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親のせいでローンが組めない?審査に落ちる本当の理由とポイントについて解説

親のせいでローンが組めない?審査に落ちる本当の理由とポイントについて解説

ローンの審査に落ちたとき、「もしかして親のせい?」と疑問に感じたことがある方もいるのではないでしょうか。

この記事では、「親のせいでローンが組めない」という噂の真相や、実際に審査で重視されるポイントについて詳しく解説します。

また、自分自身が審査に通るためにできる対策や注意点についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

車やバイクの購入、引っ越し費用の捻出など、将来の選択肢を広げるために、審査対策の第一歩を踏み出しましょう。

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「親のせいでローンが組めない」というケースはあまりない

結論からお伝えすると、ローン審査において、「親のせいでローンが組めない」というケースはほとんどありません

ローン商品を提供する金融機関が審査時に確認するのは、あくまでも申込者本人の返済能力と信用情報であり、親や家族の経済的事情が審査に影響することはないのです。

たとえ親と同居していても、親に借金があったり、親が過去に自己破産していたりといった理由だけで審査に落ちることは原則としてありません。

したがって、ローンに落ちた理由を安易に「親のせい」と考えるのではなく、自分自身の信用情報に問題がないかを確認することが重要です。

信用情報の開示は、CICやJICCといった信用情報機関で簡単におこなえるため、まずは自身の情報をチェックし、審査に通るための具体的な対策をとるようにしましょう。

親のせいでローンが組めない可能性がある二つのケース

通常、ローン審査は本人の返済能力や信用情報に基づいて判断されるため、親の状況が直接影響することはありません。

しかし、例外的に「親がローンの審査に影響するケース」が存在するのも事実です。

具体的には、以下の二つのいずれかに当てはまる場合は、親のせいでローンが組めない可能性があります。

  1. 連帯保証人にしようとした親に問題がある場合
  2. 親の借金について自分が何かしら関係している場合

それぞれについて、詳しく解説します。

1.連帯保証人にしようとした親に問題がある場合

住宅ローンや自動車ローンなど高額な借入れでは、金融機関から連帯保証人を求められるケースがほとんどです。

このとき、親を連帯保証人に立てようとして、その親に以下のような問題がある場合、保証人として不適格とされ、審査に落ちてしまうことがあります。

  • 過去に滞納や債務整理をしており、信用情報に傷がついている
  • 現在高額な借金を返済中である
  • 本人確認の電話やメールなどに対応しない

このような場合は、ほかに信用力のある保証人を立てるか、保証人不要のローンを検討する必要があります。

2.親の借金について自分が何かしら関係している場合

親の借金について自分が名義や返済面などで関係している場合は、信用情報に悪影響があり審査に通らないケースも考えられます。

たとえば、親の代わりに借金をしていたり、クレジットカードを親に貸したりしており、親がそれらの返済を滞納していた場合は本人の信用情報に傷がつきます。

また、親の借金の連帯保証人になっている場合も注意が必要です。

仮に、親が長期間滞納したことによって自分が請求された場合に、督促に応じず支払いを怠っていると自分の信用情報に傷がついてしまい、今後のローン審査に悪影響を与えるおそれがあります。

ローンが組めない理由は親以外かも?審査に落ちる主な理由

ローンの審査に落ちたときに「親のせいでローンが組めないのでは」と考えてしまう人も一定数いますが、実際には審査に落ちる原因は申込者本人にある場合が大半です。

銀行や消費者金融などは、貸したお金が契約通りに返ってこないリスクは避けたいため、ローン審査の際は借入希望額や支払い能力、信用情報などが厳しくチェックされます。

一定の条件を満たしていなければ、親の状況に関係なくローン審査に通らない可能性が高いでしょう。

ここでは、ローン審査に落ちやすい三つの主な理由について詳しく解説します。

1.借入希望額が高すぎる

貸金業法において、「貸金業者は本人の年収の3分の1までしか融資できない」というルールが定められています。

これは「総量規制」とも呼ばれ、債務者の支払い能力を超えた借金を防止するための決まりです。

そして、消費者金融などの貸金業者は、信用情報機関を通して顧客の借入状況を把握しているため、すでに他社から総量規制に近い金額を借り入れていたり、もしくはそもそもの借入希望額が総量規制をオーバーしたりしている場合、「返済が現実的でない」として審査に落とされてしまいます。

