広島県の消費者金融の利用と多重債務に関する統計データ
消費者金融からの借入は、複数社に広がるほど返済が回らなくなります。まず確認したいのは、どれくらいの人が行き詰まっているのかです。
借入先が増えるほど、返済日と請求の管理が難しくなります。まずはどの段階で行き詰まるのかを、全体の傾向から確認しましょう。
借入先が増えるほど返済の管理は難しくなります。まずは全体の残高と返済額を把握しましょう。
多重債務相談の状況
広島県に寄せられた多重債務の相談は、2024年で789件と推計されます。全国では約35,800件です。
相談のきっかけで最も多いのは低収入や収入の減少で、全体の約32%を占めます。返済のために別の消費者金融から借りる状態が続けば、増えていくのは利息の負担だけです。
1社目の返済が苦しくなって2社目を借り、3社目、4社目と増えていく流れが典型です。借入先が5社に届く頃には、毎月の返済額が手取り収入の3分の1を超えます。
返済のうち利息が占める割合も上がります。年18%で100万円を借りていれば、利息だけで年18万円です。元本がほとんど減らない状態になります。
借入先が3社を超えた段階が、相談を検討する目安になります。
返済日が月に何度も来ると、家計の管理そのものが難しくなります。どこにいくら残っているかを把握できていない状態が、相談時によく見られます。
まずは借入先と残高を一覧にするところから始めましょう。数字が見えれば、打つべき手も見えてきます。
借入先が増えると、返済日の管理そのものが負担になります。うっかり遅れて遅延損害金が加わる例もあります。
まずは借入先と残高を一覧にしましょう。数字が見えれば打つべき手も見えてきます。
広島県の消費者金融の借金の件数と傾向
貸金業法の総量規制により、貸金業者からの借入は年収の3分の1までに制限されています。上限に達した人が銀行カードローンへ流れる例も見られます。
| 統計項目 |
広島県 |
全国 |
| 多重債務の相談件数(2024年・推計) |
789件 |
約35,800件 |
| 自己破産件数(2024年) |
1,883件 |
85,115件 |
| 総量規制の上限 |
年収の3分の1 |
同左 |
銀行カードローンは総量規制の対象外です。貸金業者と銀行の両方から借りていれば、年収の3分の1を大きく超える負債を抱えている場合もあります。
総量規制の対象になるのは、消費者金融やクレジットカードのキャッシングです。住宅ローンや自動車ローンは対象外として扱われます。
上限に達すると新たな借入ができなくなり、そこで返済が回らなくなる人が出ます。借りられなくなった時点が、実は整理を始めるのに適した時期です。
銀行カードローンまで合わせると、総額が年収を超えている例もあります。全体を把握することが第一歩です。
手続きの期間は、受任から和解成立まで3か月から6か月です。借入先が多いほど、すべての和解がそろうまでの時間は延びます。
取引履歴の開示に1か月から2か月かかるため、最初の1、2か月は動きが見えにくい期間になります。
総量規制の上限に達すると、新たな借入ができなくなります。この時点が、整理を始めるのに適した時期です。
借りられなくなった状態を放置すると、違法な業者に手を出す危険もあります。早めに相談しましょう。
【参考】司法統計年報(最高裁判所)
広島県で消費者金融の借金問題に注力する弁護士に相談できること
弁護士に依頼して任せられるのは、督促を止める手続きと、返済計画の組み直しです。
複数社をまとめて交渉できる点が特徴です。督促を止めたうえで、返済できる形に組み直します。
複数の消費者金融からの借入をまとめて整理できる
借入先が3社から5社に広がると、返済日が月に何度も来ます。任意整理でまとめて交渉すれば、将来利息をカットして返済を一本化できます。
対象にする業者を選べるため、保証人がついている借入だけ外すといった調整も可能です。
たとえば5社から合計200万円を借りている場合、年18%であれば5年間の利息は100万円近くになります。これをカットできれば、返済総額は元本に近づきます。
和解後の返済先を事務所に一本化できる場合もあります。振込を1回にまとめられるため、支払い漏れを防げます。
対象を選べるため、勤務先の関連会社からの借入や、家族が保証人になっている借入を外すこともできます。
ただし外した借入は従来どおり返済を続けます。全体の負担がどこまで下がるかを試算したうえで決めましょう。
電話や郵便による督促が止まる
弁護士が受任通知を送ると、貸金業者は本人へ直接請求できません。貸金業法が禁じる行為にあたるためです。
