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ブラックでも携帯分割できるケース2選|審査に落ちても携帯を入手できる対処法も紹介

代表弁護士 野条 健人
監修記事
ブラックでも携帯分割できるケース2選|審査に落ちても携帯を入手できる対処法も紹介
  • 「ブラック状態でも携帯分割(携帯電話の分割払い購入)はできる?」
  • 「ブラック状態で、携帯電話やスマートフォン端末を分割払いで購入したいときはどうすればいい?」

ブラック状態でお金に困っているのに、携帯電話やスマートフォンを分割払いで購入できないのは辛いと感じている方もいるでしょう。

確かにブラック状態では、携帯電話やスマートフォン端末を分割払いで購入するのが難しいのは否めません。

本記事では、そもそもブラック状態で携帯電話・スマートフォンを分割払いで購入できるか否か、分割払いで購入できる可能性があるケース、分割払い以外で入手する方法について解説します。

ブラック状態で携帯電話・スマートフォン端末が必要な場合、必ずしも一括払いで購入しなければいけないわけではありません。

本記事を読めば、ブラック状態でも一括払い以外で携帯電話・スマートフォンを入手するには、どうすればいいかがわかります。

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ブラック状態でも携帯(スマートフォン)を分割払いで購入できる?

ブラックの状態でも、携帯電話・スマートフォン本体を分割払いで購入できる場合があります。

そもそも携帯電話・スマートフォンの分割払い購入とは、端末代金を分割し、毎月の携帯電話料金と一緒に支払っていく購入方法のことです。

分割回数は12回・24回・36回・48回などがありますが、携帯電話会社によって選べる回数が異なります。

なお、「ブラック」と一口にいっても、携帯電話・スマートフォンの分割払いで購入時に関係するブラックには以下の3種類があり、それぞれ特徴や原因が異なります。

【ブラックの種類と主な原因】

種類

特徴

原因

金融ブラック

信用情報に傷がつき、クレジットカードの作成やローンの契約などもできなくなる。ブラック状態は完済や自己破産の免責決定から5年〜10年程度続く。

・携帯電話料金や借金、クレジットカード、ローンなどの滞納
・債務整理

携帯ブラック

滞納分を支払うか5年の時効が過ぎれば、ブラック状態は解消される。キャリア間で情報が共有されるため、ほかのキャリアでも契約できなくなる。

・携帯電話料金の滞納
・端末代金(分割払い)の滞納
・特典目的の頻繁な乗り換え
・転売目的の短期解約

社内ブラック

料金滞納などをした携帯電話会社で契約ができなくなる。他社では契約できる可能性がある。ただし会社によって基準は異なり、滞納分を支払っても解消されない場合がある。

・携帯電話料金の滞納
・強制解約
・申込時の虚偽申告
・不正利用

ブラックになる主な原因は滞納です。

数日滞納した程度では登録されませんが、たとえば携帯電話料金を2ヵ月〜3ヵ月程度滞納すると、上記3つのブラック全てに登録されてしまうおそれがあります。

なお、自分がブラックかどうかは、以下の方法で調べられます。

金融ブラック

以下の信用情報機関に情報の開示請求をおこなう。
・CIC(株式会社シー・アイ・シー)
・JICC(株式会社日本信用情報機構)
・KSC(全国銀行個人信用情報センター)
※携帯電話料金の滞納で登録されるのはCIC・JICC。

携帯ブラック

TCA(一般社団法人電気通信事業者協会)・TELESA(一般社団法人テレコムサービス協会)の公式ホームページの不払い者情報交換各社対応窓口から携帯電話会社を探し、対応窓口に問い合わせる。