借入希望額が収入に対して高すぎる場合は、借入額を見直したり、頭金を用意するなどの工夫が必要です。

2.支払い能力に不安がある

ローン審査では、現在の収入や勤務形態、勤続年数などから「安定した返済能力があるか」がチェックされます。

たとえば、以下のようなケースに当てはまる場合は、収入が不安定または返済にあてるための可処分所得が少ないとみなされやすく、審査に落ちやすいといえます。

  • アルバイトや契約社員など非正規雇用
  • 就職して間もない場合や転職回数が多い場合
  • 開業したての個人事業主
  • 扶養家族が多い

ローン審査に通過しやすくするためには、勤続年数を積んだり昇給を狙ったりするなど、経済状況を改善する努力が求められます。

3.ブラックリスト入りしている

過去にローンやクレジットカードの支払いを長期間延滞したり、債務整理をしたりした場合、その情報は信用情報機関に登録されます。

これがいわゆる「ブラックリスト入り」です。

各金融機関は信用情報機関の情報を参照する権限を持っているため、ブラックリスト入りとなっている間は多くの金融機関でローン審査に通らなくなります。

一度ブラック状態になると、借金完済から5年程度は記録が残るため、その間はローンやクレジットカードの利用が制限されます。

携帯電話の分割払いの未納など、見落としやすい延滞もブラック情報に含まれる場合があるので注意が必要です。

もしも自分の信用情報に不安がある場合は、CICやJICCなどの信用情報機関で情報の開示請求をしておきましょう。

審査に落ち続けている場合は、まず信用情報をチェックすることが重要です。

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ローンを組めない場合に検討するのがおすすめの三つの対策

ローン審査に落ちたからといって、すぐに諦める必要はありません。

審査に通らなかった理由を正しく理解し、改善に向けた行動をとることで、再申込時の審査通過の可能性を高めることができます。

ここでは、ローンを組めなかった場合におすすめしたい具体的な対策を三つ紹介します。

1.安定的な仕事に就くなどして収入を増やす

ローン審査では、安定した収入があるかどうかが非常に重視されます。

アルバイトや短期雇用など、不安定な職業に就いていると審査で不利になることが多く、一時的に十分な収入があったとしても返済能力に欠けるとみなされる場合もあります。

そのため、特に住宅ローンなどの多額のローン契約を希望している場合は、正社員などの安定した雇用形態への転職を目指すことが有効です。

また、副業や在宅ワークなどを活用して収入源を増やすのも一つの手段です。

現時点での収入や雇用形態に不安がある場合は、まずは収入の安定性・持続性を高めることに注力しましょう。

2.購入したいもののグレードなどを下げる

ローンの審査においては、「収入に対して借入希望額が見合っているかどうか」が重要な判断材料となります。

日本の貸金業法では総量規制によって年収の3分の1の金額までしか貸金業者から借入れができません。

そのため、購入を検討している商品のグレードを下げる、あるいは中古品を選ぶといった対応をすることで、必要な借入額を抑えられます。

借入額を抑えれば、毎月の返済額も減り、金融機関にとっても貸し倒れリスクが低くなるため、審査に通りやすくなるでしょう。

どうしても希望の商品がある場合は、頭金を増やすなど別の工夫も有効です。

3.金融機関やFPなどに相談してみる

ローン審査に落ちてしまった場合、「なぜ落ちたのかわからない」と悩んでしまう方も多いでしょう。

そのようなときは、自分ひとりで考え込まず、金融機関の窓口に直接相談することが有効です。

ローンの審査基準の詳細は公開されていないものの、担当者から一般的な傾向や改善点についてアドバイスをもらえる場合があります。

また、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談すれば、家計の状況や支出・収入のバランスを客観的に見てもらい、ローン審査に通るための具体的な対策を提案してもらうことも可能です。

ローン商品の選び方や、自分の信用情報に問題があるかどうかも含めて、専門家の力を借りることで解決の糸口が見つかることがあります。

ローンを組みたい事情がある場合は、一人だけで解決策を練るのではなく、まずは一歩踏み出して相談してみるのも検討すべきです。

ローンを組めないのは希望者の支払い不能を防ぐ目的もある

ローンの審査が厳格におこなわれる背景には、希望者が将来的に返済不能に陥ることを防ぐという目的があります。

そのため、金融機関は審査時に年収や雇用形態、過去の返済履歴、現在の借入状況などを総合的に評価し、支払い能力が十分でないと判断されると、貸し倒れのリスクを回避するために申込みを却下します。

これは、借り手本人を守る意味合いも強く、無理に貸し付けて多重債務に陥らせるようなことがないようにするための措置ともいえます。

特にクレジットカードや自動車ローン、住宅ローンなどは長期にわたる返済が前提となるため、支払い不能によって生活が破綻するリスクは深刻です。

審査に落ちたからといって「信用されていない」と捉えるのではなく、金融機関からの注意信号だと考え、家計状況や借入金額を見直すことが大切です。

審査に通らなかった背景を振り返ることが、今後の健全な人生設計につながるはずです。

さいごに|ローンを組めない理由を明確にしてお金を調達しよう

本記事では、親のせいでローンが組めないケースや、ローンの審査に通りやすくするための対策などについて詳しく解説しました。

ローンを組めない原因は、必ずしも「親のせい」ではなく、自分自身の収入状況や信用情報、借入希望額の妥当性など、さまざまな要素が関係しています。

たとえ親に問題がある場合でも、それが直接的に審査に影響を及ぼすケースは限られています。

そのため、まずは自分が審査に落ちた理由を冷静に把握することが大切です。

そのうえで、収入を増やしたり、購入予定の品のグレードを見直したりすることで、再び審査に通る可能性が高まるでしょう。

ローンの審査に落ちた際は、審査に通らなかった理由を明確にし、前向きな対策を講じていきましょう

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この記事の監修者
札幌パシフィック法律事務所
佐々木 光嗣 (札幌弁護士会)
2018年2月に札幌パシフィック法律事務所を設立。スタッフも一丸となり「身近なリーガルパートナー」として迅速な問題解決を目指す。
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編集部

本記事はベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)に掲載される記事は弁護士・司法書士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。