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楽天カードを滞納してしまったときの支払い方法|リスクや支払えないときの対処法

ルーセント法律事務所
磯田 直也
監修記事
楽天カードを滞納してしまったときの支払い方法|リスクや支払えないときの対処法
  • 「うっかり楽天カードを滞納してしまった...」
  • 「残高不足でカードの引き落としができなかったけど、どうやって支払えばいいの?」

楽天カードを利用していて、このような状況に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

クレジットカードを滞納すると、遅延損害金の発生やカード利用停止といった不利益に加え、長期化すれば信用情報に記録されるリスクもあります。

そのため、万が一カード利用分を滞納してしまった場合は、正しい方法でいち早く支払いをおこなうことが大切です。

本記事では、楽天カードを滞納してしまった際の支払い方法や、滞納によって起こり得るリスク、支払えないときに取るべき具体的な対策についてわかりやすく解説します。

支払いに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

楽天カードを滞納してしまったときの支払い方法

楽天カードを滞納してしまったことに気づいたら、以下のいずれかの方法で速やかに支払いをおこないましょう。

  • 再振替の引き落としに間に合うよう口座に入金しておく
  • 再振替日を過ぎてしまったら、銀行振込やコンビニ払いで支払う

滞納を放置すると遅延損害金の発生やブラックリスト入りなど深刻なリスクに発展するおそれがあるので、早めの対処が大切です。

では、それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

再振替の引き落としに間に合うよう口座に入金しておく

楽天カードでは、毎月の引き落とし日に残高不足で支払いができなかった場合でも、数日後に再振替が実施されることがあります。

再振替の有無や日程は、引き落とし口座に登録している金融機関によって、以下のように異なります。

引き落とし口座 再振替日
楽天銀行 / みずほ銀行 / 三井住友銀行 / 三菱UFJ銀行 / りそな銀行 / 埼玉りそな銀行 / 北海道銀行 / 北陸銀行 / 横浜銀行 / 千葉銀行 / 広島銀行 / 福岡銀行 / 熊本銀行 / 十八親和銀行 / 常陽銀行 /肥後銀行 / 八十二銀行 / 七十七銀行 / 足利銀行 / 北洋銀行 / 群馬銀行 / 百五銀行 お支払日の翌日から土曜日・日曜日・祝日を除く4営業日
福井銀行 /大分銀行/ 西日本シティ銀行 お支払日の翌日から翌月2日までの営業日(土曜日・日曜日・祝日を除く)
ゆうちょ銀行 月末最終日(月末最終日が土曜日・日曜日・祝日であれば翌営業日)
上記以外 再振替無し

再振替に間に合えば延滞扱いが解消され、カードの利用停止や督促を避けられます。

そのため、引き落としができなかったことに気づいたら、すぐに口座へ必要な金額を入金しましょう。

特に公共料金やサブスクの支払いに楽天カードを登録している人は、滞納が続くとサービス停止に直結するため、早めの対処を心がけてください。

再振替日を過ぎてしまったら、銀行振込やコンビニ払いで支払う

もし再振替日を過ぎても未払いが残っている場合は、すぐに楽天カードからの案内に従って支払い方法を選びましょう。

再振替日以降の支払い方法は、専用の振込口座への銀行振込、もしくはコンビニ払いのどちらかです。

振込先の口座は会員によって異なるので、24時間対応の自動音声ダイヤル(0120-30-6910)、もしくは楽天e-NAVIから確認しましょう。

コンビニ払いを希望する場合は、スマートフォンで楽天e-NAVIの画面上部の「お支払いのお願い」をタップし、表示された支払い用のバーコードを使って支払いをおこなってください。

【滞納期間別】楽天カードの支払いが遅れたらどんなリスクがある?

