ!

ここでは、借金減額診断ツールの一般的な利用の流れを説明します。

1.借入額や借入期間などを入力する

まずは、借金減額診断のページを開き、必要情報を入力しましょう。

基本的にどの借金減額診断であっても以下の情報の入力が求められます。

  • 借入総額
  • 借入期間
  • 現在までの支払い状況

借入総額には、全ての借金の合計額を記入しましょう。

複数の金融機関から借りている場合はもちろん、ローンや家族から借りているお金も含めてください。

2.その場ですぐに診断結果が表示される

必要情報を入力して「診断結果」ボタンなどを押すと、画面上で減額についての情報が表示されます。

どの借金減額診断を利用しても、最低限以下の情報はわかるはずです。

  • 借金を減額できる可能性があるか
  • 減額できる金額はいくら程度か

なお、ここで算出された金額は、あくまで見込み額です。

具体的な金額は、借入先との交渉や個々の財産状況などによって異なります。

より詳細な金額が知りたい場合は、弁護士などの専門家に相談しましょう。

3.必要に応じて追加のヒアリングを受ける

より具体的な金額や自分に適した債務整理の方法を知りたい場合は、借金減額診断を提供している法律事務所に相談してみましょう。

弁護士に詳細な情報を伝えることで、より詳しい減額金額や自分の状況に合った手続きを教えてもらえるはずです。

なお、借金減額診断の際に氏名・電話番号・メールアドレスなどを入力した場合は、法律事務所側から連絡がくることも珍しくありません。

その際は、質問される項目に回答することでより具体的なアドバイスがもらえるでしょう。

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借金減額診断の際に提案されることが多い3つの債務整理手続き

借金減額診断を利用すると、利用者の状況に応じて適していると考えられる債務整理が提案されます。

提案される債務整理は、主に次の3つです。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

以下では、それぞれの債務整理手続きについて特徴やメリット・デメリットを紹介します。

1.任意整理|債権者との交渉によって、将来利息や遅延損害金をカットしてもらう

任意整理は、債権者と直接交渉することで返済額を減額してもらう方法です。

主に将来利息と遅延損害金をカットしてもらうことによって、返済総額の減額を目指します。

任意整理によって減額した借金は、3~5年程度で返済するのが一般的です。

任意整理では、借りた元金自体を減額することはできません。

そのため、個人再生や自己破産に比べると大幅な減額はできない点に注意しましょう。

しかし、裁判所を通さない手続きであるため、比較的短期間で解決するのが特徴です。

また、交渉する債権者を選べるため、使い続けたいクレジットカード会社や保証人がいる借金については債務整理の対象から外すことができます。自動車や自宅を残せる点も大きなメリットです。

2.個人再生|裁判所から許可を得て、借金を最大10分の1に圧縮してもらう

個人再生は、裁判所を通して借金を5分の1から10分の1程度へ減らしてもらう手続きです。

個人再生が認められるには、原則3年、最大5年で返済できる再生計画を作成し、裁判所と債権者に認めてもらう必要があります。

個人再生では、任意整理とは異なり利息や遅延損害金だけでなく元金も減らせるため、大幅な減額を実現できるのが特徴です。

また、住宅ローン特則を利用すれば持ち家を残して債務整理をすることが可能です。

なお、個人再生を利用できるのは、借金額が100万円以上5,000万円以下の方のみです。

3.自己破産|裁判所から許可を得て、借金の返済義務を免除してもらう

自己破産も、個人再生と同様に裁判所を介しておこなう債務整理です。

しかし、個人再生とは違って、裁判所に認められれば借金をほぼ全て全額免除してもらうことができます。

自己破産には、借金免除という大きな効果があるため、誰でも利用できるわけではありません。

手続きの際は、借金額が多く、安定した収入や財産もないことから返済不能に至っていると判断される必要があります。

また、借金の返済義務がなくなる代わりに、自動車や持ち家をはじめほとんどの財産が回収・処分され、債権者への返済に充てられるなどのデメリットがある点にも注意が必要です。