督促は通知が届いた時点で止まり、交渉が終わるまで返済も一時的に止まります。
止まるのは貸金業者やカード会社からの請求です。すでに訴訟や支払督促を起こされている場合でも、受任後は弁護士が窓口となって対応します。
勤務先への在籍確認や連絡も止まります。職場に知られたくない事情がある場合は、相談の段階で伝えておきましょう。
勤務先への在籍確認や連絡も止まります。職場に知られたくない事情がある場合は、相談の段階で伝えましょう。
過払い金が発生していないかを取引履歴から確認してもらえる
2010年6月より前から取引がある場合、利息制限法の上限を超える金利で払っていた可能性があります。引き直し計算で残高が減るか、過払い金が戻る場合もある部分です。
取引が長い業者ほど、払いすぎた利息の額も大きくなります。5年以上にわたって借入と返済を繰り返していた場合は、確認する価値があります。
完済した業者についても請求できます。最後の取引から10年以内であれば対象です。過去に使っていた業者名も相談時に伝えましょう。
同じ業者で借入と完済を繰り返している場合、取引を一連のものとして計算できるかどうかが争点になります。認められれば金額は大きくなります。
判断は取引の間隔や契約の内容によります。自己判断せず、履歴を取り寄せて確認しましょう。
総量規制を超えた借入の扱いを判断してもらえる
年収の3分の1を超える借入がある場合、貸金業者側の審査に問題があった可能性も出てきます。銀行カードローンと合わせた全体像を整理したうえでの方針決定です。
総量規制を超えていたとしても、契約そのものが無効になるわけではありません。返済義務は残ります。
ただし全体の借入が収入に対して過大であることは、どの手続きを選ぶかの判断材料になります。銀行カードローンを含めた総額で見る必要があります。
借入が年収の3分の1を超えている状態では、返済だけで家計が回らなくなります。整理を検討する目安になります。
銀行カードローンは対象外のため、合計すると年収を超えている例もあります。全体で見る必要があります。
広島県で消費者金融の借金問題を弁護士に依頼した場合の費用相場
消費者金融の整理は任意整理として進めるため、費用は借入先1社ごとの計算になります。
借入先の数によって総額が決まります。どの業者を対象にするかで費用も変わるため、見積もりは方針を決めてから取りましょう。
| 費目 |
相場 |
備考 |
| 相談料 |
0円〜5,000円/30分 |
債務整理は初回無料としている事務所が多い |
| 着手金 |
1社あたり2万円〜4万円 |
結果にかかわらず発生する |
| 減額報酬金 |
減額できた金額の10〜20% |
設定していない事務所もある |
| 過払い金報酬金 |
回収額の20〜25% |
引き直し計算で過払い金が出た場合のみ |
| 実費 |
数千円程度 |
通信費・郵送費 |
| 裁判所に納める費用 |
原則0円 |
任意整理は裁判所を使わないため |
相談料|初回無料の事務所が多い
債務整理の相談は初回無料としている事務所が多く、費用をかけずに方針を確認できます。有料の場合の目安は30分5,000円程度です。
無料相談の時間は30分から1時間が目安です。借入先の一覧を持参すれば、その場で費用の概算まで聞けます。
何度でも無料としている事務所もあります。2か所か3か所で相談し、費用と説明の内容を比べてから決めましょう。
借入先をすべて思い出せなくても構いません。わかる範囲を伝えれば、残りは開示請求で確認できます。
着手金|1社あたり2万円〜4万円
依頼した時点で発生する費用です。1社あたり2万円から4万円が相場のため、5社なら10万円から20万円になります。
社数が多い場合は、1社あたりの単価を下げる事務所もあります。5社以上なら総額での見積もりを求めてみましょう。
支払いは分割が一般的です。受任通知で返済が止まるため、それまで返済にあてていた金額を積み立てて用意します。
社数が多い場合は、対象を絞ることで費用を下げられます。どの借入を残すかは相談しながら決められます。
報酬金|減額分の10〜20%
減額報酬金は、交渉によって減らせた金額の10%から20%が目安です。取引が長い業者では、引き直し計算で過払い金が出ることもあります。
将来利息のカット分を減額報酬の対象にしない事務所を選べば、費用の見通しは立てやすくなります。契約書に計算方法が書かれているかを確認しましょう。
