浪費で作った借金のせいで生活が大変…【鬼滅の刃】から学ぶ借金返済の極意

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公開日:2020.10.30 
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浪費で作った借金のせいで生活が大変…【鬼滅の刃】から学ぶ借金返済の極意

 

浪費がやめられず、借金が重なってしまいました。リボの支払いも残っているため、どうにもならない状態です。自業自得なのはわかっているのですが…生活が苦しく、贅沢はできないのだと思うだけで、日々に楽しみを見出せません。返済日がくるのも怖いです。どうしたらよいでしょうか。

収入には限りがあるとわかっていても、ついストレス発散や癖で贅沢してしまい、後から苦しくなる…。社会人の多くがこのような経験をしたことがあるのではないでしょうか。

辛い思いをしたことでお金の使い方を見直すことができればいいのですが、それができないと、いつしか借金をするようになり、気づけばそれがとんでもない額に膨れ上がるケースも…。

減額するのか、支払いに猶予を持たせるのか、または支払わなくていいようにするのか、適切な債務整理法は借金額によって異なりますが、いずれにしてもお金と真剣に向き合った上で、これまでの考えを改めなければなりません。

ベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)編集部は、「『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方」の著者である大東文化大学社会学部社会学科助教の井島由佳先生に、借金返済の極意について取材を行いました。

借金返済が行き詰まっている方、借金を返済するために生活水準を下げたことによりストレスやみじめさに押しつぶされそうになっている方は特に、アドバイスを参考にしてみてください。

インタビューしたのは・・・

井島由佳先生

大東文化大学社会学部助教。博士(学術)。心理・キャリアカウンセラー。専門は教育心理学、キャリア心理学。最新著 『「鬼滅の刃」流強い自分のつくり方』(アスコム)。

 

欲のままに借金を作ってしまった…まずは自分を戒めることが好転のための第一歩

アシロ取材班

浪費が原因で借金をしてしまい、生きる楽しみがわからなくなってしまった…」という意見が散見されます。このような方に向けて、人間心理に詳しい井島先生よりアドバイスを頂戴できればと思います。

井島先生

まず、現在の状況を考えずに「こういう物を買いたい」「こういう生活がしたい」と自分の欲求のままに過ごす方は、計画性のなさや見積もりの甘さなど刹那的な過ごし方が鬼滅の刃でいうところの鬼と共通しています。

厳しいことを言うようですが、第一に自分の状況を正しく捉えて自らを戒める必要もあるのではないでしょうか。 

アシロ取材班

金銭の問題は人生においてとても重要ですから、当然ですがしっかりと計画を立てて行動することが大切ですよね。そのためにも、まずは「度を超えて贅沢してしまった」ことを自覚することがスタートだと。

自覚が持てなければ、歯止めがきかずにさらに借金を膨らませてしまう可能性だってありますからね、納得です。

井島先生

その通りです。非常に重要な問題ですから、例えばどうしてもカードを使い込んでしまう癖がある方は、カードの破棄を検討してもよいかもしれません。いつも現金払いで生活することを検討して欲しいのです。

守りたいものは沢山あるかもしれませんが、手放す勇気も必要なのではないでしょうか。

あとは、自分で使える金額を把握するべきですね。「今月はこれしかお金が残らなかった…」と、我慢や制約と捉えてマイナスの感情を持たずに、「それが自分の現状である」とシンプルな認識をすることが大切です。

自分の身の丈と向き合い、素直に他人の意見に耳を傾けよう

アシロ取材班

自分で使える金額を把握し、つつましく生活しながら借金を返済している方もいる一方で、相変わらず浪費をしてしまう方や、借金を返済するために別のところから借り入れを行っている方もいますね。

井島先生

浪費などで借金を抱える方は、依存症の場合は別ですが、自分に甘く、人からの忠告を素直に聞き入れない傾向にあります。しかし、耳が痛いことほど聞く必要があるはずです。

例えば、鬼滅の刃の鱗滝左近次は育手として炭治郎を厳しく指導しました。パワハラとも捉えられるほどの厳しい指導でしたが、炭治郎は鱗滝の教えに従い無事に鬼殺隊の剣士となることができました。