楽天カードを滞納してしまったとき、すぐに支払いができればそこまで大きな問題にはなりません。

しかし、中には「滞納していることはわかっているけど、お金がなくて支払いができない」という方もいるでしょう。

楽天カードを滞納したあと支払いができない場合、どのようなリスクが生じるのでしょうか。ここからは、滞納した日数別のリスクについて、詳しく解説します。

翌日~|遅延損害金が発生する

楽天カードの引き落とし日に支払いができなかった場合、翌日から遅延損害金が発生します。

遅延損害金とは、支払いが遅れたことに対する賠償金のようなものです。楽天カードの場合、未払い残高に対して年率14.6%で計算されます。

たとえば、利用残高が50万円なら、1ヵ月放置しただけで数千円単位の遅延損害金が上乗せされることになります。

「1日くらいなら」と軽視して滞納を続けると、予想以上の負担となることもあるので注意しましょう。

翌日~|楽天カードの利用が一時的に停止される

楽天カードは、滞納した翌日から自動的に停止される可能性があります。

利用停止のタイミングは過去の支払い状況にもよりますが、滞納が初めてではない場合、翌日からカードが使えなくなるおそれもあるでしょう。

なお、一度利用停止となると、滞納分を支払ってから利用再開までには2~3営業日かかってしまいます。

各種料金の支払いに楽天カードを利用している場合は、支払い方法の変更などの手間も発生する点に注意しましょう。

数日後~|電話や郵送で督促が開始される

支払いが確認できない状態が数日続くと、楽天カードから電話や郵送による督促がおこなわれます。

最初はメールやSMSでの案内が中心ですが、それでも支払いがなければ自宅の電話や緊急連絡先として登録してある実家などにも連絡が入るでしょう。

さらに督促が続くと、「これ以上滞納が続いた場合は法的措置に移行する」といった強い文言で督促を受けることになります。

約2ヵ月後~|ブラックリストに登録される可能性がある

滞納が2ヵ月程度続くと、ブラックリストに登録される可能性があります。

ブラックリストとは、個人の借金返済に関する情報を管理している信用情報機関に「延滞」などの事故情報が記録された状態のことです。

カード会社や消費者金融などは、契約の際に信用情報機関の情報をもとに審査するため、ブラックリストとなっている場合は審査に通りづらくなってしまいます。

一度滞納によってブラックリスト入りとなると、最長で「滞納した借金を完済してから5年間」は事故情報が残り続けます。

「余裕ができたら払えばいい」という安易な考えで滞納していると、今後の人生設計が狂いかねないと覚えておきましょう。

約2ヵ月後~|滞納分の一括払いを求められる

延滞が長期化すると、楽天カードから滞納額を一括で支払うように請求されることがあります。

これは、長期間の滞納によって「期限の利益」を失うためです。

期限の利益とは、支払い期日を守っていれば分割払いが認められるという権利のようなものです。つまり、滞納によって期限の利益を失った債務者は、一括請求をされても文句を言えないのです。

これまで分割やリボ払いで支払っていた場合でも、残高の全額返済を迫られてしまうため、支払能力を超えた負担になることも少なくありません。

この段階まで放置すると分割交渉も難しくなり、返済不能に陥る人も多いため、早期対応が不可欠です。

約3ヵ月後|楽天カードが強制解約となる

滞納が3ヵ月以上続くと、楽天カードが強制的に解約されます。これによりカード機能は完全に停止し、残債の一括請求が確定します。

さらに、強制解約の情報も信用情報に記録されるため、将来的に他社カードを作る際にも不利になるでしょう。

約3ヵ月後~|裁判手続きが開始される

滞納が解消されないまま3ヵ月以上が経過すると、楽天カードが法的手続きに移行する可能性があります。

具体的には、裁判所を通じて支払い督促や訴訟が提起され、判決が確定すると給与や預金口座の差し押さえに至ります。

強制執行がおこなわれると財産の使用や取得に大きな制限がかかり、自己破産などを検討せざるをえなくなるケースも少なくありません。

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楽天カードの支払いを滞納しそうなときの対処法

楽天カードの支払いが遅れてしまうと、翌日から遅延損害金が発生し、カードの利用停止や信用情報への登録といった深刻なリスクにつながります。

そのため、「支払いができないかもしれない」と気づいた段階で適切に対処することが大切です。ここでは、楽天カードの支払いを滞納しそうなときに取るべき対処法を紹介します。

支払いが難しそうなら、なるべく早くカスタマーサポートに相談する

楽天カードの支払いが厳しいと感じたら、まずはカスタマーサポートに連絡しましょう。

給料日と引き落とし日がずれていて一時的に支払えないケースなどでは、事前に相談すれば支払い期日を調整してもらえる場合があります。

連絡せずに放置するとすぐに遅延損害金やカード停止といったリスクに直結するので、事前の相談が大切です。

分割払いやリボ払いへの変更を検討する

一括で支払うのが難しい場合は、分割払いやリボ払いに変更する方法も有効です。

ただし、リボ払いの利用には注意が必要です。

リボ払いは毎月の負担を大きく減らせますが、その分残高に応じて年利15%ほどの手数料がかかります。

一時的な資金繰りの改善には有効ですが、長期的に利用し続けると返済総額が膨らむおそれがあるので計画的に利用しましょう。

なお、楽天カードの当月分のリボ払い・分割払いへの変更は、毎月24日までにおこなわなくてはいけません。

契約内容によっては支払い方法の変更ができないケースもあるので、余裕をもって行動しましょう。

楽天カードの滞納分をどうしても支払えないときは?

ここでは、楽天カードの滞納分を支払えないときに検討すべき2つの方法を紹介します。

滞納分の支払いの見込みが立たないとき「少しくらい大丈夫だろう」と考えるのは危険です。以下の方法でできるだけ早く支払いを済ませるようにしてください。

家族や友人からお金を借りて支払う

楽天カードの滞納分を支払えない場合、信頼できる家族や友人にお金を借りて支払うことを検討しましょう。

「家族や友人からお金を借りるのは気が引ける」という人も多いと思いますが、将来の選択肢が狭まるリスクを考えると、恥を忍んで協力を求めることも検討すべきです。

支払えない事情や、滞納することによるリスクを丁寧に伝えつつ、返済スケジュールについても明確に提示すれば協力を得やすくなるでしょう。

ただし、知人同士のお金の貸し借りはトラブルに発展しやすいので、借入金額や返済期日を記した借用書を作成し、きちんと返済をすることが大切です。

弁護士に相談して債務整理を検討する

滞納額が大きく、どうしても返済の見通しが立たない場合は、弁護士に相談して債務整理を検討しましょう。

債務整理とは、法律の力を使って合法的に借金を減額・免除してもらう手続きのことで、「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類が含まれます。