過払い金が見つかった場合、回収額から報酬を差し引く形で精算されます。手元の資金を追加で用意する必要はありません。
取引が長い業者では、引き直し計算で残高が減ることがあります。過払い金が出れば報酬の扱いも変わります。
実費|数千円程度
貸金業者への郵送費や通信費で、数千円程度です。
内訳は業者への郵便代、取引履歴の開示手数料、事務所からの連絡にかかる通信費などです。社数が多いほど上がりますが、総額に占める割合はわずかです。
実費を着手金に含めているか別途請求するかは事務所によって違います。見積もりの段階で確認しておきましょう。
業者ごとに取引履歴の開示を請求します。社数が多いほど郵送費は増えますが、金額は限られます。
裁判所に納める費用|原則0円
任意整理は債権者との直接交渉で進むため、予納金や印紙代がかかりません。
すでに支払督促や訴訟を起こされている場合は、対応のための費用が別に発生します。相談時に書類を持参して確認しましょう。
交渉が決裂して訴訟へ移る可能性がどの程度あるかも、あわせて聞いておきたい点です。
支払督促を受けている場合は、異議申立ての対応が必要です。この費用は別に発生します。
消費者金融の借金にかかる費用の総額目安|5万円〜30万円
借入先3社から5社の場合の目安は、総額5万円から30万円です。個人再生の35万円から65万円、自己破産の22万円から82万円と比べれば、費用を抑えられる水準です。
費用を回収できるかどうかは、カットできる利息の金額と比べれば判断できます。残高が大きく取引が長い借入ほど、削減額が費用を上回ります。
逆に残高が数万円の借入を対象に加えると、着手金のほうが高くつく場合もあります。対象は費用対効果で決めましょう。
見積もりを取る際は、借入先の数、各社の残高、取引開始時期、手取り収入を伝えましょう。この4つで費用と方針がおおよそ決まります。
対象を絞れば費用も下がります。どこまで整理するかは相談しながら決められます。
消費者金融の借金問題の弁護士費用が払えない場合・費用を抑える方法
手元に費用がなくても、依頼を始める方法があります。
受任通知を送った時点で返済が止まります。その分を費用にあてる形が取れるため、追加の資金を用意する必要はほとんどありません。
法テラスの民事法律扶助制度(法テラス広島)
収入と資産が基準を下回る場合、法テラスが弁護士費用を立て替えます。返済は月額5,000円から1万円の分割です。
| 要件 |
内容 |
| 収入基準 |
単身者で手取り月収18万2,000円以下(東京・大阪など生活保護一級地は20万200円以下) |
| 資産基準 |
単身者で現金・預貯金など180万円以下 |
| 見込み |
勝訴の見込みがないとはいえない、民事法律扶助の趣旨に適する |
【参考記事】民事法律扶助業務(日本司法支援センター 法テラス)
広島県の窓口は法テラス広島です。
利用するには、法テラスと契約している弁護士へ依頼する必要があります。相談時に対応できるかどうかを確認しましょう。
審査には2週間から1か月ほどかかります。督促が続いている状況であれば、審査と並行して受任通知を送ってもらう形が現実的です。
対象になるのは個人の債務整理です。収入と資産の要件を満たせば、社数にかかわらず利用できます。
分割払いに対応する事務所を選ぶ
受任通知を送ると貸金業者への返済が止まります。返済にあてていた分を費用の積立にまわすのが一般的な形です。
たとえば毎月5万円を返済にあてていた人であれば、その5万円を4回積み立てて20万円の費用を用意できます。生活費を削らずに払える設計です。
積立が終わってから交渉に入る事務所と、積立と並行して交渉を進める事務所があります。和解までの期間が変わるため、契約前に確認しましょう。
支払いが止まる期間に積み立てる形が基本です。毎月の負担は、これまでの返済額の範囲に収まります。
積立が終わってから交渉に入る事務所と、並行して進める事務所があります。和解までの期間が変わります。
過払い金で費用をまかなう
取引が長い業者があれば、引き直し計算で過払い金が出る場合があります。回収できた分は弁護士費用にあてられる資金です。
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回収までには数か月かかります。費用の支払い時期をそこに合わせられるかどうかは、事務所によって対応が分かれます。
過払い金が出るかどうかは、取引履歴を取り寄せて計算するまでわかりません。見込みだけで費用の計画を立てないようにしましょう。
回収した過払い金は、まず費用に充当し、残りを他の借金の返済にあてる組み方もできます。手元の資金を使わずに整理を進められます。