社内ブラック

契約していた(している)携帯電話会社に問い合わせる。
※非公開の情報であるため、教えてもらえない可能性あり。

ブラックリストに登録されていると、携帯電話・スマートフォンを分割払いで購入しようとしても審査に落ちる可能性が高いです。

しかし、まったく希望がないというわけではありません。

ブラックの状態でも分割払いで購入できるケースについては、次章で解説します。

ブラックの状態でも携帯電話を分割払いで購入できる可能性がある2つのケース

ブラックの状態でも、以下の2つのケースなら携帯電話・スマートフォンを分割払いで購入できる可能性があります。

  1. 10万円以下の端末を購入する場合
  2. 審査が緩い会社で端末を購入する場合

それぞれ解説します。

1.10万円以下の端末を購入する場合

端末代金が10万円以下なら、ブラックの状態でも分割払いで購入できる場合があります。

携帯電話やスマートフォンに関わらず10万円以下の商品は生活必需品に該当し、分割払いでの購入の際に義務付けられている「支払可能見込額調査」を省略できるためです。

支払可能見込額調査とは
  • 継続して支払っても、日常生活を維持できるかどうかを確認するためにおこなわれる調査のこと。

支払可能見込調査が100%おこなわれないとは限りませんが、調査がおこなわれなければ、ブラック状態でも審査を通過できる可能性があります。

端末代金が安ければ安いほど分割払いで購入できる可能性は高まるため、安価な機種を選ぶのもひとつの手です。

2.審査が緩い会社で端末を購入する場合

審査が緩い携帯電話会社で端末を購入するのもひとつの方法です。

審査が厳しいか緩いかは携帯会社によって異なり、審査が緩ければブラックでも審査に通る可能性があるためです。

たとえば、SoftBankやdocomo、auといった大手キャリアは信用情報をもとに厳しく審査されますが、格安SIMは大手よりも審査が緩く、審査に通りやすい傾向にあります。

大手の審査に通らなければ、格安SIMの購入を検討するとよいでしょう。

ただし審査が緩いとはいっても、必ず通過できるとは限りません。

また、金融ブラックの状態で支払い方法をクレジットカードにしてしまうとクレジットカード会社での審査に落ち、結局分割払いでの購入できない可能性がある点にも注意しましょう。

ブラックが原因で分割払いができない場合に携帯電話の端末を入手する方法

ブラックが原因で分割払いができない場合でも、以下の方法を実践すれば携帯電話・スマートフォンを入手できます。

  1. 端末代金を一括で支払う
  2. 中古端末を選ぶようにする
  3. レンタルスマートフォンを使用する
  4. プリペイド式の携帯電話を使用する

順番に解説します。

1.端末代金を一括で支払う

分割払いで購入の審査に通らなければ、端末代金を一括で支払うのもひとつの手段です。

一括で支払うなら信用取引にあたらず、審査を受けずに済むためです。

そうすれば、金融ブラックでも携帯ブラックでも関係ありません。

当然手元にお金がなければ実行できませんが、型落ちのものを選べばある程度費用を抑えられます。

2.中古端末を選ぶようにする

中古端末であれば、新品のものを購入するより安く手に入ります。

そのため携帯電話・スマートフォンを入手しやすいでしょう。

「他人が使用していたものを使うのに抵抗を感じる」という方は、開封後使用されていない未使用品を選ぶのもおすすめです。

中古端末を購入できるショップ・サービスの例として、以下があげられます。

  • イオシス・ReYuuストア・ゲオなどの中古スマートフォンショップ
  • メルカリ・PayPayフリマ・ラクマなどのフリマアプリ

中古端末を選ぶ際の注意点は、申込みを予定している携帯電話会社でその端末が使用できるかどうかです。

確認せずに購入してしまうと、契約した携帯電話会社が対応しておらず結局使用できない可能性があります。

各携帯電話会社のホームページに掲載されている動作確認端末一覧を確認し、問題なく使用できるかどうか事前にチェックしておきましょう。

3.レンタルスマートフォンを使用する

レンタルスマートフォンであれば、審査なしで契約できる可能性があります。

金融ブラック・携帯ブラックの方や、大手キャリアや格安SIMの審査に通らなかった方でも、申し込んでみる価値はあるでしょう。

レンタルスマートフォンを取り扱っている事業者として、以下があげられます。

携帯電話会社名

料金

利用期間

使用開始のタイミング

サンシスコン

月額3,278円〜

6ヵ月以上

最短当日 (店頭受取可)

ゲオあれこれレンタル

月額1,680円〜
※機種による

1ヵ月以上
※機種による

最短翌日

スマスタ

月額2,750円〜

1ヵ月以上

最短当日 (店頭受取可)

ソフトバンク

日額550円

3日以上

最短当日 (店頭受取可)

※全て税込金額です。(2025年2月7日現在)

上記のうちサンシスコンは、はじめはレンタルからスタートしますが、6ヵ月使用すると自分の名義に切り替わります。

ゲオあれこれレンタルでも、商品によってはそのまま買取りが可能です。

最終的に自分のものにしたいのであれば、途中で自分の名義にできるものを選ぶとよいでしょう。

4.プリペイド式の携帯電話を使用する

プリペイド式携帯電話のサービスであれば、ブラック状態でも携帯電話・スマートフオン端末を入手できます。

プリペイド式の携帯電話とは、料金を先に支払っておき、支払った分だけ使用するタイプの携帯電話です。

審査の有無は携帯電話会社によって異なりますが、審査があっても通常より緩い傾向にあるため、ブラックの状態でも契約できる可能性があります。

プリペイド式の携帯電話を扱っている主な携帯電話会社は以下のとおりです。

携帯電話会社名

料金

利用期間

審査の有無

レクモバ

2,200円(1GB)〜

1ヵ月〜3ヵ月
※リチャージ可

なし

リプリモ

5,980円(1GB)〜
※音声通話プラン


1ヵ月
※リチャージ可

なし

IIJmio

4,170円(2GB)