借金減額診断を利用するにあたって知っておくべき3つの注意点

借金減額診断を利用する際は、いくつか注意することもあります。

診断ツールは便利なものですが、次の3つの点に気をつけて活用してください。

1.運営元から連絡がくることがある

借金減額診断を利用する際、氏名・電話番号・メールアドレスなどの個人情報の入力を求められることがあります。

法律事務所などが運営している診断ツールであれば、情報漏えいや悪用のリスクはありませんが、診断ツールを利用したあとに運営元から電話などで連絡がくる可能性があることを覚えておきましょう。

法律事務所からすると、できれば借金減額診断の利用者からの依頼を受けたいので、診断結果を受信したあとで確認の意味も込めて電話をかけているのです。

ただし、法律事務所から連絡がきても、借金減額診断を利用したからといって正式に依頼しなければならないわけではありません。

依頼を促されたとしても、希望しないなら断っても大丈夫です。

2.提示される診断結果はあくまでも目安である

借金減額診断で提示される診断結果は、あくまでも目安です。

借金減額診断だけで正確な減額金額を算出することはできません。

実際に減額できるであろう金額は、以下のようなさまざまな要素を踏まえて総合的に判断されます。

  • 借入総額
  • 取引期間
  • 現在までの支払い状況
  • どこから借りているか
  • 金利
  • 収入
  • 財産
  • 返済の意思 など

3.悪質な業者がサービスを提供しているケースもある

借金減額診断は、基本的に怪しいものではありませんが、悪質な業者が運営しているケースもあります。

そのため、必ず信頼できる法律事務所が運営していることを確認してから利用しましょう。

なお、優良な法律事務所が提供している借金減額診断であれば、氏名・電話番号・メールアドレスなどの最低限の情報入力のみが求められるはずです。

住所や勤務先などの詳細な個人情報を求められる場合は、詐欺サイトなど悪質な業者が運営しているおそれがあるので注意しましょう。

必要以上の個人情報の入力を求められたり、診断手数料を請求されたりする場合は、利用しないでください。

借金減額診断に関するよくある質問

ここからは、借金減額診断に関するよくある質問に答えていきます。

Q.借金減額診断は安全なサービスなのか?

借金減額診断は、基本的には安全なサービスだと考えてよいでしょう。弁護士や司法書士が所属する法律事務所が、法律に基づいて運営しているからです。

ただし、なかには法律事務所ではなく、信頼できない業者が運営しているものもあるでしょう。そのため、必ず法律事務所や信頼に足る企業が運営しているものかどうかを確認してください。

Q.借金減額診断だけの利用でも問題ないのか?

借金減額診断だけの利用でも問題はありません。

借金減額診断を利用したからといって、必ずしも運営元の法律事務所に相談や依頼をする必要はないのです。

返済に困っているならまずは借金減額診断を活用してみましょう。

いざとなれば債務整理をして返済が楽になる可能性があると知るだけでも、精神的な負担が軽減されるはずです。

Q.借金減額診断はなぜ無料で利用できるのか?

基本的に借金減額診断は無料で利用できます。法律事務所は、借金問題の相談のハードルを下げるために診断ツールを運営しているケースも多く、あくまでも診断は相談の入口でしかないからです。

また、最近では借金問題の相談に無料で対応している事務所も増えています。

診断ツールを利用したあと、弁護士や司法書士に相談したい場合は、無料相談に対応している事務所で相談するとよいでしょう。

さいごに|借金減額診断で借金を減額するためのきっかけを作ろう!

借金減額診断は、借金の減額が可能かどうかや減額できる金額を簡単に調べられる便利なツールです。

信頼できる法律事務所が提供しているものなら、ぜひ活用してみることをおすすめします。

ただし、提示される結果はあくまで目安です。借金の返済が困難だと感じているなら、自己判断で行動せずにまずは弁護士に相談してみましょう。

借金の相談をしたいなら「ベンナビ債務整理」の活用がおすすめです。

ベンナビ債務整理では、借金問題に注力している法律事務所を多数掲載しています。

初回無料相談を受け付けている事務所も多いので、ぜひ一度お気軽に相談ください。

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この記事の監修者
弁護士法人アクロピース
佐々木 一夫 (東京弁護士会)
クライアントの期待を常に上回ることを使命に、前例のないことを恐れず行動を起こすことをモットーとし、様々な角度からの法的解決策を提供。借金問題から早期に解放されるよう最短のスケジュールにて対応。
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本記事はベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)に掲載される記事は弁護士・司法書士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。