どの業者に過払い金が見込めるかは、取引開始時期からある程度の見当がつきます。相談時に確認しましょう。
消費者金融の借金問題は弁護士と司法書士のどちらに依頼すべきか
消費者金融の整理は司法書士にも依頼できます。ただし残高によって扱える範囲が変わる点に違いがあります。
残高が140万円に近い借入があるかどうかが判断の分かれ目です。金額は取引履歴を開示するまで確定しません。
| 項目 |
弁護士 |
司法書士 |
| 代理権の範囲 |
金額の制限なし |
1社あたり140万円まで |
| 訴訟への対応 |
すべての裁判所で代理できる |
簡易裁判所のみ・140万円以内 |
| 費用相場 |
1社あたり2万円〜5万円 |
1社あたり2万円〜3万円 |
| 向いている人 |
残高が大きい、訴訟を起こされている |
借入先が少なく残高も小さい |
代理権の範囲|140万円の壁
認定司法書士が代理できる範囲は、1社あたりの債権額140万円以下です。長く取引している業者では、遅延損害金を含めて140万円を超えることもあります。
正確な残高がわかるのは取引履歴を開示した後です。依頼後に超過が判明すれば、弁護士へ引き継ぐ必要が生じます。
判断の基準になるのは、1社あたりの債権額です。借入総額が300万円でも、1社あたりが100万円ずつであれば認定司法書士でも代理できます。
利息を含めて計算するのか元本だけで見るのかは争いのある論点です。140万円に近い借入があるなら、初めから弁護士に依頼したほうが確実といえます。
限度額が100万円の借入でも、遅延損害金が積み上がれば上限に近づきます。滞納が長い場合は注意しましょう。
正確な残高がわかるのは取引履歴を開示した後です。境界に近い場合は弁護士を選びましょう。
消費者金融の借金問題で司法書士に依頼できないこと
貸金業者が訴訟や支払督促を起こした場合、司法書士が対応できるのは簡易裁判所の140万円以内です。地方裁判所へ移れば対応できません。
任意整理から個人再生や自己破産へ切り替える場合も、司法書士は代理人になれない立場です。
貸金業者は、和解の見込みが立たないと判断すると比較的早く訴訟に移ります。返済が長く滞っている場合は特に注意が必要です。
引き継ぎが発生すれば、あらためて着手金を払うことになります。二重の負担を避けたいなら、最初から弁護士を選ぶ判断もあります。
業者は債権回収会社へ債権を譲渡することもあります。相手が変わると交渉の進め方も変わります。
弁護士と司法書士の費用の違い
1社あたりの着手金は、弁護士が2万円から4万円、司法書士が2万円から3万円で、大きな差はありません。借入先が多いほど総額も増えます。
たとえば5社を依頼した場合、着手金の差は総額で5万円前後です。一方、途中で弁護士へ引き継げば、その分の費用が上乗せされます。
表面の単価ではなく、想定される展開まで含めた総額で比べましょう。
どちらを選ぶべきかの判断基準
1社でも残高が140万円を超えている、訴訟や支払督促を起こされている、銀行カードローンも合わせて整理したい。いずれかに当てはまるなら弁護士に依頼しましょう。
銀行カードローンを含めて整理する場合、保証会社が信販会社であることも多く、交渉の相手が変わります。全体を任せられる依頼先を選びましょう。
迷った場合は無料相談で借入内容を見てもらい、どちらの範囲に収まるかを聞くところから始めましょう。
実際の相談では、借入先が3社から5社で1社あたり50万円から100万円というケースが多く見られます。この範囲であれば、どちらでも対応できます。
判断が分かれるのは、限度額の大きい借入がある場合と、銀行カードローンも整理する場合です。
消費者金融の借金問題を弁護士に依頼するメリット
弁護士に依頼する利点は、督促が止まり、返済計画を組み直せる点です。
督促が止まり、返済計画を組み直せます。複数社をまとめて扱える点も、本人が交渉する場合との違いです。
最適な解決策を提案してもらえる
借入の総額と収入のバランスによっては、任意整理では返しきれない場合もあります。どの手続きが向いているかは、弁護士が取引履歴と家計の状況を確認したうえで判断する事項です。
任意整理を希望していても、返済にあてられる金額が足りなければ和解はまとまりません。この場合に提案されるのは個人再生や自己破産です。
逆に自己破産しかないと考えていた人が、引き直し計算の結果、任意整理で解決できた例もあります。取引が長い場合は特に確認する価値があります。