それぞれの手続きの違いは、以下のとおりです。

種類 概要 元金の減額 返済期間
任意整理 債権者と交渉して将来利息や遅延損害金をカットし、返済期間を延長してもらう 原則としてなし 3~5年
個人再生 裁判上の手続きにより、借金総額を最大90%減らしてもらう あり 3~5年
自己破産 裁判上の手続きにより、原則全ての借金を免除してもらう※税金や社会保険料など一部の債務は除く あり なし

これらの債務整理は、それぞれ借金の減額幅やメリット・デメリットが異なるため、一人ひとりの生活状況や借金額に合わせて適切な手続きを選択する必要があります。

弁護士に相談すれば最適な解決策を提示してもらえるため、返済不能に陥ったら早めに法律事務所へ連絡しましょう。

楽天カードの支払いを滞納してしまったときにしてはいけないこと

楽天カードを滞納してしまったとき、以下の2つだけは絶対にしてはいけません。

  • 督促を無視して放置したままにしてしまう
  • 闇金業者からお金を借りてしまう

それぞれについて、どのようなリスクにつながるか具体的に解説します。

督促を無視して放置したままにしてしまう

楽天カードを滞納していると、電話や郵送で督促が届くことがあります。しかし、これらを無視して放置することは絶対にやめてください。

督促を受け取った段階で真摯に対応し、支払えない事情を説明すれば支払い期限の猶予や分割払いへの変更などの措置をとってもらえる可能性はあります。

一方で、電話や郵便を無視し続けていると「支払う意思がない」と判断され、より早期に厳しい措置をとられてしまうでしょう。

督促を受け取ったら必ず対応し、早めに相談窓口や弁護士に連絡することが重要です。

闇金業者からお金を借りてしまう

楽天カードを滞納してしまい「どうしても返済しなければ」と焦ったとしても、闇金から借入をするのは絶対にやめましょう。

闇金は違法な高金利を課すだけでなく、脅迫や違法な取り立てによって債務者の生活そのものにも悪影響を及ぼす可能性があります。

さらに、闇金からの借金を返せない場合は詐欺の受け子などの犯罪行為に加担させられるなど、取り返しのつかない事態に陥ることもあるでしょう。

そのため、楽天カードの支払いが難しいからといって、闇金業者からお金を借りるのだけは絶対に避けてください。

どうしても支払いができないときは、弁護士のような専門家に相談するのが一番です。

楽天カードの支払い滞納に関してよくある質問

ここでは、楽天カードの支払い滞納に関してよくある質問をまとめました。楽天カードを滞納している・滞納しそうな人はぜひ参考にしてください。

楽天カードの支払い滞納が2回目だと問題がある?

楽天カードの支払い滞納が2回目になると、カード会社からの信用は大きく低下します。

具体的には、利用限度額の増枠申請やキャッシング枠の利用が制限されることがあります。

過去に一度楽天カードを滞納しており、再び滞納してしまいそうな場合は、親族から一時的にお金を借りるなどして応急的な対処をしつつ、今後のカードの利用を見直すなどの対策も検討すべきです。

楽天カードの支払い遅れで再引き落としが発生した場合にペナルティはある?

楽天カードは、支払い日に口座残高が不足していても、引き落とし口座ごとの再振替日に自動的に再度引き落としがおこなわれる仕組みがあります。

再引き落とし日に入金が間に合えば、ブラックリスト入りやカードの強制解約などの大きなペナルティにはつながりません。

ただし、再振替日を過ぎても未入金であれば、電話や郵送での督促がおこなわれ、カードも利用停止となるといったリスクも生じます。

さいごに|楽天カードの滞納が続くようなら弁護士に債務整理の相談を!

本記事では、楽天カードの支払いを滞納するリスクや、滞納時にとるべき具体的な対処法などについて詳しく解説しました。

楽天カードの支払いを滞納すると、遅延損害金の発生から始まり、利用停止や強制解約、最終的には差し押さえにまで進展する可能性があります。さらに、2ヵ月以上滞納が続けば信用情報に延滞履歴が登録され、いわゆるブラックリストに載ってしまいます。

たとえ一時的に支払いをしのいでも、返済が難しい状況が続くと根本的な解決にはつながりません。そのような場合には、早めに弁護士へ相談し、任意整理や自己破産といった債務整理の選択肢を検討することが重要です。

専門家に依頼することで、督促や返済に追われる日々から解放され、生活再建に向けた第一歩を踏み出せます。滞納が深刻化する前に、ぜひ専門家のサポートを活用しましょう。

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この記事の監修者
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磯田 直也 (兵庫県弁護士会)
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本記事はベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)に掲載される記事は弁護士・司法書士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。