3ヵ月
※リチャージ可

なし

ソフトバンク

990円(200MB)〜

2日〜30日
※リチャージ可

あり
(端末を購入する場合)

※全て税込金額です。(2025年2月7日現在)

注意点は、電話番号やチャージに有効期限がある点です。

残高が残っていても、電話番号やチャージの期限が切れた時点で自動的に解約されてしまいます。

一般的な携帯電話・スマートフォンとシステムが大きく異なるため、慣れないうちは使いづらさを感じるかもしれません。

また、一般的な携帯電話・スマートフォンと比べると料金が割高となる点は注意が必要です。

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ブラック状態でも携帯電話を分割払いで購入したい方が知っておくべき注意点

ブラックの状態で携帯電話・スマートフォンを分割払いで購入するなら、以下の注意点を知っておきましょう。

  1. 電話料金を滞納している状態だと、まず分割払いで購入できない
  2. 金融ブラックが原因の場合は、長期間分割払いで購入ができない可能性がある

それぞれ解説します。

1.電話料金を滞納している状態だと、まず分割払いで購入できない

携帯電話料金を滞納している「携帯ブラック」の状態では、端末を分割払いで購入はできないと思っておいたほうがよいでしょう。

支払可能見込額調査を省略できる「少額店頭販売品の例外措置」が適用されるのは、携帯ブラックになっていないことが前提であるためです。

本記事の1.10万円以下の端末を購入する場合で解説したように、端末代金が10万円以下であれば、支払可能見込額調査を省略し審査を簡略化できます。

しかし滞納している携帯電話料金がある場合は支払可能見込額調査を省略できないため、購入予定の携帯電話・スマートフォンが10万円以下であっても分割払いで購入は非常に難しくなるでしょう。

携帯電話料金の滞納歴はTCA(一般社団法人電気通信事業協会)が管理しており、携帯電話会社には審査の際、TCAの情報を確認することが義務付けられています。

端末を分割払いで購入したいなら、先に滞納している携帯電話料金や端末購入代の支払いを済ませ、携帯ブラック状態を解消する必要があることを念頭に置いておきましょう。

2.金融ブラックが原因の場合は、長期間分割払いで購入できない可能性がある

審査に通らない原因が金融ブラックの場合、携帯電話やスマートフォン端末を分割払いで購入できない期間が長くなる可能性があります。

一度金融ブラックになると、事故情報が5年〜10年程度残るためです。

ブラックリストに登録される期間は、以下のとおり信用情報機関や事故情報の種類によって異なります。

信用情報機関名

登録期間(最長)

CIC(株式会社シー・アイ・シー)

・長期延滞:5年
・強制解約:非公開
・債務整理:5年

JICC(株式会社日本信用情報機構)

・長期延滞:5年
・強制解約:5年
・債務整理:5年

KSC(全国銀行個人信用情報センター)

・長期延滞:5年
・強制解約:5年
・債務整理:5年〜7年
※2022年11月4日以前におこなわれた個人再生・自己破産は10年

ただし上記の期間が経過し金融ブラックの状態が解消されても、社内ブラックになっていると分割払いで購入できません。

そのため登録期間を過ぎても審査に通らないときは、社内ブラックになっている可能性があります。

その場合は、契約する携帯電話会社を変更することを検討しましょう。

さいごに|携帯分割を利用したいならブラックを解消させることが重要!

ブラックでも携帯分割できるケースや、審査に落ちても携帯電話・スマートフォンを手に入れられる方法について解説しました。

金融ブラックの状態でも、10万円以下の端末を購入するときや審査が緩い携帯電話会社で購入する場合なら、分割払いで購入できる可能性があります。

ただしそれは、携帯電話料金を滞納していないケースです。

携帯電話料金の滞納で携帯ブラックになっていると、いくら端末代金が10万円以下でも審査が緩くても分割払いで購入はできません。

携帯電話料金を滞納しているときは、まず滞納分を支払ってから購入するようにしましょう。

それでも審査に通らないなら、端末代金を一括で支払ったりレンタルスマートフォンを使用したりといった方法を検討します。

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この記事の監修者
かがりび綜合法律事務所
代表弁護士 野条 健人 (大阪弁護士会)
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編集部

本記事はベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)に掲載される記事は弁護士・司法書士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。