判断の材料になるのは、借入総額、手取り収入、取引開始時期の3点です。残高を5年で割った金額を払えるかどうかが目安になります。
2010年より前からの取引があれば、引き直し計算の結果しだいで方針そのものが変わります。
債権者との交渉を一任できる
業者ごとの分割回数の交渉は、すべて弁護士がおこないます。督促の電話に対応する必要もなくなります。
業者ごとに応じる分割回数の上限が違います。60回まで応じる業者もあれば、36回を上限とする業者もあります。
交渉の相場を知っているかどうかで結果は変わります。同じ業者でも、和解条件は交渉する相手によって差が出ます。
滞納が続いている場合は、遅延損害金をどこまで免除できるかも焦点になります。金額に直結する部分です。
複雑な手続きを代行してもらえる
弁護士に任せられるのは、取引履歴の開示請求、利息制限法に基づく引き直し計算、和解契約書の作成です。借入先が多いほど、業者ごとに条件が違って手間がかかります。
取引履歴が届くまでには1か月から2か月かかります。届いた履歴を利息制限法の上限で計算し直す作業も、専用の知識が要る部分です。
和解が成立した後は、返済の窓口を事務所が引き受ける場合もあります。振込先が1か所にまとまるため、支払い漏れを防げます。
業者ごとに和解書の内容も異なります。期限の利益喪失条項の書き方まで確認する必要があります。
家族や勤務先に知られずに進められる
事務所からの連絡方法は指定できるため、家族に知られずに進められる手続きです。任意整理なら官報にも掲載されません。
郵便物を事務所留めにする、連絡は携帯電話だけにするといった配慮も依頼できます。自宅に督促状が届く状態も止められます。
注意したいのは、家族が保証人になっている借入です。対象に含めると連絡が及ぶため、事前に相談しておきましょう。
業者からの郵便は、事務所宛てに変更できます。自宅に督促状が届く状態も止められます。
家族が保証人になっている借入は対象から外せます。連絡が及ばないよう相談しましょう。
消費者金融の借金問題を弁護士に依頼するデメリット
任意整理には制約もあります。依頼する前に理解しておきたいのは次の4点です。
返済の負担は軽くなる一方、数年間は借入やカードの利用に制限がかかります。生活設計と合わせて考えましょう。
信用情報に約5年登録される
信用情報機関が事故情報を登録します。登録期間は完済からおおむね5年です。
| 信用情報機関 |
主な加盟機関 |
登録される借入 |
| CIC |
クレジットカード会社・信販会社 |
クレジットカード・ショッピングの分割 |
| JICC |
消費者金融・信販会社 |
消費者金融のカードローン |
| KSC(全国銀行個人信用情報センター) |
銀行・信用金庫 |
銀行カードローン・住宅ローン |
消費者金融の利用状況はJICCに登録されます。銀行カードローンも整理の対象にすれば、KSCにも記録が残る形です。
起算点は完済した時点です。和解後に5年かけて返済する場合、記録が消えるまでは合わせて10年近くかかる計算になります。
家族の借入やカードには影響しません。期間が過ぎれば記録は消え、あらためて審査を受けられます。
JICCには、消費者金融の利用状況が登録されています。整理をすればその記録に反映されます。
完済後の過払い金請求は最終取引から10年で時効になる
すでに完済した業者に過払い金があっても、最後の取引から10年を過ぎれば請求できません。取引が古いほど、確認を急ぎたいところです。
業者が経営破綻していると、回収そのものが難しくなります。時間が経つほど不利になる分野です。
完済した時期があいまいでも、業者名がわかれば調査は始められます。心当たりがあれば相談時に伝えましょう。
完済した業者も含めて洗い出しましょう。現在の借入だけを見ていると、取り戻せる分を見落とします。
保証人に一括請求が及ぶ
保証人がついている借入を整理の対象にすれば、請求は保証人へ向かいます。任意整理では対象を選べるため、外して回避できる場合もあります。
保証人が請求を受けた場合、保証人自身も分割交渉や債務整理を検討することになります。親族が保証人になっている例では、事前の説明が欠かせません。
任意整理であれば保証人付きの借入を対象から外し、そのまま返済を続けられます。誰が保証人かを相談の前に確認しておきましょう。
保証人がいる借入を外す場合、その分の返済は続きます。全体の負担がどこまで下がるかを確認しましょう。
誰が保証人になっているかは、契約書で確認できます。手元にない場合は業者から取り寄せられます。