自分だけでうまくいかないならば、人からのアドバイスを素直に聞き入れることを考えていきましょう。返済がうまくいっていない場合には尚更、他人からの意見に耳を傾けるべきです。

【素直に人の言うことを聞く。素直に前を向く。素直に相手の強さを認める。この姿勢が、炭治郎が強くなる源泉になったのは間違いありません。―『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方より抜粋】

 

アシロ取材班

確かに、他人からのアドバイスを素直に聞き入れ、借金の返済に限らず「一人で生きているわけじゃない」ことを自覚する必要がありますね。

井島先生

そうですね。自分の実態を知るために勇気のいることですが、友人・知人・家族に相談することも有効です。そうしないと、状況が見えてこないこともありますから。

アシロ取材班

他者に相談することで、客観的な視点で物事を把握できそうですね。

井島先生

社会的問題が生じた場合、周りに相談できる人がいるか否かは重要です。サポート体制があれば、より早くに立ち直れるかもしれませんね。

鬼滅の刃の不死川玄弥はとにかく強くなることを目指していて、他のメンバーと仲良くしようとせずに孤立していました。

しかし、主人公である炭治郎がコミュニケーションを諦めなかったことによって、玄弥も共に戦っていくことができました。孤立していたままでは戦っていくことに困難が生じていたでしょう。

【人間関係の深さや強さを表す絆には、2つの種類があると個人的には考えています。ひとつは家族との絆。もうひとつは家族以外の人との絆です。いずれも大切な絆で、深ければ深いほど人生は豊かになると思います―『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方より抜粋】

 

アシロ取材班

人との関わりを作っていくこと、人間関係を広くしていくことが、問題と対峙するにあたって大きなポイントになるかもしれませんね。

井島先生

借金返済は長い道のりのように感じますが、このようにすることできっとクリアにできるでしょう。

また、借金額にもよりますが、どうしようもないと感じたら、リスタートのためにも思い切って債務整理をすることをおすすめします。こちらに関しては、専門家の意見に耳を傾けてみるのがよいでしょう。

「誰かのために」が、自分の喜びになる!

アシロ取材班

借金の返済に追われてメンタル的にも辛い中、お金を使うこと以外で充実感を得られる方法はありますか?

井島先生

先ほども他者とのつながりが重要であることはお伝えしましたが、人間の本当の喜びは物で満たされるものではなく、関係性や社会性で満たされることが様々な研究や臨床場面でわかっています。

経済的に厳しい状況でも生きる喜びを感じている方は、自分のためだけでなく、人のために動く傾向にあります。一方で、自分のためだけに動く方は心が満たされず苦しい状態が続いてしまいます。

【「自分のため」だけでなく、「誰かのため」という思いを持っていると、人間はさらに大きなパワーを発揮することができます。なぜなら、人は誰かのためになにかを達成したときのほうが、満足感が高くなるからです。―『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方より抜粋】

 

アシロ取材班

確かに、物で満たされたからといって幸福になれるとは限りませんよね。他者との関係を大切にすることによって、幸せの価値観自体が変わっていきそうです。

井島先生

「自分の状況が苦しいから誰かのために動く余裕なんてない!」と感じる方もいるかもしれません。しかし、ボランティア活動でもちょっとした手助けでも、誰かのために何かをすることで、生きる喜びを感じることができるかもしれません。

金銭問題を抱えている方は、こういった他者貢献の喜びを感じたことが少ない方が多いように感じます。これから生きていく中で、喜びの対象を変えていけると人生が好転していくかもしれません!

井島先生の著書はこちら

『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方

出版社:アスコム

大人気漫画「鬼滅の刃」は状況を好転させる・折れない心を作るための教科書だった!?キャラクターの立ち振る舞いを現代に必要な考え方に落とし込んで解説された、どんな人でも前向きになれる一冊です。

電子版・オーディオブックも発売中!

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この記事の監修者
アシロ 社内弁護士
この記事は、株式会社アシロの『ベンナビ債務整理編集部』が執筆、社内弁護士が監修しました。
編集部

本記事はベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ債務整理(旧:債務整理ナビ)に掲載される記事は弁護士・司法書士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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