銀行カードローンは総量規制の対象外で別の整理が要る
銀行カードローンは貸金業法の対象外です。保証会社が信販会社である場合も多く、貸金業者とは交渉の進め方が変わります。
銀行カードローンを整理すると、その銀行の口座が凍結される場合があります。給与の振込先にしている場合は、先に別の口座へ変更しておきましょう。
保証会社が代位弁済した後は、請求先が保証会社に移ります。交渉の相手が変わるため、進め方も違ってきます。
銀行の口座に給与が振り込まれている場合、整理の対象にすると相殺される可能性があります。振込先の変更を先に済ませましょう。
公共料金の引き落としに使っている口座であれば、支払い方法の変更も必要です。
消費者金融の借金問題を弁護士に依頼する前に確認・準備しておくこと
相談の前に整理しておきたいのは、次の4点です。
準備が整っていれば、初回相談で和解後の返済額まで見通せます。以下の4点を整理しておきましょう。
借入先ごとの残高の把握
業者の名称、借入残高、毎月の返済額、取引を始めた時期を一覧にしておきましょう。銀行カードローンも同じ一覧に含めます。
あわせて確認したいのは、毎月の返済額が手取り収入の何割を占めるかです。3分の1を超えていれば、任意整理だけでは足りない可能性があります。
借入先がわからない場合でも、信用情報機関へ本人が開示請求をすれば一覧を取れます。手数料は1,000円程度です。
開示請求は3つの機関それぞれに行います。どの機関に記録が残っているかは借入先の業態によって違うためです。
手数料は1機関あたり1,000円程度で、3つすべてを取っても数千円で済みます。相談の前に取っておくと、初回から具体的な話ができます。
取引開始時期の確認
過払い金の有無を分けるのは、2010年6月より前から取引しているかどうかです。おおよその時期でも構いません。
同じ業者でも、途中で完済して借り直している場合は取引が分かれることがあります。何度も借入と返済を繰り返した記憶があれば伝えましょう。
2010年6月より前から取引があれば、引き直し計算で残高が減る可能性があります。
契約書が残っていなくても、通帳の振込記録やカードの発行時期から推定できます。おおよその年がわかれば十分です。
以前に完済した業者も対象になります。現在の借入先だけでなく、過去に使った業者も挙げましょう。
契約書・取引履歴などの資料準備
契約書、返済予定表、督促状などが手元にあれば持参しましょう。紛失していても、弁護士が取引履歴を取り寄せられます。
家計の状況がわかる資料も役立ちます。直近数か月の通帳、家賃や光熱費の金額、家族の収入がわかれば、返済にあてられる金額を具体的に計算できます。
和解条件は、毎月いくら払えるかを示せるかどうかで決まります。数字の裏づけがあるほど交渉は進めやすくなります。
督促状や催告書が届いている場合は、それも持参しましょう。滞納の期間や遅延損害金の額がわかります。
保証人の有無の確認
保証人がついている借入があるかを確認しましょう。整理の対象から外すかどうかの判断材料になります。
契約書に保証人の記載があるかを確認しましょう。手元にない場合は、業者から取り寄せることもできます。
勤務先からの借入や親族からの借入がある場合も伝えましょう。受任通知の対象にするかどうかの判断が必要です。
保証人がいる借入は、整理の対象にするかどうかで扱いが大きく変わります。契約書で確認しましょう。
広島県で消費者金融の借金問題に強い弁護士の選び方
業者ごとに和解の方針は違います。広島県で事務所を選ぶ際に確認したいのは次の5点です。
業者ごとに和解の方針が違います。費用の安さだけでなく、交渉と訴訟の両方に対応できるかを確認しましょう。
業者別の解決実績を公開しているか
アコムやプロミス、アイフル、レイクなど、どの業者とどのような条件で和解した実績があるかを確認しましょう。自分の借入先を扱った経験があるかが重要です。
確認したいのは、何回払いまで和解できた例があるか、将来利息をカットできなかった場合にどう対応したかという2点です。
実績が数字で示されていない場合でも、無料相談で借入先を伝えれば、過去の交渉例をもとにした見通しを聞けます。
業者ごとに、和解に応じる分割回数や将来利息の扱いの方針が異なります。過去の交渉例を知っていれば見通しを早く示せます。
和解できなかった場合の対応まで説明できる事務所であれば、想定と違う展開でも慌てずに済みます。
費用体系が明確か
着手金、減額報酬金、過払い金報酬金、実費のそれぞれを契約前に確認しましょう。借入先の数によって総額が変わります。
特に確認したいのは減額報酬の扱いです。将来利息のカット分を減額に含める事務所では、同じ和解内容でも費用が数万円変わります。
見積もりを書面で出さない事務所は避けましょう。契約書に費用の内訳が記載されているかも、その場で確かめられます。
社数によって総額が変わります。対象を絞った場合の見積もりもあわせて出してもらいましょう。
裁判上の和解にも対応できるか
業者が訴訟や支払督促を起こしてきた場合の解決は、裁判のなかでの和解です。訴訟対応の経験があるかどうかで、条件が変わることもあります。
訴訟へ移った場合、期日は管轄の裁判所で開かれます。出頭が必要な場面で対応できる体制があるかどうかは、依頼先を選ぶ判断材料です。
訴訟のなかで和解する場合、分割回数や遅延損害金の扱いが交渉の中心になります。経験の差が条件に表れます。
引き直し計算に対応できるか
取引が長い業者では、引き直し計算で残高が減るか過払い金が出ます。計算まで確実におこなう事務所を選びましょう。
計算を省いて残高のまま和解する進め方では、減らせるはずの元本が残ります。取引履歴を取り寄せる方針かどうかを確認しましょう。
2010年より前の取引があるかどうかを、相談の段階で確認する事務所かどうかも判断材料になります。
取引履歴を取り寄せる方針かどうかを確認しましょう。残高のまま和解する進め方では、減らせる分が残ります。
2010年より前の取引があるかを相談の段階で確認する事務所かどうかも判断材料です。
消費者金融の弁護士のランキングや口コミはどこまで信頼できるか
インターネット上のランキング記事や口コミには、広告として作成されたものが含まれます。掲載順が広告費で決まっている場合もあるため、順位をそのまま実力の指標として受け取らないようにしましょう。
確認すべきなのは、費用体系が明示されているか、扱っている手続きの範囲が書かれているか、相談したときの説明が具体的かどうかです。ページ上部には、広島県で消費者金融の借金問題の相談に対応している事務所を一覧で掲載しています。対応範囲や事務所の特徴を見比べて、相談先の候補を絞り込みましょう。
口コミも同様で、対応の丁寧さは参考になる一方、減額できた金額は残高と取引期間によって変わります。金額の大きい事例だけを取り上げた記載は、判断の材料になりません。
比較する際は、同じ質問を複数の事務所に投げてみましょう。和解後の返済額、かかる期間、費用の総額の3点を尋ねれば、説明の具体性に差が出ます。
即断を求める事務所は避けましょう。持ち帰って検討する時間を認めるかどうかも、判断の材料になります。
確認すべきなのは、費用体系が明示されているか、引き直し計算を行う方針か、訴訟にも対応できるかどうかです。
【関連記事】[2026年8月最新] 債務整理で注目されている法律事務所(費用も徹底比較)
広島県で借金問題を相談できる窓口一覧
弁護士事務所のほかにも、相談を受け付ける公的な窓口があります。
公的な窓口は無料で利用できる一方、代理人として業者と交渉することはできません。方針を整理する場として使いましょう。
広島県の弁護士会の相談窓口
広島弁護士会では、借金や返済に関する法律相談を実施しています。相談料が無料または低額に設定されているのが一般的です。
予約制で、1回30分程度が一般的です。借入先の一覧を持参すれば、限られた時間でも具体的な助言を受けられます。
相談した弁護士へそのまま依頼することもできます。相性が合えば交渉まで任せられる仕組みです。
| 窓口名 |
所在地 |
電話番号 |
| 呉法律相談センター |
呉市中央2-1-29 |
広島弁護士会呉地区会館0120-969-214 |
| 法律相談センターひろしま |
広島市中区上八丁堀2-73 広島弁護士会館 |
082-225-1600 |
| ひがし広島法律相談センター |
東広島市西条西本町28-6 サンスクエア東広島2階 |
082-421-0021 |
| 法律相談センター尾道 |
尾道市新浜1丁目7-25 NTT尾道ビル1階 |
0848-38-1640 |
| 法律相談センター福山 |
福山市三吉町1丁目6番1号 広島弁護士会福山地区会館 |
084-973-5900 |
広島県の司法書士会の相談窓口
広島司法書士会でも相談を受け付けています。取り扱える金額の上限は1社140万円までです。
無料相談会を定期的に開催している会もあります。残高が小さく、交渉だけで解決できる見込みが立っている人には利用しやすい窓口です。
1社でも140万円を超える借入があるなら、弁護士の窓口へ相談したほうが一貫して任せられます。
| 窓口名 |
所在地 |
電話番号 |
| 広島司法書士会総合相談センター |
広島市中区上八丁堀6番69号 |
082-511-7196 |
| 広島司法書士会福山総合相談センター |
福山市若松町7番7号 尾崎ビル1階 |
084-926-4654 |
| 広島司法書士会北部総合相談センター |
三次市十日市西6丁目10番45号 みよしまちづくりセンター内 |
0824-63-2217 |
広島県の法テラス
法テラス広島では、収入と資産が基準を下回る場合に無料の法律相談を受けられます。弁護士費用の立て替え制度も利用できます。
利用には収入と資産の要件があります。単身者で手取り月収18万2,000円以下が目安で、家族の人数によって基準は上がります。
無料相談は同じ問題について3回までです。立替制度と合わせて使えば、費用を用意できない状況でも交渉を始められます。
| 窓口名 |
所在地 |
電話番号 |
| 法テラス広島 |
〒730-0013 広島市中区八丁堀2-31 広島鴻池ビル1F |
0570-078352 |
広島県の消費生活センター
広島県消費生活センターの相談先は、借金の返済や貸金業者との問題です。消費者ホットライン188からも案内を受けられます。
取り立ての方法に問題がある、契約内容に納得できないといった相談にも対応します。登録のない業者からの借入についても案内を受けられます。
助言を受けられる窓口であり、代理人として交渉することはできません。
| 窓口名 |
所在地 |
電話番号 |
| 広島県消費生活センター |
〒730-8511 広島市中区基町10-52 |
(082)223-6111 |
| 坂町消費生活相談窓口 |
〒731ー4393 安芸郡坂町平成ヶ浜1丁目1番1号 |
(082)820-1535 |
| 熊野町消費生活相談窓口 |
〒731-4292 安芸郡熊野町中溝1-1-1 |
(082)820-5636 |
| 府中町消費生活相談コーナー |
〒735-8686 安芸郡府中町大通3-5-1 府中町役場1階町民生活部自治振興課 |
(082)286-3128 |
| 安芸高田市消費生活相談窓口 |
〒731-0592 安芸高田市吉田町吉田791 安芸高田市役所第2庁舎2階危機管理課内 |
(0826)42-1143 |
多重債務者向けの公的相談窓口
日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センターでは、貸金業者との問題について相談を受け付けています。日本クレジットカウンセリング協会の多重債務ホットラインも無料です。
自治体が主催する多重債務相談会では、弁護士や司法書士が直接対応する枠を設けている場合もあります。開催は月に1回から数回で、事前予約が必要です。
家計の立て直しまで含めて相談したい場合は、社会福祉協議会の生活困窮者向けの窓口も利用できます。
生活が立ち行かない状況であれば、生活困窮者自立支援の窓口で家計改善の支援を受けられます。整理と並行して利用できます。
税金や国民健康保険料の滞納がある場合は、自治体の徴収担当へ分割の相談ができます。任意整理の対象外のため、別に手当てが必要です。
まとめ|広島県で返済に行き詰まっているなら早めの相談を
消費者金融からの借入は、任意整理で将来利息をカットすれば返済総額を抑えられます。複数社をまとめて交渉できる分、返済日が月に何度も来る状態からも抜け出せる手続きです。
一方で、元本は残り、信用情報には約5年登録されます。銀行カードローンは総量規制の対象外で、整理の進め方も変わります。
返済のために別の業者から借りている、毎月の返済が収入に対して重い。こうした状況であれば、時間が経つほど利息の負担は増えます。ページ上部の一覧から広島県で消費者金融の借金問題を扱う事務所を探し、まずは無料相談を申し込みましょう。
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相談したからといって、その場ですべての借入を整理する必要はありません。どの業者を対象にするかは選べます。
広島弁護士会や法テラス広島のような無料の窓口もあります。借入先が3社を超えた時点で、早めに相談しましょう。
判断の基準になるのは、残った元金を3年から5年で返せるかどうかです。返せる見込みが立たなければ、個人再生や自己破産を検討します。
借入先の一覧と手取り収入がわかれば、初回相談で見通しを聞けます。準備を整えて臨みましょう。